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円安で資産が増えても、素直に喜べない理由

円安、それって嬉しいの?

先日、1ドル163円ほどだったドル円が、短い時間で157円台まで下がった。
為替介入があったようだと言われているが、ニュースでは「円高が進んだ」と大きく取り上げられていた。

とはいえ、157円。

163円と比べれば、たしかに円高かもしれないけど、でも、少し前までなら「かなりの円安」と言われていた領域。

円安、ドル円相場になると、決まってこういうポストを見かける。

「自分は海外旅行に行かないから、円安でも関係ない。むしろドル建て資産持ってるしラッキー」

Someone unknown

たしかに、海外へ行かず、ドルで買い物もせず日本で生きていくには直接困る場面は少ないかもしれない。でも、円安の影響は海外旅行だけで終わらない。

円安がもたらす国内旅行。そしてインバウン丼。

円が安くなると、外国人から見た日本は、とても安い国になる。
ホテルも食事も買い物も、外国人にとっては割安に感じ、多くの外国人が日本に訪れることになる。
すると、観光地のお店は、日本人よりも葬りよくお金を払ってくれる外国人向けの商品・外国人向けの値段設定を増やしていく。

その代表のように言われているのが、「インバウン丼」。
普通の海鮮丼ではなく、外国人観光客向けに数千円から一万円近い値段で売られているのを見かける。大きさは・・・うん、まぁどうなんだろうね。場所によるのかな?

外国人が多く訪れる場所では、「日本人が払える値段」よりも、「外国人が払ってくれる値段」が基準になっていくこと当然のこと。

そうなると、海外へ行かない人にも円安は関係してくる。国内のホテルが高くなったり、観光地の食事が高くなって、日本人が日本国内でもお金を使いにくくなるから。

個人的には、日本ならではの魅力を持つ観光地やサービスが、日本人ではなく海外から来る人に向けた価格になっていくことに、寂しさを感じる。もちろん、お店や宿泊施設も商売として運営されているのだから、よりお金を払ってくれる人に合わせるのは自然なことだし、その判断が間違っているとも思わない。ただ、仕組みとして理解できることと、それを寂しいと感じることは別の話・・・。

美味しそうな海鮮類たっぷりの海鮮インバウン丼(イメージ)

海外株の保有で見かけの資産額は増えるけれど

米国株を持っている人にとっては、円安になると資産額が増えて見えるから冒頭に出た「自分は海外旅行に行かないから、円安でも関係ない。むしろドル建て資産持ってるしラッキー」という所感が出るのは普通のことだろうと思う。
私自身も、資産ポートフォリオは多くを米国株で占めているので、円安による恩恵がまったくないわけではない。

でも、口座の数字が増えることと、暮らしが豊かになることは同じではないから迂闊には喜べない。

旅行へ行きにくくなり、国内の値段まで高くなっていくなら、資産額だけを見て「円安で得をした」と喜ぶのも、少し違う。

円安は、海外旅行へ行く人だけの問題ではなく、国自体が世界と繋がっている時点で、影響を受け始める。
今後、どのような相場になるかわからなけれど、国内も海外にもお金を気にせずに旅行に行ける未来であってほしいな。

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