鳥取の二十世紀梨がコーラになった話。「旬の和梨コーラ」の開発記。|Day13
こんにちは、因幡コーラの宮崎です。
鳥取と言えば、二十世紀梨。全国区の知名度を持つ、鳥取を代表する果物です。

今日は、この二十世紀梨がコーラになった話——「旬の和梨コーラ」の開発記を書きます。
「二十世紀梨をコーラにしたい」はずっと持っていた
二十世紀梨をコーラにしたい、という気持ちは、実はかなり早い段階からずっと持っていました。
鳥取の起業家育成プログラムに参加していた頃、「鳥取の特産品を使いたい」と考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが梨です。鳥取は梨が一番有名ですから。
ビール醸造所で働いていた時期にも、「梨を使ったビールを作れないか」と、梨農家さんから声をかけていただいたことがありました。この梨農家さんとは今でもつながっていて、梨コーラを作るときには規格外の梨を仕入れさせていただいています。
「いつか梨でやりたい」が、実際に形になったのは、ビール醸造所から独立した後のイベント出店のときでした。目の前のお客さんに、梨コーラを出した日。あの瞬間が、僕にとっての和梨コーラのスタートです。
「香りがしないのでは」という不安
開発を始めたとき、実は心配していたことがありました。
洋梨と比べて、和梨は香りが穏やかです。あのしゃりっとした食感とさわやかな甘さが魅力の果物ですが、飲料にしたときに香りが立たないんじゃないか、と。
でも、実際に作ってみたら、予想以上に梨の味わいが出たコーラになりました。食べたときの「さっぱりとしたみずみずしさ」が、ちゃんと飲み物に乗る。
「梨コーラが一番好き」と言ってくれるお客さんも、かなり多いんです。それくらい、和梨の良さが伝わるコーラに仕上がりました。

旬の和梨コーラ(右)は大好評でした🎉
スパイスじゃなく「砂糖と果汁」で梨を活かす
和梨コーラでいちばん工夫したのは、実はスパイスの配合ではありません。
香りの世界には、トップノート、ミドル、ラストノートという考え方があります。梨の香りはトップノート、スパイスの香りはミドル〜ラストノート。ここが交じりあうと、梨の繊細さが消えてしまう。
だから、砂糖を焦がしてカラメルを入れることはしません。カラメルを入れるとトップノートが濁ってしまうからです。和梨コーラには、香りを邪魔しないグラニュー糖を使う。これだけで、梨の立ち上がりが全然違ってきます。
そしてもうひとつ大事なのが、果汁量。
入れれば入れるほど梨の香りは強まり、ジューシーになります。いつもは果汁約15%で作っているのですが、23%で作った試作版はかなり美味しかった。ただ、梨を強めすぎるとスパイスが際立たなくなる。
「梨の果汁量」と「スパイスの量」のバランス。ここの見極めが、和梨コーラづくりの核心だと思っています。
二十世紀梨から始まる、梨のリレー
和梨コーラは、「旬の和梨コーラ」という名前のとおり、季節によって使う梨の品種が変わります。
販売期間は、二十世紀梨が出回る8月後半から年末まで。
二十世紀梨やなつひめから始まって、新甘泉、王秋、そして愛宕へ。品種が入れ替わるたびに、コーラの味もわずかに変化していきます。
鳥取の秋から冬にかけての「梨のリレー」を、コーラを通じて味わってもらえたら。そんな想いで作っています。
「食べる二十世紀梨」のおいしさはよく知られているけれど、「飲む梨」という新しい形でも、鳥取の魅力を届けていきたい。
和梨の季節に、ぜひ試してみてください。
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