📕心の裁判官さん、お茶でもどうぞー“べき”を休ませた日の話
理想を手放すと、ママも子どもも軽くなる
こんにちは、ママと子どものメンタルケアについて発信しています!
ステラシェルタ所長の花子です。
この記事は、
「毎日、なんだか怒ってばっかり。この心地悪さを何とかしたい」
と感じているママに向けて書きました。
怒りは、人間にとって大事な感情。
持っていて当たり前です。
でも、そればかりが続くと、
心にも体にもじわじわ悪影響を与えます。
感情は癖になります。
怒りを使い慣れると、
いつも怒りでコミュニケーションを
取るようになってしまう。
「怒って何が悪いの!それが当たり前でしょ」
そう開き直れる方は、
この先の記事は不要かもしれません。
でも、もし少しでも
今の自分を軽くしたいなら、
どうぞ読み進めてみてください。
1. 他人ジャッジも、自分ジャッジも、どっちも重い
「あのママの考え方、賛成できない」
「もっと動けるでしょ、パパ」
つい口から出る“他人ジャッジ”。
でも、もっと厄介なのは“自分ジャッジ”です。
「怒らない育児が大事だから怒っちゃダメ」
「優しくて完璧なママでいるべき」
「今日は怒ったからダメなママだ」
──こうやって、心の中で裁判が開廷します。
毎日ペースで。
でも、考えてみてください。
自分や他人を裁いたとて、
何が変わるのでしょうか?
誰かが有罪になったからといって、
明日から家事が減るわけでも、
子どもが急に言うことを聞くわけでも
ないのです。
2. 心の裁判官は、時代遅れかもしれない
たとえば──
「子どもは8時には寝ているべき」
こんな“べき”を耳にしたことはありませんか?
確かに生活リズムとしては大事かもしれません。
でも、それが家庭の現実や子どもの状況と
必ずしも合致するとは限らない。
この“べき”を言い続けているのは、
あなたの心の中の裁判官。
しかもその裁判官、
案外「黒電話」を握りしめているかも
しれません。
「こうしなきゃダメ!」と怒鳴るけど、
時代はもうスマホ。

黒電話の回線はもう切れてますよ。
そんな裁判官に24時間つき合っていたら、
息が詰まるのも当然です。
たまにはこう言ってあげてください。
「裁判官さん、今日はお茶でも飲んでなよ」

「異議あーり!」と聞こえても、
お茶室に鍵をかけて閉じ込めておきましょう。
3. 世の中は、私たちが生まれる前から動いている
私たちが生まれる前から、
世の中はすでに回っていました。
だから先輩たちから
「こうあるべき」「こうすべき」と
教わるのも自然なこと。
でも、それが永遠に正しいとは限りません。
中には、時代に合わなくなった
“べき”もあります。
4. 守るべきは法律。でも法律だって変わる
社会には「守るべきルール」があります。
その中でも法律は最も強力──
命や権利を守るためにあります。
でも法律だって、時代に合わせて変わります。
昔は体罰が「しつけ」とされていた
時代がありましたが、
今では虐待防止の観点から
厳しく禁止されています。
つまり、以前「正しい」とされていたことが
ある日を境に「もうそれはダメ」に
変わることもあるのです。
5. 価値観やルールは、自分で選べるものもある
法律のように必ず守るべきものもありますが、
それ以外の価値観やマイルールは、
自分で選び直せるものもあります。
昔は「家の中の当たり前」を
そのまま子どもに受け入れさせることができました。
でも今は、子どももスマホを持ち、
家の外の多様な価値観に日々触れています。
だからこそ、この家ではどうするのか──
子どもも納得できる形でルールをつくる
必要があるのかもしれません。
押し付けでうまくいっている人を否定しません。
でも、そうしようとしてもうまくいかないなら、
理解と同意を伴うルールのほうが
今の時代には合っているかもしれません。
6. 私もかつて「べき」の牢獄に閉じ込められていた
先生という立場は、
「理想を追い続けて当然」という空気で
満たされています。
私もその空気を吸いすぎて、
完全に酸欠状態。
「こうあるべき」「これくらいはできて当然」
──そんな“べき”を抱えて、
肩も心もずっと重かったのです。
そんなとき、ある研修で
子どもたちの頑張りを讃える動画を見ました。
BGMはファンキー加藤さんの『輝け』。
「理想を全部抱えなくてもいいよ」
──そんな言葉が、
私の胸にストンと落ちました。
その瞬間、握りしめていた“べき”が、
手の中からぽとりと落ちたのです。
たった数分のBGMが、
何年も閉まっていた牢獄の鍵を
外すこともあります。
おそらく研修の企画者は、
「先生たちに理想をもっと植え付けたい」と
思っていたはず。
まさか、そのBGMが原因で
理想を手放す先生が出るとは…
夢にも思わなかったでしょう。
ちなみに、私が手放した“べき”は、
仕事ではなくプライベートの話です。
だからこそ余計に、
心が軽くなったのかもしれません。
「先生は聖職」と言われるのは、
この“べき”を私生活でも
なかなか外せないところに
理由があるのかもしれません。
理想や使命感、
その重さで自分を追い込んでしまう──
そんな矛盾を抱えた職業。
教員の休職のニュースを見るたび、
私はそう思います。
私なんて、たかが塾の先生ですから
まだ気楽なものだと思いますけどね。
7. 「べき」は重たいカバン。たまには降ろしてみよう
「こうあるべき」「こうじゃなきゃダメ」
──それは重たいカバンです。

この記事も荷物になりそうなら、
今すぐ読むのをやめてくださいね。
一日だけでも荷物を降ろしてみれば、
心が軽くなります。
「怒らないママであるべき」という荷物も、
そっと置いてみましょう。
置いたって、ママの資格は剥奪されません。
子どもは、いつも通り声をかけてくれますよ。
🌟「怒らないべき」の手放し方はコチラから
8. スプーンの油と、宮殿の美しさ
パウロ・コエーリョの小説
『アルケミスト』には、
こんな印象的な場面があります。
旅の途中で出会った賢者が、
少年に試練を与えます。
「宮殿を見学してきなさい。
ただし、このスプーンに入った油を
こぼさないように」
少年は油を守ることに集中しすぎて、
宮殿の美しい庭や芸術品を
まったく見る余裕がありませんでした。
今度は賢者が
「景色もちゃんと見ておいで」と促します。
すると、景色は堪能できたものの、
油はすっかりこぼれていました。
そこで賢者はこう言います。
「幸福の秘密とは、世界のすべての素晴らしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ。」
この言葉が伝えているのは、
「大切に守りたいもの」と
「人生の美しさを楽しむこと」の両立の難しさ。
9. お盆に、荷物をひとつ降ろしてみる
お盆休み、少し立ち止まって
自分のスプーンを覗いてみませんか。
今、スプーンに何をのせて歩くのか。
何が本当に必要なのか。
どれくらいのペースで歩くのか。
理想や「べき」を少し降ろしてみれば、
子どもの笑顔の種類に気づける余裕も、
空を見上げる時間も、
冷たい麦茶をゆっくり味わうゆとりも、
戻ってくるはずです。

🖊本日の一句
べき論を
降ろして見えた
青い空

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