光は、強い人だけに差すものじゃない
今日、「Re:Light ~光が指す未来~」を届けました。
本当は、夜にゆっくり届けるつもりでした。
でも、思っていたよりも早い時間に投稿されてしまって、少しだけ予定とは違う形で届くことになりました。
けれど、あとから考えると、この曲には少し合っているのかもしれないと思いました。
光は、いつも自分の予定通りに差すわけではないからです。
待っていた時間に来るとは限らない。
準備ができた時だけ来るとも限らない。
まだ心が追いついていない時に、ふいに差し込んでくる光もある。
逆に、どれだけ待っても、なかなか見えない光もある。
それでも人は、その光を探しながら生きているのだと思います。
「Re:Light ~光が指す未来~」は、ただ明るい希望の曲ではありません。
軽い応援歌でもありません。
本当に絶望の底にいる人。
長い時間、苦労してきた人。
何度も傷ついて、それでもどうにか歩いてきた人。
そういう人を、もう一度、光の方へ連れていきたい。
そんな想いから生まれた作品です。
私は、希望という言葉を簡単には使いたくありません。
希望という言葉は、とても綺麗です。
でも、本当に苦しい時に聞く希望は、時に遠く感じることがあります。
前を向こうと言われても、向けない日がある。
大丈夫と言われても、大丈夫ではない日がある。
頑張れと言われても、もう十分頑張ってきた人もいる。
だからこの曲では、ただ明るく励ますのではなく、暗い場所にいる人のそばから始めたかったのです。
弱いままでもいい。
傷ついたままでもいい。
まだ立ち上がれなくてもいい。
それでも、光を求めていい。
この曲の中心にあるのは、そういう想いです。
「Re:Light」というタイトルには、もう一度、光を灯すという感覚があります。
一度消えてしまったように見えたもの。
もう戻らないと思っていたもの。
自分の中で、いつの間にか見失ってしまったもの。
それを、もう一度照らしていく。
でも、それは一瞬で世界が変わるような光ではありません。
夜が明ける前の、少しずつ差し込んでくる光です。
まだ雲は残っている。
足元は濡れている。
過去の痛みも消えていない。
でも、その先に、ほんの少しだけ明るくなっている場所が見える。
その小さな光を信じて、もう一歩だけ歩いてみる。
「Re:Light ~光が指す未来~」は、そんな曲です。
この作品には、「Rebirth ~信じたい未来~」から続く流れがあります。
「Rebirth」は、自分自身が生まれ変わろうとする曲でした。
過去の自分を越えて、もう一度、自分を信じたい。
そんな再生の曲です。
でも、生まれ変わろうと決めたからといって、すぐに未来がはっきり見えるわけではありません。
人は、変わろうとしたあとも迷います。
本当にこれでいいのか。
また同じところへ戻ってしまうのではないか。
自分に未来なんてあるのか。
そういう不安を抱えながら、それでも歩いていく。
その先で、まだ霞んでいる未来に、もう一度光を見つける。
それが「Re:Light」です。
だから、この曲は「Rebirth」と並んで意味を持つ作品でもあります。
生まれ変わること。
そして、その先で光を探すこと。
この二つがつながって、ようやく一つの物語になると思っています。
ジャケットにも、その想いを込めました。
暗い雲は、絶望や不安です。
先が見えない時間。
心の上に重くのしかかるもの。
どうしても抜け出せないように感じる夜。
その象徴として、暗い雲を置きました。
朝焼けの光は、もう一度差し込む希望です。
眩しすぎる光ではありません。
すべてを一瞬で照らすような強い光でもありません。
でも、確かにそこにある光です。
まだ弱くても、まだ遠くても、その光があるだけで、人は少しだけ前を見られることがあります。
濡れた地面は、涙や痛みのあとです。
泣いたこと。
苦しんだこと。
立ち止まったこと。
その跡は、すぐには乾かない。
でも、濡れた地面だからこそ、光を反射することがあります。
涙のあとにしか見えない光がある。
痛みを通ったからこそ、気づける未来がある。
そういう景色を、ジャケットに重ねました。
そして、一人で立つ人物。
これは、傷を抱えながらも未来を見つめる姿です。
強い人ではありません。
完璧な人でもありません。
もう何も傷ついていない人でもありません。
むしろ、傷を抱えている。
それでも、光の方を見ている。
そこに、この曲の大切な意味があります。
人は、完全に元気になってから歩き出すわけではないと思います。
迷いながら歩く。
不安を抱えながら歩く。
痛みが残ったまま、それでも歩く。
その途中で、少しずつ光に気づいていくのだと思います。
私は、IKPROJECTでずっと「絶望の底で拾った光」を音にしたいと思っています。
それは、綺麗ごととしての光ではありません。
苦しみを知らない場所にある光でもありません。
むしろ、絶望の中にいたからこそ見える光です。
痛みを知っているからこそ、誰かの痛みに届く光です。
「Re:Light ~光が指す未来~」は、その想いにとても近い作品です。
強い人だけが未来へ進めるわけではありません。
弱いままでもいい。
傷ついたままでもいい。
何度も立ち止まりながらでもいい。
それでも、光を探していい。
未来を見たいと思っていい。
もう一度、自分の人生を信じたいと思っていい。
この曲は、そんな人のために作りました。
もし今、何かに疲れている人がいたら。
まだ前を向けない人がいたら。
もう十分頑張ってきたのに、それでも心が追いつかない人がいたら。
無理に元気にならなくていいと思います。
すぐに答えを出さなくてもいい。
今日、何かを変えられなくてもいい。
ただ、どこかに光があるかもしれない。
そう思えるだけで、少しだけ明日が違って見えることがあります。
「Re:Light ~光が指す未来~」が、その小さな光になれたら嬉しいです。
大きな希望ではなくてもいい。
誰かの心の奥に、ほんの少しだけ差し込む光であれたら。
それだけで、この曲を作った意味があります。
ぜひ最後にこの曲を受け取ってください。
