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📖読書の秋|名言に学ぶ、成功と幸福の違い|三木清『人生論ノート』②

こんにちは。花子です。

読書の秋ということで、
読書で出会った偉人の言葉を
花子翻訳でお届けします。

成功と幸福を、
不成功と不幸とを同一視するようになって以来、
人間は真の幸福がなんであるかを
理解し得なくなった。
自分の不幸を不成功と考えている人間こそ、
まことに憐れむべきである。

三木清 人生論ノート 新潮文庫

🌿 花子翻訳 🌿
「成功していない=不幸」と
思い込んでしまうと、
人は“本当の幸せ”が
見えなくなるかもしれないよ。


私たちはつい「成功していない=不幸」と
思い込んでしまいがち。
でも本当は、
不成功の中でも日常に幸福はあるんですよね。

テストで思うように点が取れなくても、

友達と一緒に笑いながら帰る道は楽しい。

その帰り道に食べるアイスは、さらに格別。
子育てがマニュアル通りにいかなくても、

わが子はやっぱりかわいい。

点数では測れない、寝顔の愛しさがそこにある。

ここまで書いてみて
思い出したことがあります。

作家の又吉直樹さんの
近畿大学の卒業式のスピーチ。

嫌なことやうまくいかないことが続くときは、
それは“オチ”を際立たせるための
“フリ”だと思えばいい。

水が飲めないことが続く方が、
その後の水がおいしい。

思い通りにいかない時間も、
あとから振り返れば物語の一部であり、
未来の出来事を
より豊かにする伏線になるというのです。

不成功=不幸ではなくて、
「失敗があるにもかかわらず」、
「思い通りにいかないにもかかわらず」、
小さな幸せを見つけていくことはできるんだよ。

そんなメッセージにも思えてきます。

その“にもかかわらず”という視点こそが、
人生の幸福を見つける
人間らしい力になるのかもしれません。

三木先生の言葉を、もう一度振り返ってみます。

成功と幸福を、
不成功と不幸とを同一視するようになって以来、
人間は真の幸福がなんであるかを
理解し得なくなった。
自分の不幸を不成功と考えている人間こそ、
まことに憐れむべきである。

人生論ノート 三木清   新潮文庫

人から見たらみじめに見える状況
いわゆる「成功していない状態」の中にも、
幸福は確かに芽生えるよ。
そんなふうにも聞こえてきます。

今はまだ“フリ”の途中かもしれませんが、
その「途中」にこそ、
静かに生まれる幸せがあるのかもしれません。


🌸 今日の一句🌸

今はフリ 笑う未来の 伏線だ


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