工事量は減っているのに、なぜ建設投資額だけが増え続けるのか
国交省の建築着工統計を見ると、いまの建設業界が置かれている状況が非常によく表れています。
結論から言えば、「仕事の量は減っているが、1件あたりのコストが急上昇している」。これが実態です。
■ 着工床面積は4年連続減少
2025年、住宅着工戸数は約74万戸と、1963年以来の低水準。
非住宅の民間建築物も、着工床面積が統計開始以降で最少となりました。
つまり、現場の“量”は確実に細っています。
■ それでも投資総額は増え続けている
一方で、工事費予定額の合計は4年連続で増加。
床面積が減っているのに、金額だけが膨らむ「逆転現象」が起きています。
理由は明確で、
・資材費の高止まり
・そして何より労務費の上昇
です。
■ 工事単価は5年で約1.5倍
㎡単価で見ると、直近5年で約48%上昇。
特に影響が大きいのが、
・非居住用
・非木造(RC・S造など)
の分野です。
マンションや大型建築では、時間外労働規制の影響で工期が延び、その分人件費が積み上がる構造になっています。
■ 建設業者にとっての本当のリスク
ここで注意すべきは、「売上が増えているように見える会社ほど危ない」という点です。
・請負金額は上がっている
・しかし工期は長期化
・外注費・人件費は想定以上に上昇
結果として、
「忙しいのに利益が残らない」
「資金繰りがじわじわ苦しくなる」
というケースが増えています。
■ 今後、経営で意識すべき3点
① 原価管理は“どんぶり勘定”を捨てる
工事別・工程別の採算管理は必須です。
② 受注判断に“資金繰り目線”を入れる
利益率だけでなく、入金タイミングと支出時期を必ず確認。
③ 価格転嫁を前提にした交渉力
労務費上昇は一時的ではありません。
「うちは昔からこの単価で…」は通用しなくなっています。
■ まとめ
建設市場は「縮小×高コスト時代」に入りました。
量を追う経営から、
・選ぶ受注
・守る利益
・耐える資金繰り
へと、経営の軸足を移すタイミングです。
数字が示す現実を、ぜひ自社経営に引き寄せて考えてみてください。
😊読んでくれたあなたが、今日もちょっと笑顔になれますように😊
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