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lafamika777
SS|プレスクール・サマー (very short ver.)
プレスクール・サマー (very short ver.)
(410字)
私もアイドルになりたいって言ったら、ミキちゃんならなれるよ、かわいいもんって言ってくれたよね。でもシュンくんとケッコンできなくなるね、だってアイドルは、って私が言った後の、困ったような君の顔が可愛くて、私は思わずその頬に……。
あの時はごめん、ってずっと言えないままだった。
震災翌年の夏の日、街の広場で開かれた復興支援のステージを見に行った帰りだった。彼女の突然の行動に驚いた僕は、園に着いた後も、自分の席で固まってしまっていた。そのうちに僕を残してバスの扉が閉まり、頬の熱が伝わったかのように、僕の体全体が熱くなっていった。意識が遠のいていく中、どこからか先生たちの「シュンくん! シュンくん!」という声がしたのを覚えている。
その後すぐ、僕の家族は別の街に引っ越した。
十四年後。
偶然の再会は、自動車学校でだった。
「実習では、ひとつひとつの手順が大事です」という先生の言葉を、海沿いの道を走る車中で僕らは一緒に聞いていた。
(了)
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