免疫学から読み解く3XL
世紀の大発見をしてしまい、大興奮でこれを書いています…。高校時代から生物、特に免疫学が大好きだったオタクの戯言(考察)ですので、あたたかい目で見ていただければ幸いです。
この曲が先行配信された時、歌詞に「免疫と病原」とあるのを見て一人で盛り上がっていたのですが、MVを見たらまさかの「免疫反応」が主軸のストーリーでひっくり返っております…
せっかくなので、生物オタクの視点からMVを解釈してみました!
⚠️あくまで一人の生物好きオタクによる考察なので、制作陣の意図とは違う可能性も大いにあります!これが正解という訳ではありません!生物学のレンズを通すとそんな風に見えるんだな〜くらいで、1つの見方としてフラットな感覚で楽しんでもらえたら嬉しいです...!
MVストーリー
まず、MVの中でNumber_iの3人は病原体になっています。(衣装もぽいっちゃぽい)

そしてこの楽園みたいな場所はおそらく体内。
そこに病原体(=Number_i)が侵入します。


ここで注目なのがあとから紹介される、
Ms.B/Ms.Helper/Ms.Killer
です。この子達は免疫細胞(病原倒す係💪🏻)で、それぞれB細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞と言います。
病原体が侵入してきたのにも関わらず、呑気に踊ったり座っていて病原に見向きもしないのは、抗原提示されていないから。
この3つの細胞は適応免疫細胞と言って、抗原提示されないと、反応しません。つまり、「この人たち危ない人だよ!!」とアラートがなるまで動くことはないんです。だから病原体が近くに来ていても反応しません。
そんな適応免疫細胞ちゃんたちに動いて〜!!ってアラートを鳴らすのが自然免疫細胞です。

MVの中では自然免疫細胞のうちの一つ、マクロファージが出てきています。(ヘルメットにMって書いてある!)
そんなマクロファージは体内に病原体が入ってくると、ところ構わず攻撃を始めます。非特異性と言って、侵入してきた異物の善悪を考える間もなく、少しでも怪しいと思ったら侵入後すぐに反応して攻撃を始めます。

そんなマクロファージに突進された病原体は突き飛ばされてしまいます。ただ、自然免疫(マクロファージ)だけでは病原を倒すことができない時もあり、MVでは殺されることなくNumber_iは生き残っています。そして、マクロファージを止めるようなシーンもあります。これが自然免疫だけではもう無理だよ〜泣 という合図になります。

その時、マクロファージは一部殺せた病原から抗原という病原の指標となるものを分解して取り出し、ヘルパーT細胞に「こういう敵が来たぞ!」とアラートを鳴らします。



そこでついにこの適応免疫細胞3人衆が登場します。
ここで面白いのが3人が持っている小道具。
B細胞👉🏻ステッキ
ヘルパーT細胞👉🏻指差し
キラーT細胞👉🏻銃
これは各々の働きにあった小道具となっていて、世界観がしっかり作り込まれています。
話を戻すと、
この後、マクロファージから連絡を受けたMs.Helper(ヘルパーT細胞)がMs.B(B細胞)、Ms.Killer(キラーT細胞)に司令をだし、それぞれが動き始めます。
ヘルパーT細胞は、自分ではほとんど戦わない代わりに、戦場全体を見渡して「誰が、いつ、どう動くか」を決める司令役。だから周囲を見渡して指差しをする様子が見られます。
B細胞は、侵入してきた病原体を直接倒す役ではなく、
「こいつが敵だよ」と分かる目印(抗体)を大量に作ってばらまく存在。だからステッキを持ち、魔法をかけるかのように、病原体を探して目印をつけていきます。

ここからあとの描写、Number_iの胸にあるハートのネックレスは光るようになります。おそらく目印がつけられた、ということでしょう。
キラーT細胞は、敵だと確定した相手だけを狙って、静かに、確実に処理する最終実行役。だから銃を持って、病原体を影から探すような素振りを見せています。


そして遂に病原体を見つけた適応免疫細胞ちゃんたち。
しかし適応免疫細胞ちゃんは、すぐに病原体を攻撃することはありません。
本当に敵か?本当に攻撃していいのか?とマクロファージが善悪考えずに突っ込んだ分、ここで慎重に判断を下すために様子見をします。武器を微調整し、必ず仕留められるようにします。そして「敵だ!弱点はここだ!」と確定した瞬間、一斉に攻撃を始めます。
MVでもこの流れが作られています。





といった具合です笑
病原からすれば、仲良くしてくれて、一緒に踊って、デートみたいなこともしちゃって、そんな彼女らが好きだったはずなんですよね。だけど、最終的には殺されてしまう。仕方ありません。免疫細胞は自分の仕事をしただけです。
この状況を示唆する歌詞がまさに
君と俺まるでさ 免疫と病原
なんだと思います。
そして冒頭では動いていた心電図が、この後全く動かなくなってしまってるんですよね…
病原が殺されちゃったってことか...


ここまで聞くとちょっと寂しくない!?悲しくない!?となりますが、実はまだあるんです。
それが「記憶」です。
攻撃のために体内では適応免疫細胞が大量増産されましたが、戦いが終わるとほとんどは死んでしまいます。しかし、ごく一部はメモリー細胞として残り、また同じ病原が入ってきた時に慎重に確認する必要がないように体内に病原の情報を記憶します。
その記憶は数年のものもあれば、一生のものもあります。病原は殺されてしまっても、情報だけはその人の体内に刻まれ、一生残っていくんです。

クレジットの後にそれを彷彿とさせるような描写もあります。これを今回、Number_i陣営は「恋愛」「片想い」と重ね合わせたわけなんです…(天才か)
最後に
こうやって見ると、本当にNumber_iは天才すぎますね!先行配信の時点でこのフレーズがすごく気に入ってずっとひとりで騒いでいたわけなんですが、まさかこんなMVでガッツリ回収されるとは思ってもみませんでした笑 考察は苦手なので、このストーリーが皆さんの歌詞と合わせた考察や曲の理解の役に立てばすごく嬉しいなと思います!
👆🏻第2話は獲得免疫(=適応免疫)のお話です!MVとはストーリーが少し異なりますが、これもわかりやすいのでぜひ!
ここまで読んでくださってありがとうございました🙂↕️
