終わらせることで、人は前に進める。
「片付ける」という言葉。
私は17年間、この仕事を続ける中で、
本当の意味は
「カタをつけること」なのだと
思うようになりました。
使い終えたモノに。
過去の思い込みに。
「いつか」という先延ばしに。
ひとつひとつ、
自分の中で終わらせていくこと。
だから片付けは、
部屋をきれいにすることが
ゴールではありません。
本当に大切なのは、
その先の人生を軽やかに
歩き出せること。
実は、人は「やること」よりも、
終わっていないことに、
たくさんのエネルギーを使っています。
出しっぱなしのモノ。
返事をしていない連絡。
手放そうと思いながら
持ち続けているモノ。
心のどこかに残っている過去。
そんな"中途半端"が積み重なるほど、
心の余白は少しずつ失われていきます。
人生で何が必要で、
何がもう必要ではないのか。
何を続けて、
何をやめるのか。
それを自分自身に
問いかける時間でもあるんです。
片付けを終えた方が、
「人生が変わりました。」
そう話してくださるのは、
部屋がきれいになったからではありません。
自分の暮らし方や価値観に気づき、
これまでモノの維持や管理に、
どれだけの時間や空間、
そしてエネルギーを使っていたのかが
見えてくるからです。
家の主役はモノではありません。
人です。
モノに振り回される暮らしから、
自分が主役の暮らしへ。
すると不思議なくらい
心に余白が生まれます。
その余白は、
家族との会話に。
子どもと向き合う時間に。
パートナーへの思いやりに。
そして、自分自身を大切にする
時間へとつながっていきます。
片付けは、
過去を捨てることではないんです。
「ありがとう」
そう言って一区切りつけること。
片付けはゴールではなく、人生の通過点。
心地よく生きるために
ヒト・モノ・コトを整える
「片付ける」
たった一文字「を」がついただけなのに
その言葉には
こんなにも深い意味があるのです。
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