《葬送のフリーレン》第8巻72話 内通者がいる?/魔力の高いご馳走/人間への関心 など
《葬送のフリーレン》を再読していて気付いたことのメモです。タイトル画像になっている魔族の女の子に関していくつか。(試験編の後、黄金郷編の前。ゲナウ・メトーデと一緒に戦うことになる神技のレヴォルテと一緒にいる子です)
内通者の存在?
神技のレヴォルテの配下に、小さい女の子の魔族がいます。(第8巻72話「将軍」)

この女の子は、フリーレンたちを見つけて次のようにレヴォルテに報告していますが…

魔法使い4人に戦士一人。うち3人は一級です。
どうやって、魔法使い4人(フリーレン、フェルン、ゲナウ、メトーデ)のうち3人が一級だと判断したのでしょう?
ゲナウとメトーデのことは知っていてもおかしくないと思います。なぜなら、二人は北部高原の「エリア担当」のようなもので、その存在は魔族たちにも知れ渡っているだろうからです。それに二人は制服を着ています。個々人でアレンジの入った制服ではありますが、在野の魔法使いとは異なる出で立ちです。

けれども、なぜ残りの二人(フリーレンとフェルン)のうち一人が一級で、もう一人はそうではないと判断したのか?
服装ではないでしょう(二人は私服)。体外に放出されている魔力量でしょうか?けれども、この時フリーレンたちは付近は安全だと判断していますから、一人が他の三人と比べて極端な魔力制限をしていたというのも不自然な感じがします。

フェルンは一級魔法使いの証になるものを身に着けているのでしょうか? たとえばバッジがあるとか。でも、もしそうであれば認定証は不要ですよね。(画像は第3巻23話で見られる三級の認定証です。一級の認定証は後で引用します。)

率直に言って、ここは良くわかりません。作者のミスの可能性もあるかも?とも思います。ミスだとすればアニメ化の際におそらく台詞が修正されるでしょう。
で、ここからは陰謀論のような話で、私自身も本気で信じているわけではありません。話のネタ、雑談のようなものです。
もしかして、一級魔法使いの名簿(人相書き付きのリスト)が魔族側に渡っているのではないか?
だとすれば、まず疑いたくなるのは大陸魔法協会に内通者がいる可能性です。ただ、そうは言っても、これ以上の手掛かりはありません。
もう一つ名簿の出所として気になったのは北部高原の関所です。(第8巻68話「北部高原」)

まあ、この衛兵が内通者かどうかはわかりませんが、こういったところから情報が内通者の手に渡り、魔族側に売られている…?そんな想像も可能ではあります。
《葬送のフリーレン》の服飾文化
この女の子はユーベルのような短いスカートを履いており、フード付きマントではなく現代的なパーカーを羽織っていて、カジュアルな格好ですね。
リーニエやラヴィーネはスカートの下にドロワーズを履いており、カンネはショートパンツと、《葬送のフリーレン》は服飾文化の時代考証にはこだわらず和製ファンタジーの味付けにする方針が伺えます。
(ただ、フランメの時代は古代ギリシア風(イメージ)にして、現代とは描き分けられています)
魔力の高いご馳走
この女の子は「獲物が網にかかりましたよ。魔力の高いご馳走です」とも言っています。

ということは、魔族が人を食べる目的は魔力の補充(?)なのでしょうか?それとも単に魔力の高い人の肉の方が美味だということなのでしょうか?魔族が人を食べる理由はよくわかっていないんですよね。

別の言い方をすれば、ここでゲナウが問題提起している様に、食べないのに殺す理由もよくわかりません。
単に殺すことが目的だといえば、フランメがフリーレンを助けた時の「魔王様の命令」を思い出します。「エルフを皆殺しにしろ」ですね。(第3巻21話「卑怯者」)

フランメの手記に書かれていた「魂の研究」や、魂の眠る地のあるとされるエンデの地に魔王城が築かれたこととの関係は気になります(第1巻7話「魂の眠る地」)。魂を集めている?とか。
人間への関心
この女の子はちょっと変わっています。
レヴォルテが「人間には死体を守るために村に残る習性がある」と言うと、「興味深いです。何故なんですか?」と目を輝かせて食い付きます。

それに対してレヴォルテは「理由なんか必要ない。ただそうなる。それだけのことだ」と素っ気なく返します。
レヴォルテは人間の習性には関心を持っているのですが(他に「人には子供をかばう習性がある」とも言っています。第8巻74話)、その習性の背景にある人間の心理には関心がありません。ソリテールと同じで、羽虫の感情を考えることなど時間の無駄だということなのでしょう(第10巻88話参照)。

この女の子の人間への関心の高さは単に「まだ幼いから」というだけのことかもしれません。慕っているレヴォルテと会話することがとにかく楽しくて、質問魔になっているだけかもしれません(レヴォルテに構ってもらいたい気持ちがかなり強いことは見て取れます)。あるいは、人間の感情に関心を持つ魔族がマハトだけではなく多少は存在することを示しているのかもしれませんね。
※《葬送のフリーレン》の感想や読解・考察はこちらにまとめています。「魔王は生きている」、「最終話から第一話へ」などいろいろありますので、読んでいただけると嬉しいです。

