【早朝の白髪山】白き小さな花アリドオシランを求めて
こうも暑くっちゃ、低山の山歩きは早朝に限る。
サンマは目黒に限るらしいが、それと同じくらいに真夏の低山は朝一番に限る。(;^ω^) イミフ…
今日向かったのは、御所山の前衛峰として気軽に登れる白髪山(しらひげやま・1284m)だ。
ひと昔前までの自分なら「ここまで来たら御所山まで行っちゃうか」と考えたものだが、最近は寄る年波には勝てない。御所山までのピストンなど、頭の中をチラともかすめることさえなくなった。
「無理をしない」のではない。身体が先に「そりゃ無理ぽ」とブレーキを掛けてくれるのである。(;´д`)
それでも白髪山には十分すぎるほどの楽しみがある。
5~6月はツバメオモト、7~8月はアリドオシラン、9月にはアケボノシュスラン。花を撮りながらゆっくり往復しても3~4時間程度だが、季節が替わるたびにいろんな出会いを堪能できる山だ。
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朝の森はひんやりとして気持ちがいい。
この季節の山歩きは、早起きした者だけの特権である。

今日のお目当てはアリドオシラン。
花の姿がツルアリドオシに似ていることから名付けられたラン科の花だ。咲くのはちょうど今頃の時季。

1cm程度のごく小さな花が、叢の中でしれっと咲いているので注意して見ていかないとつい見逃してしまう。
葉も小さく目立たないので、花が咲いている時季でなければほとんど見つけることは不可能に近い(少なくとも僕の能力では、ね)。
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少々面倒くさい話で恐縮だが、ラン科の花は、内花被片の唇弁1枚と側花弁2枚、外花被片の背萼片1枚と側萼片2枚、合わせて6枚の花被片からなるのが基本形だ。

アリドオシランは、その6枚の花被片が寄り添っていて、先端だけが少し開くので、花の姿が小さな壺のように見える。
よく見ると、唇弁の先だけが二つに裂けているのも特徴だ。

その花の姿が「ツルアリドオシに似ている」というのが名前の由来だが、うーん、私にはそれほど似ているようには思えない(;^ω^) ツルアリドオシの花は、花冠の先端が4裂して開いているし。

まぁね、小さな白い花が2つ並んでいればそれらしく見えなくもないか⋯。
植物の名前って、時々名付けた人の感性に「ん?」と首をかしげたくなることがあるよね。
たとえば「ヘクソカズラ」とか「オオイヌノフグリ」とか⋯
( ´艸`)
まぁ、それもまた山歩きの面白さと思えば一興…か。

アリドオシランは本当に小さな花だ
でも、こういう花が好きなんだよなぁ
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こうして山野草たちとにらめっこをしているうちに、いつの間にか朝の涼しさは少しずつ薄れ、夏の日差しが森へ降り注ぎはじめた。

目的の花をじっくり観察できたし、是が非でも山頂へ行く理由も見当たらない。山頂はまだ先だが、もう満足だ。

時間はまだ朝の八時。とりあえず、見晴らしの良いところで朝飯にする。
今朝のメニューはコーヒーに手作りたまごサンド。
我が家は夫婦で山へ行くときでも自分の分の弁当はそれぞれ自分で作るのが基本だ。

サンドウイッチを頬張りながら「今日は暑くなる前に下山しよう」と家内と決めた。
それなのに、下山を始めても途中でまた小さな花を見つけては立ち止まってしまう。 そのたびに家内に先をせっつかれる。
…結局、それを何度も繰り返す。
どうやらこのオトコ、思ったよりも学習能力というものを持ち合わせていないらしい┐('~`;)┌
ということで、僕の足を何度も止めた花たちを、いくつかご覧いただこう。

なんだか美味しそう


あちこちから「おい鬼太郎」という甲高い声が
聞こえてきそうだ^^;


咲くのは9月頃、楽しみだ





見せていたツバメオモトも実が色づいていた


花を咲かせようとしている






クルマに戻る頃には日もだいぶ昇り、暑くなりかかってはいたが、林を吹き抜ける風が爽やかで、思ったほど汗もかかずにすんだ。
そして今日もまた、季節の移ろいを山に教えてもらった気がする…そんな山歩きだった。
ただし、それと引き換えに手首と眼尻をブヨに刺されてきたけどね。 もー痒いんだからぁぁ
