飲食店開業で儲かるジャンルとは?3年で潰れる店との決定的な違い
飲食店を開業するなら、まず最初に考えるべきは「何を売るか」ではありません。
本当に考えるべきなのは、そのジャンルが3年後、5年後、10年後も市場に残るかどうかです。
正直に言います。
儲かるジャンルを探して流行りに飛びつく店ほど、3年以内に苦しくなります。
逆に、最初は派手に売れなくても、マーケットを見て長く続く業態を選んだ店は、年々売上を積み上げていきます。
この記事では、
・なぜ3年で潰れる店が多いのか
・今、黒瀬が見る儲かるジャンル5選
・10年残る店を作る出店の考え方
を現場目線でお伝えします。
儲かるジャンルより「10年残る市場」を選べ
結論から言えば、儲かるジャンルとは「今流行っている業態」ではありません。
10年後も需要が残る市場にある業態です。
ここを履き違えると、かなり厳しいです。
飲食店で失敗する人の多くは、
流行っているから、SNSでバズっているから、周りが出しているから、という理由でジャンルを決めます。
でも、飲食は美味しいだけでは勝てない時代です。
美味しいのは、もはや当たり前です。
重要なのは、
その客層は今後増えるのか
競合は増えるのか減るのか
客単価を無理なく取れるか
リピートしやすいか
この4つです。
ここを見ずに「儲かりそう」で出店すると、最初のオープン景気で売れても、その後一気に失速します。
3年で回収して終わる発想ではなく、10年以上続く店を作ることが資産になる。
この考え方が、まず大前提です。
なぜ3年で潰れる店が多いのか
ここ、かなり重要です。
3年で潰れる店には、ほぼ共通点があります。
それは、オープン時の勢いを実力だと思ってしまうことです。
オープン初月は、正直ある程度入ります。
新店効果がありますし、知人・紹介・近隣の興味客も来ます。
でも勝負はそこからです。
よくある失敗は、
オープン初月の売上を基準に家賃や人件費を組んでしまうこと。
これ、本当に危ないです。
例えば初月で月商500万円出たとしても、3か月後に350万円、半年後に300万円まで落ちることは普通にあります。
ここで利益が残らない設計だと、一気に資金繰りが苦しくなります。
勝負はオープン後です。
オープン初月に売れるかどうかより、その後どれだけ店を磨き続けられるかの方が圧倒的に重要です。
最初は物珍しさで人は入ります。
でも、その売上を実力だと勘違いした瞬間に崩れます。
本当に強い店は、オープン景気で終わりません。
毎月少しずつ常連が増えて、口コミが積み上がって、半年後・1年後に最高売上を更新していく。
ここまで持っていける店だけが10年残ります。
黒瀬が見る「儲かるジャンル」5選
では実際に、今どのジャンルが強いのか。
今回は動画内容に沿って、かなり実務的にお伝えします。
1. うなぎ業態
今かなり強いです。
理由はシンプルで、競合が減っているからです。
個人店の職人系うなぎ店は、後継者不足で減っています。
一方で、高齢化で需要は増えやすい。
つまり、
需要は増えるのに供給が減る市場
この構造はかなり強いです。
しかも客単価を取りやすい。
ここが非常に大きいです。
2. 天丼・天ぷら業態
これもかなり狙い目です。
天ぷらは海外からの認知も強く、インバウンドに非常に相性が良いです。
ラーメンほど競合が密集していないのもポイントです。
単価も取りやすく、オペレーションも比較的組みやすい。
都心部ならかなり勝ち筋があります。
3. 博多系居酒屋
今の都内でもかなり強いです。
安い・美味しい・楽しい。
この3つが揃っています。
特に重要なのは、エンタメ性です。
ただ料理を出すだけではなく、店員の活気、演出、ライブ感で再来店を作れる。
ここが強いです。
4. 定食業態
今、定食業態はかなり強いです。
ここ数年で共働き世帯が増えて、家で作る時間より外で早く済ませたい需要が一気に増えました。
いわゆるタイパ需要です。
ランチでも夜でも使いやすく、普段使いされやすい。
だから単発で終わらず、週に何度も来店される店になりやすいんです。
派手さはないですが、こういう業態の方が10年単位で残ります。
ただし、ここは条件があります。
立地を外したらかなり厳しい。
これ以外は正直厳しいです。
ただし条件はあります。
駅から少し離れていても、
周辺にオフィスがある
住宅密集エリア
駐車場需要があるロードサイド
このどれかがないと、定食業態は苦戦しやすいです。
「定食は商品力より立地力」です。
5. おしゃれビストロ系居酒屋
ここも長く残りやすいジャンルです。
理由は、店舗自体が資産になりやすいから。
ネオ大衆のように一時の流行だけで作ると寿命は短いですが、
普遍的に「おしゃれ」と感じる空間を作れれば10年残ります。
ここで大事なのはユニバーサルデザインの考え方です。
奇抜すぎるネオンや、流行りのコピーだけで作ると、数年で古く見えます。
一方で、木・照明・素材感・余白の取り方など、長く使えるデザインは古びにくい。
飲食店は料理だけではなく、空間そのものが商品です。
ここを理解していないと、見た目先行で失敗します。
現場で起きる典型例、儲からない店はここを見誤る
もう一つ、現場で本当によく見る失敗があります。
それは、今流行っているジャンルをそのまま真似して出店してしまうことです。
例えば、SNSでバズっているネオ居酒屋や映え系カフェ。
確かに一時的には売れます。
ただ、そのジャンルが自分の立地や客層に合っていなければ、長くは続きません。
渋谷で当たった業態を、そのまま郊外でやっても厳しいことは普通にあります。
駅前オフィス街で強い定食業態を、住宅街の路面でやっても思ったほど回らない。
ここを見誤る店は多いです。
大事なのは「何が流行っているか」ではなく、
このエリアで、誰が、何回使うか です。
例えば高齢者比率が高い地域なら、うなぎや定食の方が強いこともあります。
逆に若年層・インバウンドが多いエリアなら、天ぷらやエンタメ性のある居酒屋がハマりやすい。
同じ業態でも、立地と客層が変われば勝ち筋はまったく変わります。
ここを市場から逆算できる店だけが、長く利益を残せます。
じゃあ何をすればいいか、出店前に必ず見るべき3つ
ここまで読んで、じゃあ実際に何をすればいいのか。
ここはシンプルです。
まず、候補エリアで平日と週末の人の流れを必ず見てください。
昼にどんな人が歩いているのか。
夜にどんな年齢層が多いのか。
ここを見ずに業態を決めるのは危険です。
次に、近隣の競合店を実際に3店舗は見に行くことです。
何時に混むのか
客単価はいくらか
常連が多いのか
新規客が多いのか
ここまで見れば、そのエリアで何が求められているかが見えてきます。
最後に、自分の業態が月に何回来店される設計なのかを考えること。
単価1回で取る店なのか、月2回通われる店なのか。
ここが曖昧なまま出店すると、利益計画が崩れやすいです。
10年残る店を作れるかで、利益は決まる
結論、飲食店で儲かるジャンルとは
「今流行っている業態」ではありません。
10年残る市場にある業態です。
うなぎ、天丼、定食、博多系居酒屋。
こうした市場を読みながら出店する店は、売上が積み上がりやすいです。
逆に、流行りだけで出す店は3年で苦しくなります。
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