【京都・美山】茅葺きの村で見つけた「余白」の贅沢。古民家カフェとピッツェリアをはしご
「便利さ」の対極にある場所にこそ、
新しいインスピレーションが転がっていることがある、
と最近よく思います。
週末、京都市内から車を走らせて1時間半ほど。
日本の原風景が残る美山(みやま)へ行ってきました。
着いた瞬間、霧が濃くとても神秘的で、まず深呼吸したくなる場所でした。
🏠 美山の茅葺き屋根、ちょっとだけトリビア
美山の茅葺き屋根、見た目の美しさだけじゃないんです。
夏は涼しく、冬は暖かい。あの分厚い屋根が、太陽の熱も雪の冷気も自然に遮ってくれる。さらに重厚な茅が音を吸収するから、室内はびっくりするほど静か。断熱・吸音・通気・保湿——自然素材だけで、これだけの機能を兼ね備えている。
科学で完全には説明しきれない部分もあるそうですが、「身体が喜ぶ空間」という表現がしっくりくる気がしました。
建物に入った瞬間、居心地が良かったんです。
デザインの文脈でいえば、これはまさに素材ファーストの設計思想。機能はあとからついてくるのではなく、素材そのものに最初から宿っている。
デザイナーの目で見ると、美山はまさに「素材と構造の美」の宝庫でした。
住む人が「ここに決めた」と思う理由が、訪れただけの私にも、なんとなくわかった気がしました。
☕️ Beans cafe.miyama | 豆腐屋直営の古民家カフェ
最初に向かったのは、Beans cafe.miyamaさん。
こちら、実は豆腐・湯葉の製造販売を手がける「京美山湯葉湧水」の直営カフェ。隣接する工房で毎朝(水・日を除く)作られるできたて生湯葉が、メニューの主役です。
店内に入った瞬間に目に飛び込んでくるのは、大きな窓と、その向こうに広がる緑。
美山ブレンドのドリップコーヒーと、湯葉をたっぷり使ったスイーツ。地元美山牛乳を使ったソイラテ。どれも滋味深くて、身体のノイズが少しずつ消えていくような感覚でした。
🍕 Sakaya(さかや)|茅葺き古民家で食べる、薪窯ピッツァ
次に向かったのが、かやぶきの里の集落のなかにある古民家ピッツェリア「さかや」。
外観は、周りの茅葺き民家と変わらない佇まい。
のれんをくぐると、重厚な梁が剥き出しになった空間に薪窯の香りが満ちていて、思わず「え、ここでピッツァ?」と思いました。
「古い木材の質感」と「薪窯の炎」の対比。 何百年の歴史を持つ建築の中で、イタリア伝統の料理を焼く。 このマッシュアップが、非常にクリエイティブで清々しかった。
🌿 デザイナーの休日という名の「リブート」
いけばなで「枝の曲がり」を愛でるように、古民家の「柱の歪み」や「屋根の厚み」のなかに美しさを見つける時間。
日々の忙しさから離れて、有機的な曲線に囲まれる週末は、デザイナーにとって最高のリセットになりました。
美山は、ただ「かわいい」古い村ではなくて、人が暮らし続けている集落です。観光地というより、今も息づいている生活の場。だからこそ、余白の質が違う気がしました。
次の週末、もし「何かが足りない」と感じたら——美山の「余白」を味わいに行ってみてください。
📍 Beans cafe.miyama 京都府南丹市美山町 / Google マップで見る
📍 Sakaya(さかや) かやぶきの里内 / Google マップで見る
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