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《葬送のフリーレン》アニメ2期予習 試験編から黄金郷編まで

原作最新話(第147話)までのネタバレ及び今後のストーリー予想を含みますのでご了承ください。

《葬送のフリーレン》はまず和製ファンタジー風日常物の雰囲気で物語が始まります。

物語が少し進むと「あれ?」という違和感を覚える所もあるのですが(クヴァール討伐の経緯で「勝てなかった??」と感じた方が多いのではないかと思います)、プロモーションサイドの大々的な謳い文句もあり、違和感はとりあえず無視してそのまま飲み込むことになるでしょう。(この点、原作者はそういった露骨な誘導(ミスリード)をしていないのですよね。メディアへの露出を控えている印象があり、おそらく堂々と「嘘」をつくのが苦手な誠実な人柄なのだろうと想像します)

けれども、流石に《一級魔法使い試験編》が終わる頃になると、「どうやらこれは、魔王討伐という大きな物語が終わった後の単なる後日譚ではないらしい。何かまだ大きな物語が控えているようだ」という予感がしてきます。

その予感を最も強く感じるのはゼーリエの予言「お前を殺す者がいるとすれば、それは魔王か、人間の魔法使いだ」ではないでしょうか。(第6巻53話)

この場面をストレートに解釈すれば、「やがてフェルンがフランメを超える魔法使いに成長し、(フランメがゼーリエと対立したのと同じように)何らかの理由でフェルンがフリーレンと対立して、結果としてフリーレンの命を奪う」と読むことになると思います。

フェルンがフリーレンを文字通り「殺す(命を奪う)」ことになるとは私も思わないのですが、「殺す」の意味の捉え方によっては、十分に実現可能性のある予言だと思います。今まさに帝国編では、人類の魔法の開祖であるフランメがゼーリエを「殺す」のでは?という状況になっているわけですから(第14巻129話)。(私は「魔王または人間の魔法使い達のために・・・フリーレンが犠牲になる」と読むのが有り得そうかなと思っています)

それに、考えてみれば師弟愛は《葬送のフリーレン》の重要なモチーフですし、フリーレンとフェルンの関係に危機が訪れるとなれば、読者としては絶対に目が離せず、祈るような気持ちで二人を見守ることになりますから、いかにもありそうなストーリー展開なのです。(素人考えですけれどもね)

話を元に戻しまして…。ゼーリエの予言が現実となるなら(ゼーリエはその言葉に一々深い意味のあるキャラクターですから、的外れなことを言っているとは思えません)、これはもう「後日譚」だとは言えないでしょう。

《一級魔法使い試験編》が終わるとフリーレン達の旅が再開します。主要なキャラクターが勢ぞろいしましたし、いよいよ大きな物語が始まるのかと思いきや、また日常物が続きます。

そのため、《黄金郷編》が始まるまでは、《一級魔法使い試験編》で感じた大きな物語の不穏な「予感」は雲散霧消してしまいます。

私が最初に《葬送のフリーレン》を読んだときは、このパートは読者をどこへ連れて行こうとしているのかよくわからない、見通しが立たない印象で、正直に言って物足りないと思いました。読者をメインストーリーに沿って牽引する力が足りないと感じたのです。

それぞれのエピソードの良さはもちろんあります。

ただ、メインストーリーの要素として見ると、削ってもさほど支障はないのでは?とも思えるエピソードが続くのです。

この《一級魔法使い試験編》が終わってから《黄金郷編》が始まるまでの間には、2話から成る短編(デート回)と6話から成る中編《神技のレヴォルテ編》が含まれるのですが、単純計算で20話(第61〜80話)があります。

  • 4巻37話~7巻60話《一級魔法使い試験編》

  • 7巻61話 封魔鉱

  • 7巻62話 旅立ちの理由

  • 7巻63話 南の勇者

  • 7巻64話 剣の魔族

  • 7巻65話 エトヴァス山の秘湯

  • 7巻66話 好きな場所(デート回)

  • 7巻67話 穏やかな時間(デート回)

  • 8巻68話 北部高原

  • 8巻69話 皇帝酒

  • 8巻70話 ノルム商会

  • 8巻71~76話《神技のレヴォルテ編》

  • 8巻77話 竜の群れ

  • 9巻78話 コリドーア湖

  • 9巻79話 トーア大渓谷

  • 9巻80話 聖雪結晶

  • 9巻81話~11巻104話 《黄金郷編》

《神技のレヴォルテ編》をどうカウントするかの問題はありますが、長編の間の幕間まくあいとしては、この20話というエピソード数はかなり多いのです。下図を見てください。(長編と中編は色付き網掛け、2話から成る短編は灰色網掛けにしています)

《断頭台のアウラ編》(赤紫)の前後は「フリーレンの世界」への導入ですから単話が多いのは当然でしょう。見て頂きたいのは《黄金郷編》以降で、《黄金郷編》(黄)と《女神の石碑編》(緑)の間はたったの2話しかありませんし、《女神の石碑編》(緑)と《帝国編》(赤)の間は6話です。(ですので《黄金郷編》以降、作品全体の日常物のイメージはかなり薄まってきます)

そういう私の中ではいまひとつ納まりのしっくりしない《一級魔法使い試験編》から《黄金郷編》までの20話について、アニメ2期の予習ということで、簡単にではありますが、これから少しずつ書いていこうと思います。

私はアニメから入って当時第13巻まで発行されていた原作マンガを一気読みしたので、このあたりはかなり駆け足で読んでいるんですよね。新しいことを書けるかどうかわかりませんが、なるべく他のエピソードとの関係を示して、再読のきっかけとなったり、メインストーリーとの関係を読み取れる記事になれば良いなと思っています。

これから読みながら書きますので、そうなるかどうかはわかりませんが…。


《葬送のフリーレン》に関する記事は下記のマガジンにまとめています。

180本以上の記事がありますが、最初の考察記事としてお勧めなのはこちらです。

これを読んだ上で、フランメ、ヒンメル、エーヴィヒ、ゼーリエ、大魔法使い、などで検索すると物語の全体像に関わる考察が出てきます。

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