アドラーのオーバードーズ――“嫌われる勇気”を飲みすぎて、職場で浮いたあなたへ
「嫌われる勇気」を読んでから、なぜか職場で浮き始めた。
正論を言っているはずなのに、人間関係がぎこちなくなった。
そんな違和感を抱えていませんか?
アドラー心理学は本来、他人に強くなるための思想ではなく、自分を静かに自由にするための処方箋です。
ところが近年、「課題の分離」や「承認欲求からの脱却」を文字通り振りかざしてしまい、
結果的に孤立してしまうケースが増えています。
この記事では、
✔ 嫌われる勇気を実践して職場で浮いた理由
✔ アドラー心理学の“誤飲”が起きるメカニズム
✔ 人間関係を壊さずに使う“2周目アドラー”の考え方
を、少しブラックユーモア多めで解剖します。
もしあなたが
「自己啓発を真面目にやっただけなのに、なぜか空気が冷えた」
なら――安心して。それ、よくある副作用です。
革命はいりません。
必要なのは、減薬です。
① 導入:ある「事故」の現場から
Aさんは、もともと職場でも評判の「いい人」だった。
頼めば引き受け、空気を読み、波風を立てない。
正直ちょっと疲れてはいたけれど、破綻はしていなかった。
ところが、ある日を境にAさんは変わった。
「それは、あなたの課題ですよね?」
感情の温度がゼロ。
まるでマニュアルをインストールした直後のAIのように、
人間味がごっそり消えている。
勇気を手に入れたはずだった。
なのに、手に入ったのは職場での孤立。
――これが、近年各地で静かに増えている
**「アドラー誤飲事故」**である。
(副音声:なお本人は「正しいことを言っている」という自覚しかない)
② 本論:「嫌われる勇気」は劇薬である
最初に言っておくと、
アドラー心理学は悪くない。むしろ優秀だ。
ただし――
劇薬である。
用法・用量を守れば、
「承認依存」や「過剰な迎合」に効く特効薬。
ところが一気飲みすると、副作用がエグい。
よくあるのがこの状態。
本来25mgで十分な「課題の分離」を
初日から500mg摂取
結果、周囲との間に絶縁体が形成される
本人の中では「自立」。
周囲から見ると「急にトゲトゲした人」。
効いているようで、
実は過剰摂取によるフラつきだったりする。
③ 分析:なぜ「誤飲」が起きるのか?
原因はシンプルだ。
内面と外面を、履き違えた。
アドラーが説いたのは
「心の内側の革命(自由)」であって、
「外側でのテロ(攻撃)」ではない。
でも多くの人は、こう変換してしまう。
嫌われてもいい(覚悟)
↓嫌われにいく(行動)
これは例えるなら、
血圧は正常なのに、
健康意識が高すぎて降圧剤を飲み、
フラフラになっている人
体は悪くない。
ただ、飲みすぎただけ。
特に「和」を重んじる職場でこれをやると、
一人だけ**フルプレート・アーマー(西洋甲冑)**で出社してきた人になる。
本人は防御のつもり。
周囲からは「なにと戦ってるの?」。
④ 解決策:2周目のアドラー「減薬のすすめ」
ではどうするか。
答えはシンプル。
減薬である。
いきなり「課題の分離」を相手にぶつけない
革命を起こさない
静かな修正に切り替える
おすすめなのは、これ。
まずは、心の中でだけ
「それはあなたの課題ですね(ニッコリ)」
と唱える
外用ではなく、内服。
効き目は穏やかだが、副作用が少ない。
アドラーは
振り回す武器ではなく、
ポケットに入れておくお守りくらいがちょうどいい。
⑤ 結び:結果だけを、静かに変えていく
アドラーを使って、
誰かと戦う必要はない。
嫌われる勇気とは、
嫌われにいく勇気ではなく、
好かれ続けるために自分を削らない勇気だ。
もしあなたが
「アドラーを信じたら、職場で浮いた」なら、
それは思想が間違っていたのではない。
単に、飲みすぎただけ。
処方量を守れば、
世界は驚くほど穏やかに変わる。
革命は起こさなくていい。
結果だけを、
静かに変えていけばいい。
(副音声:なお、再発防止のため、自己啓発の一気飲みは用法・用量厳守で)
――ぽよ。
