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「SENKO CUPワールド碁女流最強戦決勝のちょっとした感想」

こんにちは。IGOcompany-Uです。

先日、上野愛咲美先生がSENKO CUP決勝で台湾の盧鈺樺四段に勝ち、世界一に!!

日本人初の女性の世界一ということで囲碁界はかなり盛り上がりました。

正直、もっともっと盛り上がって欲しいです(笑。

Twitterでも大盛り上がりでしたね!

今日は、その決勝の碁のちょっとした感想を書いてみたいと思います。

とかでも書きましたが、あくまでちょっとした感想です。

僕が偉そうに解説するのはオソレオオイので、こういう考え方もあるんだなと思って読んでいただければ幸いです。

総譜は、こんな感じ。

上野先生が黒番です。

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ちょっとゴチャゴチャして分かりづらいと思いますので、下に最終図を。

(ちなみに僕は囲碁でご飯食べて15年以上経ちますが、パッと総譜が読めません。紙1枚渡されて目で追える人は、小さい頃からの棋譜並べの訓練によって出来るようになるんだと思います)

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黒143手で、中央の白石に眼が出来ません。

つまり白△の大石が全て取られています。

上野先生が、最後に大石を仕留めた一局!

そこに至るまでの手順を追ってみましょう。

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黒9のカタツキは、AIの登場によって頻繁に見るようになりました。

最近の碁では「カタツキに受けると利かされ」という考え方が主流なので、この碁も受けずに進みます。

とはいっても、よっぽどの高段者ではなければ、受けておく手が本手だと思います。

僕の教室でもカタツキには、

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こうやって受けるのが良いんですよと教えています。

部分的にはこうやって打ちたい。

とはいうのも、黒11とオサエ込まれる手が「キツイ」と言われているからです。自分からツラくならなくてもいいですよね。

プロの碁は、そのツラさを分かったうえで、少しでも得をしようとしているのです。

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白石も分断されるし、黒11と打たれるのやっぱり嫌です。

石の強弱が生まれたので、戦いが開始する気配がします。

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ちなみに、黒19は戦いの急所みたいなところで、

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黒1とトビを打ったりすると、白2と打たれ、黒3と「利かされるのがツライ」ようです。

この碁は、戦いの中で、こういう「キカシ」が要所要所に出てきます。

上野先生は、戦いの時に、こういう、なんていうんでしょう、ボクシングで言うところのジャブ(キカシ)を当てるのが上手い気がします。

「ハンマー」って言われていますけどね(笑。

ハンマーを振り回してもすぐに当たらないので、その前の下準備をしっかりしている印象です。

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黒21のハネは石を張った手。切りが怖いので、ノビで打ってしまいそうな気もします。

皆さんも、ハネを打つ時は切りが大丈夫か確認してから打ちましょう。

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いちおう、キリに対しては、黒2のノビも打てそうなところなので(白3の受けが良いかは別にして)、大丈夫という判断ですね。

黒8でシチョウにカカエられます。

さっき「キカシ」の話をしましたが、級位者には難しい概念だと思います。

なんて言うんでしょうね。

そこには打たない(打ちたくない)局面で、あえてその場所に打たせれば「キカシ」成功です。ワンポイント取った、みたいなイメージです。

例えば、

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黒33が来たので、白34と白は応じましたが、何もない局面で、白の手番でその場所に打たないじゃないですか。白34は「アキ三角」ですし。

でも、黒33が来ると次に出切りで取られてしまうので、泣く泣く白34を打たないといけない。

そういう応手のことを「キカシ」って言ったりします。

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黒43のノゾキが来なければ、Aに白はわざわざ打ちませんよね。

でも、Aに打たないといけないのがツライ。

同じく、

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黒63のノゾキに対しても、白はAと打たないといけないので、

上野先生の「キカシ」が要所要所で表れています。

キカシは打つタイミングも難しいので、使いこなすのは大変です。

上野先生が、ちょっとずつポイントを積み上げていって戦いの碁形。

おそらく上野先生の好みの展開だと思います。

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黒75と打った時、黒の石も完全に生きているワケではありませんが、それ以上に白〇の三子の強弱が気になります。

捨てるワケにもいかないので白は動き出しますが、

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黒113までで、白石が取られてしまっています。

この辺りで、上野先生が優勢だと思います。

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白としては、中央の△の石の強弱が気になりますが、白114まで踏み込んで打ってきました。

例えば、Aくらいでは三々に受けられたとしても足りないんでしょうね。

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地を稼ぐと厚みを与え、反対側の石が弱くなるというのが囲碁の理ですが、その流れから黒143でしっかりと白石を取り切り、黒の中押し勝ちとなりました。

途中、打ち過ぎじゃないのかなとハラハラする局面もありましたが、しっかり勝ちきり、日本人初の女性の世界一です!!

素晴らしいモノを見せてもらえたなと思います。

良かったら、棋譜も並べてみて下さい。

以上、拙い文章ですが、ちょっとした感想を書いてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

上野先生、おめでとうございます!!


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IGOcompany『U』 サポートありがとうございます。コロナの影響もあり、今囲碁界はどんどん縮小していっています。どうにかしたいと思っている方は多いと思います。まずは小さな一歩から、囲碁の本を買ったり、近くの囲碁サロンに行ってみたり、周りに囲碁を教えてみて下さい。サポートは囲碁普及に使わせて頂きます。