「働くってなんですか?」 中学生からの問いに答えられない47歳
本が2冊売れていた!!
「はてしない物語」と「こころの子育て」が。
いつ、どんな人が買ってくれたのだろう?
うれしすぎてお店で小躍りしてしまった。

ガゼンやる気になった。
これか!売れる喜びは!
アナログな表現活動の場の一つとして始めた本屋だから売上を目的としてるわけではないとはいえ、やはりうれしい!!めっちゃうれしい!!
来月職業体験する中学生が打ち合わせに来た日で、私もたまたま居合わせたのだけど、
「働くって何ですか?」というストレートな問いに答えられなかった…
今までちゃんと考えたことがないまま、あらゆる職業を転々としてきた。
「はたを楽にする」などと巷ではいうけれど、そんな安易なことを答えたくなかった。私は私の頭で考えて答えたい。
困り果てた私に中学生が「わからないでもいいですよ」
と助け舟を出してくれた。
「働くって何か、ちゃんと考えたことがなかった。生きるってこととまた違うと思うし……。私も皆さんと同じように考えたい。この問いを持ち帰りたい」
偶然この日の午前中に、先週受けたパートの採用の連絡がきたのだった。後遺症になり3年働けなかった私が、これから働こうとしているまさにこのタイミングで!
働くということを雇用契約を結んで労働の対価に賃金をもらうことに限定するなら、答えは簡単かもしれない。
でも、そもそも働くって何?
家族のために家事をする主婦は働いてないのかといったらそうではない。あるいは介護している人。
画家の横尾忠則さんが好きだけれど、横尾さんは「さあ働こう」と思って毎日絵を描いているだろうか。
家のまわりを毎日掃いているおばあちゃんは? あるいはジョギングしてる人、散歩してる人…
一般的に定義される働いてない人は本当に働いてない?
ものすごく深い問いだと思いませんか。
こういう体験を無意識に求めて棚主になったことに気づいた。
子育てが終わり、保育士には復帰できない今。子どもに関わりたかった。
後進の育成などというたいそうな目的が一つにあったけど、自分がちゃんとした大人になれてない。
帰って、吉本ばななさんの「おとなになるってどんなこと?」を手に取った。
売ろうと思っていた本だ。
それから、ぐるぐるした頭で次は演劇をテーマに本を置いてみようかといくつか取り出してみた。
平田オリザ、井上ひさし、泉鏡花、シェイクスピアを全巻訳した翻訳家の松岡和子と河合隼雄の対談……
他にも茨木のり子の詩集など。
今からたくさんすぎるほどの言葉を本文で伝えていきますけれど、たったひとつ言いたいことは、
「大人になんかならなくってい、ただ自分になっていってください」
ということです。それがみなさんがこの世に生まれてきた目的なのです。
「おとなになるってどんなこと?」p8
いちばん大事なことは、自分の中にいる泣き叫んでいる子どもを認めてあげることです。ないことにしないことです。そうすると心の中に空間ができて、自分を大丈夫にしてくれるのです。
どんな年齢になってもそれは同じだと思います。
大人になるということは、つまりは、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということです。
「おとなになるってどんなこと?」p31
中学生からもらった大きな宿題。問いを抱えながら今日も生きていく。
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