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公立中学校部活動の外部委託でどう変わる?教師・生徒・保護者・指導者のメリット・デメリットを徹底解説!後編

前回、公立中学校の部活廃止についてのメリットについて書かせていただきました。

メリットもあれば当然デメリットな部分と向き合う必要があります。

この取り組みに対し、学生、親、教師、外部委託、それぞれの視点からみたデメリットになる部分について書いてみました。


✅【学生側のデメリット】

◎費用がかかる
部活動は基本的に学校が負担する部分が多いが、外部クラブは遠征費・道具代も込みでの月謝となるため費用が掛かります。
経済的な理由で、続けたくても辞めざるを得ない生徒が出てくる可能性があります。
吹奏楽部のように楽器を自費で用意しないといけないなど、金銭面で余裕がない家に生まれた子との格差が生じる可能性が出てきます。

◎初心者お断りのクラブもでてくる
お気軽に楽しむことが前提のクラブもあれば、大会などに参加して優勝を目指すクラブと基準が違うこともある。
楽しくやろうと思って入った近所のクラブが、勝ち負けにこだわるようなガチガチのチームだとお試しもできない状態のため、続かないということもありえます。

◎友達が作りにくくなる
学校の部活動は「同じ学校の生徒が一緒に活動する」ため、友達を作るきっかけになっていた。
外部クラブは学校をまたいで参加するため、学校内での友人関係が希薄になる可能性がある。
これまでの「部活を通じて団結する」経験が減る。

◎モチベーション維持が難しい
学校の部活動では「みんなで頑張る雰囲気」があるが、外部クラブは個人の意志が重要になる。
自主的に練習に行く必要があるため、意志が弱いとサボりがちになりやすい。
部活のように「友達、先輩、顧問の先生が引っ張ってくれる環境」がないため、自己管理が必要になる。

◎学校生活とのつながりが減る
これまでの部活動は「学校行事(体育祭・文化祭など)と連携」していたが、外部クラブは学校行事と無関係になることがある。
学校によっては「外部クラブの活動が優先されると、学校行事への参加が減る」問題が出るかもしれない。

◎送迎の負担や移動時間が増える
部活動は学校内で行われるため移動時間が不要だが、外部クラブの場合、練習場所が遠いと移動が大変です。
特に地方ではクラブの数が少なく、遠くのクラブに通う必要がある場合、移動時間や送迎の負担が大きい。

✅【教師側のデメリット】

◎生徒との関係性が薄れる
部活動は、教師と生徒の信頼関係を築く大切な場でもあります。
これまで部活動を通じて生徒の成長を間近で見守ることができたが、その機会が減ります。
また問題を抱えた生徒の様子に気づきにくくなるためフォローがしづらくなる。

◎部活を大事にしていた教師の喪失感
部活動を「教育の一環」 として重視していた教師にとっては、やりがいを失う可能性があります。
自分の得意な競技を教えることが生きがいになっていた教師にとっては寂しさや不満が生じる。

◎外部指導者との連携・調整が必要
クラブとの連携がうまく取れないと、学校との情報共有が不十分になり、生徒の生活状況を把握しにくくなる。
外部指導者の指導方針が学校の教育理念と合わない場合、 学校側が調整役を担う必要がある。

◎費用負担による生徒の参加率低下
外部クラブは有料のため、経済的な事情で参加できない生徒が増える可能性 がある。
学校内の部活動であれば全員平等に活動できる環境だったが、クラブ化によって経済格差が生まれる可能性がある。
部活に参加できない生徒の放課後の居場所をどうするかが課題。

◎部活指導に関する経験が積めなくなる
教師が部活を担当することでマネジメント能力や生徒指導力が鍛えられていた側面もあります。
将来的に部活動を希望する教師が減り、指導できる人材が枯渇するリスクもある。

✅【親側のデメリット】

◎費用負担の増加
外部クラブは、部活動と比べて参加費や月謝、遠征費、用具費などの経済的な負担が増えることが多いです。
家庭ごとの経済格差が子供の活動機会に影響を与える恐れがある。

◎送り迎えの負担
外部クラブは学校内で完結しないため、自転車で通える距離でないと親の送迎が必要になるケースが多い上、夜道はトラブルに巻き込まれやすいため危険です。
共働き家庭や小さい兄弟がいる家庭にとっては大きな負担となります。

◎地域や交通手段に依存する
外部クラブが近隣にない場合、遠方への移動が必要になることもある。
公共交通が発達していない地域では、活動の継続が難しくなる。

◎逆に何も入らないと子供がだらける可能性
部活などでほぼ強制的に入部することでコミュニティに所属できるが、外部クラブに入るかどうかは子供次第。
元々の友人たちがクラブに行くため、遊び相手がいなくなり、家でTVゲーム、スマホゲームなどを一日中しているなど、コミュニケーション力の低下、運動不足になる可能性がある。

✅【外部委託側のデメリット】

◎競争が激化し、生徒を集めるのが難しくなる
競争相手が増えることで、クラブの差別化(質の高い指導、実績、設備など)が求められる。
少子化が進む中で、一定数の生徒を確保し続けるのは難しくなる可能性がある。
「強豪クラブに人が集まり、地域の小規模クラブが淘汰される」リスクもある。

◎運営資金の確保が必要
クラブ運営には、施設使用料・指導者の給与・遠征費・用具費など多くの費用がかかる。
保護者からの月謝だけでなく、企業スポンサーや自治体の補助金を確保しないと安定した運営が難しい。
「部活動の外部委託化」が制度的に定着しない場合、学校からの契約が打ち切られるリスクもある。

◎保護者対応の負担が増える
今までは親からのクレームに対しては学校側の負担でしたが、クレーム対応や要望への対応が増える。
「うちの子が試合に出られないのはおかしい」など、保護者の要求とクラブの方針が衝突するケースも考えられます。
部活動と違い、保護者が直接運営に関与することも多く、意見調整が必要になる。

◎指導の質を維持し続けるプレッシャー
学校部活のように「先生だから仕方ない」という言い訳は通用せず、結果を求められるプレッシャーがかかる。
プロの指導者として実績が求められるため、スキルアップし続ける努力が必要。
生徒や保護者の満足度が低いと、すぐに別のクラブに移られる可能性がある。

◎地域格差の問題
都市部では多くのクラブができるが、地方ではクラブの数が少なく、アクセスが不便なケースが増える。
遠方からの参加者は送迎が必要になり、交通手段の確保も課題となる。
地域によっては「学校の部活動がなくなると、そもそもスポーツをする場がない」という問題が発生する。

まとめ

生徒、親からすると金銭面、送迎の負担が大きくかかるため、やらせてあげたいができないという事例も増えてくることでしょう。

教師としては、部活を見る時間など無くなることでメリットは大きいのですが、その分生徒との関係性が勉強以外で積み上げるのが難しくなる。
また、部活に熱心な方にとってはできなくなるということで熱意が下がる。

外部委託側はビジネスでもあるので、評価がとても大事となる。
また預かる責任としてこちらに親御さんからのクレーム対応などもしていく必要があるので指導以外の負担も賄う必要が出てきます。

メリットデメリットそれぞれを考えながら、より良い環境作りができることを願うばかりです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。

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