「生物多様性の力で虫害を防ぐ~混ぜて植えるべき植物の遺伝子型ペアをゲノム情報から予測~」(清水健太郎ら)
「生物多様性の力で虫害を防ぐ~混ぜて植えるべき植物の遺伝子型ペアをゲノム情報から予測~」(清水健太郎ら 2024)
ヒトと同様、植物も周りの個体と相互に作用し合いながら生活しています。
同じ種類の植物でも遺伝的な多様性があり、さまざまな遺伝子型を混ぜて植えた場合、その組み合わせによっては病虫害に強くなることがあります。
その一方で、周りの植物個体の遺伝子型によっては、病害虫にかかりやすくなることもあります。
本資料では、異なる遺伝子型の植物を混ぜ植えすることで虫害を軽減できることが紹介されています。
この知見を農業へ応用することで「みどりの食料システム戦略」への貢献が期待されます。

信州地ダイコンの有機農業栽培下で選抜した有機系統と市販系統で、コガネムシ類の食痕割合に違いが見られました。これは、選抜方法の違いにより生じる遺伝子レベルの多様性と関係があるかも知れません。
本研究では、同種の植物の遺伝的な多様性を混ぜ植えしていましたが、複数の異なる植物を混ぜて植える混植(コンパニオンプランツ)とも共通する効果があります。
異なる植物を混植して相互作用を活用することで、病害虫の抑制や生育促進、土地の空間的な有効活用といった多くのメリットが知られています。
