おばあちゃんからの手紙。
子供には、
「私も大人の仲間入りだな」
と思う瞬間があります。
私の場合、
「一人でお風呂に入りたい」
と思った時でした。
おばあちゃんっ子だった私は、
毎日祖母と一緒に
お風呂に入っていました。
祖母にとっても
私にとっても
それが当たり前。
しかし、小学校高学年になると、
クラスの子達が
「一人でお風呂に入ってるよ」
という話を聞くようになる。
周りの子達が
すっごく大人に見えて、
その日の湯船の中では
黙りこんでしまう私。
「一人でお風呂に
入りたいなんて言ったら、
おばあちゃん、悲しむだろうな……」
なかなか切り出せない。
小さな悩みを抱えた私は、
夕食の支度をしていた母に、
相談してみました。
「そうよね。
もう、10歳だもんね。
お母さんがおばあちゃんに
話してみるよ」
そう言って母が
祖母の部屋に行って、
事情を説明してくれました。
「どうだった?」
「おばあちゃん、寂しいみたい。
涙を流してたよ」
母の言葉を聞いた瞬間、
罪悪感に包まれました。
「でも、大丈夫。
誰もが通る道だから」
母の優しい言葉に
救われながら、
2階の自分の部屋に
行きました。
数分後、
ドアをノックする音が。
ドアを開けると、
そこには白い封筒を
手にした祖母の姿。
「これ、今読まなくてもいいからね」
祖母はそう静かに言って、
階段を下りて行きました。
【インビューちゃんへ】
お母さんから、
お風呂のこと聞きました。
もう10歳のお姉さんだもんね。
大人になる一歩だから、
自然なことだと思います。
おばあちゃんはさみしいけど、
お風呂以外の場所で
たくさん話そうね。
おばあちゃんより
手紙を読み終えた私は、
母にこっそり伝えました。
「そんなに寂しいのかなあ?」
「そりゃそうよ。
あなたはおばあちゃんにとって
可愛い孫なんだから」
当時の私には、
祖母の気持ちが
さっぱりわかりませんでした。
そして今、
私の息子も
「ママとお風呂に入らない」
と言うようになりました。
あの時わからなかった
祖母の気持ちが、
今では痛いほどわかります。
一緒にお風呂に入るなんて、
ほんの小さな日常の一コマ。
だけど、祖母にとっては
一日の大イベント
だったのかもしれません。

🍀この記事は
のぞみんさんの企画、
「教えて!あなたの、
おじいちゃん、おばあちゃん」
に参加させていただきました。
のぞみんさん、
素敵な企画を作っていただき、
ありがとうございました。
ご覧いただき、
ありがとうございました♡
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければお願いします。頂いたチップは、皆様のnote有料記事の購入費用に使わせていただきます🤣