感情の境界線
お気に入りの喫茶店で
お気に入りの本を読み
ノートに書き写す
この静かな作業が
自分にとって
大切な脳のリハビリ
適度なざわめき
ほどよい雑音
注意力が鍛えられる気がして
図書館やカフェに通うことが
日課のひとつ
ある日ふと気づいた
今感じている感情
自分のもの?
何かがあったわけじゃない
心が乱れているような
理由のない感情
最初は
「自分が不安定なのかな」
と思っていた
でも、だんだんわかってきた
あの振動は
自分の感情じゃない・・
誰かの不安や焦り
怒りや哀しみ
言葉にならない「波」が
いつの間にか
自分の中に入り込んできていた
そうして
気づかないうちに
自分の感情だと勘違いしていた
そういう感覚をもつ人のことを
HSP
エンパス
と呼ぶらしい
脳梗塞になってから
自分の感覚が少しずつ
変わってきたことは感じていた
感情の境界線が
薄くなったような気がする
前は他人の気分にそこまで左右されなかった
でも今は
自分の内側と外側の感情が
混ざってしまうような瞬間がある
だから
ノートに書く
感情を立ち止まって感じて
理解して
流していく
本当に自分の感情?
と問いかけながら
心の輪郭を整える
書くことで
その感情を理解する
それはリハビリでもあり
祈りにも似た静かな時間
同じように
誰かの感情に
共感したことに気づかないときは
自分の心を
確認する時間を持ってみるといいかも知れない
それだけで
少しだけ
心が楽になるかもしれないから
