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夢の国で気づかされた、エルメスのブレスレットよりずっと大事なもの

こんにちは。いむれです。
みなさんは落とし物をしたことはありますか?

そして、その落とし物が見つかった経験がある人はどのくらいいるでしょう。

落とした物がみつかったら普通は嬉しいですよね。でも、わたしは落とし物は見つかったのにぜんぜん嬉しくなかったことがあります。

当時7歳の娘、5歳の息子を連れ家族でシルバーウィークにディズニーシーへ行ったときのこと。

久しぶりのディズニーシーに子どもたちはウキウキが止まらない様子。

子どもたちの笑顔を見るとわたしも嬉しくなり、目いっぱい楽しんで欲しいなぁなんて思いながら微笑ましく見ていました。

絶叫マシンが好きな子どもたちは、「インディ・ジョーンズのクリスタルスカルの魔宮」「センター・オブ・ジ・アース」「レイジングスピリッツ」を満喫。

息子はまだ小さく乗れないものもあったけど、楽しみにしていたシリキ・ウトゥンドゥのグッズを買ってルンルン。

そのまま、タワー・オブ・テラーの行列に並びました。

中は薄暗く、「謎が隠されている」とおどろおどろしい声でストーリーが語られていて、子どもにはちょっぴり怖い仕様。

息子も例にもれず怖かったようで、わたしの手を掴みながらモジモジしていました。「乗りたくないの?」と聞くと首を振る息子。

”怖いんだろうな”と思いつつ、アトラクションに乗りました。

外に出てから、「暗くて怖かったんでしょー」と姉に突っ込まれていましたが、「怖かったけど、楽しかった」結局楽しめたようでひと安心。

ですが、事件はすでに起こっていたのです。
「ちょっと休憩しようか」とベンチを探しているとき、ふと感じた違和感。

なんと、わたしが左手につけていたHERMESのブレスレットがない!え?なんで?落とした?

一瞬プチパニックに陥りましたが、冷静になるため深呼吸して考えてみると……。

たしか、息子がタワー・オブ・テラーに乗る前、怖がってブレスレットを触りながらモジモジしてたっけ。

もしかして、それで外れた?わぁ、やっちゃったぁ!!と思いつくと同時に「モジモジしないで、乗りたくなければ言葉で言えばよかったのに!」と息子を叱ってしまいました。

息子はなんで叱られているのかわからない様子だったけど、ブレスレットがないとわかり状況がわかったようでした。

今思えば、息子の気持ちをしっかり聞いてあげればよかったと思います。あるいは大事なブレスレットをしていかなければよかったのかもしれない。

でも、そのときのわたしは失くしたことに気がいっていて、息子のことを気遣う余裕もなかったのです。

人気のブレスレットだから、”ひょっとしたら盗まれてしまったかもしれない”と不安にならずにいられませんでした。

チラッと見た息子が困った顔をしていましたが、焦っていたのもあってスルー。娘と息子を夫に任せてゲストリレーション(総合情報サービス施設)へ急ぎました。

ゲストリレーションに入ると、空いていたのですぐにキャストに「タワー・オブ・テラーでHERMESのシルバーのブレスレットを落としたのですが」と伝えました。

しばらくすると、「こちらでしょうか」と持ってきたのはわたしのブレスレットです!

「信じられなーい!さすが、夢の国!奇跡ですね!」と叫んでいました。

ふと息子の顔を見るとホッとした様子だったので、我に返りすぐさま「叱ってごめんね。でも、大切なものだったんだ」と伝えました。

じつは結婚する前に夫からもらったプレゼントのブレスレットだったのです。

いまでは笑い話だけど、他の場所で落としていたら絶対に見つかっていなかったと思います。

そう考えるとゾッとしますね。

夢の国ディズニーリゾートだったからこそ、高価なブレスレットでも見つかったのだと思います。

でも、こんな嬉しい奇跡が起こったのに、わたしの脳裏に焼き付いているのは、息子の困った顔です。

子どもの笑顔を見るのが嬉しくて、楽しもうと思って連れて行ったのに、わたしが叱ったことでかえって不安な思いをさせてしまいました。

あのときに戻れるなら、楽しい家族の時間に息子を叱ることはしないでしょう。落として困るようなブレスレットなどしていかないだろうと思います。

親になって初めてわかりましたが、子どもの悲しい表情はずっとのちのちまで記憶に残るものなのですね。

夢の国で見つかった大事なブレスレットより、息子のかわいい笑顔のほうがよっぽど大事だったなと気が付いた一件でした。


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