大節約時代のお料理レシピ:酢うどん
うどんと言えば、大阪。
大阪のうどんと言えば、「けつねうろん」。
本当は、そんな言い方をする大阪人はいません。
わざと言う“いちびりおやじ”か、
他の土地からやって来た人です。
この「きつねうどん」の元祖と言われるお店が、
大阪本町にある「松葉家」です。
ここの先代のおやじが、
すご〜く気さくで、人がいいんです。
一度取材させていただいて、ゆっくりお話したのですが、
すっげぇ、こだわりを持っている人です。
えぇ、さとちゃんて、そんな仕事してたの?
そ〜なんですよ、川崎さん。
古すぎて、バカみたい。誰に言うてんねん。
で、だしに使う鰹節や昆布を、
日本中歩き回って探したそうです。
だから、お味の方は素晴らしい。
澄んだだし汁は、ふか〜いコク。
麺は、つるつるシコシコ、ぷりんぷりん。
きつねは、ふわ〜り、じゅんわ〜としていて、
たまりまへん。
安い庶民の味を極めようとする人には、
無条件降伏してしまいます。
貧乏な庶民を喜ばせる料理を作っている人こそ、
本当の料理人なんです。
私もそう。
それが、言いたかっただけなの?
そんなことないよぉ〜。
ちょっとだけ、あるけど。
あるんかい!
ところで、さとちゃんは料理人じゃないでしょ。
ドキッ!
いや、その、あの、えぇ……と。
何よ、自分!(逆ギレするなよ)
実は、料理人になりたかった頃があったんです。
高校生くらいに。
でも、ちゃんと調べもせずに、
「調理師免許」が無いとなれない、
と思っていたんです。違うんですね。
勤めるだけなら、誰でもなれるし、お店を持つ場合でも
「食品衛生責任者」の講習を受けるだけでいいんだって。
それに、調理師学校を卒業すれば、免許もらえるし。
バ〜カみたい。
でも、免許取ればよかったのに、ってか?
私は、料理の中で、ひとつだけ苦手なことがあります。
「千切り」がヘタ。
これだけなんです。
大根の桂むきだって、細工ものだってできるのに。
たくさん練習したんですよ。
でも、ダメでした。
性格の問題なんでしょう。
そのために、調理師を諦めたんです。アホです。
でも、後悔はしてませんよ。
いまからでも、やろうと思えばできるし、
お店だって作れます。
お金が無いけど。
じゃあ、無理だ。
で〜も、結婚してから「千切り」は
だんだんウマくなってきています。
どういうこっちゃねん。えー、嫁はんよぉ〜。
って、私が好きでやっているだけですが。
そんなこんなで(どんなんや!)、
庶民の味「うどん」の新メニューにトライ。
「松葉家」のおやじは、
「おじやうどん」というメニューも作っています。
うどんに、ごはんも入っているんです。
やはり、すごい人は発想が違いますね。
私の発想と似ています。
また、それが言いたかっただけかい?
ハイ!
で、今回のメニューは、
暑い夏にさっぱりと食べられるうどんです。
材 料:ゆでうどん・玉ねぎ・ねぎ・鰹節・塩・しょうゆ・
酢・佐藤(俺かい)
分量はすべて適当です。お気楽に。
作り方:
1.ゆでうどんはゴワゴワしているので、さっとゆでて、
水で流し、冷やしんす。(あまりにも、あまりやね)
2.しょうゆ、酢、砂糖を混ぜて、ポン酢を作ります。
市販品を買うともったいない。
家にあるなら、勝手に使って。
3.玉ねぎのスライスを塩もみします。
4.丼に、うどん、玉ねぎ、ねぎ、鰹節をのせて、
上からポン酢をかけます。
あ〜、ええ湯やったぁ〜。
じゃなくって、さっぱりさっぱり。
玉ねぎがきいてますね。
玉ねぎは、心臓にいいって言うし。
そうそう、私は若い頃、不整脈が出たことがあります。
医者いわく「遊び過ぎやな」。
あちゃ〜、するどい診断です。
もうひとつ、そうそう。
ひとり暮らしの頃。貧乏で食べるものが無くなった時、
玉ねぎ1個分のスライスに、マヨネーズをかけて、
ムシャムシャ食べてたら、
突然、心臓がバクバクしはじめました。
わぁ〜、もしかして、俺は……と、諦めかけました。
おいおい、簡単に諦めるなよ。
でも、無事生還。よかった、よかった。
それからは、ちゃんと塩もみしています。
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