《葬送のフリーレン》アニメ2期予習 第65話「エトヴァス山の秘湯」
原作最新話(第147話)までのネタバレ及び今後のストーリー予想を含みますのでご了承ください。
シュタルクの提案
第7巻65話「エトヴァス山の秘湯」。これは何と言えば良いのか、シュタルクとアイゼンの師弟にまつわる「良い話」になっています。いつもの《葬送のフリーレン》です。
回想シーンでは、ヒンメルの「隅々まで探索しないと気が済まない」という典型的なRPGプレイヤー的気質にも触れられています。

前回の第64話「剣の魔族」でも、ヒンメルの「面倒な依頼が好き」「難易度が高いとわくわくする」というゲーマー気質が描かれていました。

こういうところは「ヒンメルは異世界転生物の主人公なのか??」といった発想につながります。まあ、そこまでいかなくとも、ヒンメルが年齢や経歴からは説明し難いほど達観していて、世界を高い所から見下ろす超越的な視点を持っていることは間違いありません。
私がこのエピソードで着目するのは、既に何度か書いていますが、シュタルクが旅の行程を提案していることです。

シュタルクには自分なりの旅の目的があります。だから「ここに行きたい」という希望を出すことができます。
フェルンにはそれがありません。なのに決められた目的地に真っ直ぐ向かうことにこだわっています。フリーレンが寄り道をしようとしたりゆっくり休息を取ろうとすると嫌な顔をします。決まったことはキチンとしないと許せない性格なんですね。
フェルンの恋
ところで、フェルンにとってシュタルクの「素敵なところ」ってどこなのでしょう?
アニメ第1期エピソード15(第4巻32話)のこのカットではフェルンはいかにも「恋に落ちた女の子」として描かれています。それまで俯いていたフェルンがハッとシュタルクを見つめて、だんだんと笑顔が出てきて、二人は見つめ合い、自信を持って踊れるようになります。私もここの描写は大好きで、まるでフェルンの親になった気持ちで見てしまいます。ですが、これはアニメオリジナルの描写です。

「馬鹿みたいにでかいハンバーグ」のエピソードのこのカットも、優しくて皆に慕われているかっこよくて頼もしいシュタルクをフェルンが見つめている絵です。しばらくシュタルクを見つめてから「シュタルク様」と声をかけます。(アニメ第1期エピソード12、第3巻26話)

しかし、これも原作のマンガではそこまでフェルンの感情は表現されておらず、あっさりしています。

原作のマンガは、戦闘描写がかなりあっさりしていると言われます。「描きたいのはそこではない」からでしょう。
それだけではなく、原作のマンガはフェルンとシュタルクの恋愛模様の描写もかなり抑制的です。(それに対してユーベルとラントの関係は典型的なアニメ・マンガの恋愛描写だと感じます)
その理由は、二人の恋愛をじっくり描いてしまうと《葬送のフリーレン》が二人の恋愛物語になってしまうからだと思っています。(だからサブキャラのユーベルとラントが恋愛担当なのでしょう)
マンガの方では、普段、フェルンがシュタルクを見る時の目には「情けない…」「だらしない…」といった感情が含まれていることが多い印象で、ポジティブな眼差しで見つめている場面となると、なかなか思い浮かばないと思います。
でも、シュタルクがアイゼンについて語る場面でフェルンがシュタルクを見る目は少し違うと感じます。
第2巻12話、旅路を急ぐシュタルクの理由をフェルンは不思議そうな顔をして尋ねます。

理由はアイゼンです。

この第65話でも、フェルンは不思議そうな顔をしてシュタルクに秘湯に来たかった理由を尋ねています。

理由はこれもアイゼンです。

ここではフェルンの表情を見ることができません。ただ、次の第66、67話を読むと想像はできると思います。

フェルンはシュタルクのこういったところに惹かれているのかもしれません。
おわりに
再読して気付きましたが、第65話「エトヴァス山の秘湯」は続く第66話・第67話とかなり関係が深いですね。
ここまで読んだ印象だと第61話以降は各エピソードが少しずつ鎖のように連環(関連)している気がします。
7巻61話 封魔鉱【逃げる】
7巻62話 旅立ちの理由【逃げる】【きっかけ】
7巻63話 南の勇者【きっかけ】【魔族の人肉食】
7巻64話 剣の魔族【魔族の人肉食】【ヒンメルの不思議】
7巻65話 エトヴァス山の秘湯【ヒンメルの不思議】【師弟・親子】
7巻66話 好きな場所(デート回)【師弟・親子】
7巻67話 穏やかな時間(デート回)【師弟・親子】
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これを読んだ上で、フランメ、ヒンメル、エーヴィヒ、ゼーリエ、大魔法使い、などで検索すると物語の全体像に関わる考察が出てきます。
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