ユーベルと死、ユーベルとゼーリエの関係
※アニメ1期以降の単行本の内容に少し触れています。
ユーベルにとって死とは?
ユーベルは自分について「この死にたがりはしょうがない」と自嘲気味に語っており、しばしば無鉄砲・自殺行為とも思える行動をとります。
けれども、律儀に3級、2級、1級試験を受けているし、1級合格で得られる特権を望んでいることからもわかるように、決して自暴自棄に無軌道に生きているわけではありません。(通常の意味での「死」を望んでいるわけではない)
また、特権では、まず「家族の遺体を探す魔法」を希望しており、次に「姉貴が見つかる魔法」(姉の遺体ではなく)を希望しています。
このことから、ユーベルにとって死とは、「死んだら終わり」とか「死んだら天国に行く」といった、人が通常理解しているようなものではないのだと推測できます。
ゼンゼがユーベルに対して2級試験の失格処分を言い渡したとき、ゼンゼはユーベルを「人として成立している精神状態とは思えない」と評していますね。
また、フリーレンの「自分よりも魔力の低い魔法使いに11回負けたことがある(うち6回は人間)」という会話の後にユーベルの初登場シーンとなっていて、マンガ・アニメとも、その「人間」の一人がユーベルであるとも読める表現になっていることも気になります。
「今の」ユーベルの年齢を考えると、フリーレンと「今の」ユーベルが戦ったことはないと思いますが…。(「縦ロールになっちゃった」のエピソードからフリーレンがたびたび単独行動していたことは伺えます。ただ、ユーベルはオイサーストへの道中でクラフトと会ったときに、エルフを初めて見たと言っています。)
例えば、ユーベルが「死んでも死なない」とか、「死んだら転生する」というような人ならざる存在だとすれば、ありうる話です。(もしかすると、ユーベルの姉も)
ユーベルとゼーリエの関係は?
1級試験でのゼーリエとの面接時、「まだ何も話していないけど。」「会話が必要なのか?」「それもそうだね。」というやりとりがありますが、これは、ゼーリエがユーベルの実力をその場で見抜いて出てきたものではありません。
「実力が十分だから」ということであれば、デンケンのときも会話は不要だったはずですし(デンケンが戦うことを瞬間考えたことも見抜いていました)、そもそも面接試験で会話が必要かどうかは試験官が決めることで、受験者の意向は無関係です。(「会話は不要だ」と言えばよいはず。)
(話はそれますが、デンケンとの面接では、ゼーリエは不必要に話が長く、しかもその内容は読者も十分に知っている事柄です。これは、次に来るユーベルとの面接と対比させるためでしょう。)
ゼーリエの「会話が必要なのか?」を嚙み砕くと、「私はお前に聞きたい(言いたい)ことはない。お前は私に聞きたい(言いたい)ことがあるのか?ないだろう?」という意味です。ユーベル側にも聞きたいことなんかないだろうことをゼーリエはわかっているわけです。(普通だったら何も喋っていないのに合格した理由を知りたいと思いますよね?)
ユーベルの「それもそうだね」は「さっきは『まだ何も話していない』と言っちゃったけど、考えてみれば話をするまでもなく、もうお互い十分にわかっているよね」という意味です。ユーベルの方もゼーリエの事情をわかっています。
ユーベルほどの才能を前にしてゼーリエがつまらなそうにしているのは、このためです。(この態度は、明らかにゼーリエの通常とは異なります。)
ゼーリエは優秀な魔法使いが大好きです。ゼーリエは才能ある魔法使いを前にすると放っておけません。喜びが表情に出てしまうし、ちょっかいをかけて相手の反応が芳しくなければわざとバカにして怒らせようとしたりさえします。(レルネンやフリーレンに対してやっていましたね。)
けれども、ユーベルについては、もう十分にわかっているから、いまさら会話をしても面白みがないというわけです。
このことから、ゼーリエとユーベルの間には、1級試験以前から(直接になのか間接になのかはわかりませんが)何らかの関係があると推察します。
※ゼーリエと魔王(魔族)にも何らかのつながりがあります。(フリーレンの魔力制限を見抜いたのは魔王とレルネンだけと言っているため。)
※タイトル画像は、山田鐘人、アベツカサ『葬送のフリーレン』第7巻 より
参考
さらに想像を膨らませるなら。
