“プロンプトが伝わらない”という現象を、ラーメンズはすでに描いていた
はじめに:AIとのもどかしいやりとり
MidjourneyやChatGPTなど、生成AIを使ったことがある人なら一度は経験していると思います。
「え、なんでそうなるの?」
「そうじゃなくて、これをこうしてって言ってるのに……」
「いや、こっちを変えてって言ったけど、消さないでよそれは!」
まるで噛み合わない伝言ゲーム。
しかも相手は、人間よりはるかに律義に解釈してくる“超真面目な機械”です。
ぼく自身も、Midjourneyでの画像生成や、ChatGPTに記事修正を頼んでいる最中、思わず「もういいよ!」と投げ出しそうになる瞬間が何度もありました。
そんなAIとのやりとりを続けていたある日。
ふと思い出したのが、ラーメンズの伝説的コントでした。
伝える vs 実行する
そのコントとは、**第17回公演「TOWER」(2009年)**に収録された
『シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ』。
中でも、4:02〜11:25の「“あやとり”の指示を出すパート」は、AI時代のいま観ると震えるほどリアルです。
※該当箇所(4:02〜)から始まります
🎙️コント情報(補足)
コント名:『シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ』
公演:第17回公演「TOWER」(2009年4月1日 - 6月28日)
設定:クラブやレストランなどの厨房(=バックステージ)におけるスタッフ2名の会話
配役と立ち位置:
- 片桐仁:右側に立ち、あやとりを教える側(=指示役)
- 小林賢太郎:左側に立ち、あやとりを教わる側(=実行役)構成:
1部【0:00-04:01】:シャンパンタワーを客席へ運ぶ相談
2部【04:02-12:09】:あやとりを理解していない相手へ指示/実行する話
3部【12:10-17:07】:ロールケーキを客席へ届ける相談
“プロンプト地獄”との類似性
このパートのやりとりは、ざっくり言うとこうです:
「右手にかけて」「もうちょっと引いて」「そうじゃなくて、さっきのところ!」
→ 絶妙に意図通りに動いてくれない。
→ 突然イライラが爆発する。
これ、MidjourneyやChatGPTなどAIと向き合ってるときの自分に、身に覚えありませんか?🤣
たとえば:
絵の一部だけ修正してほしいのに、構図ごと変わってしまったり。
記事の“ここだけ直して”って頼んだのに、直さなくていい部分まで削られていたり。
こうした 「伝えたつもりが、伝わってない」というもどかしさ――
ラーメンズは、そんな“伝えることの難しさ”を、15年以上前にコントで描いていたのです。
おわりに:AI時代に効く、ラーメンズ的まなざし

このコントの中で、片桐仁さん(あやとりを“教える側”)は、何度もくじけそうになりながらも、「そうだよな」と何度も自分を納得させ、相手の立場を理解しようとし、なんとかして相手に伝えようと続けます。
この「相手の立場を理解しようと努める力」と「伝える根気」こそが、AI時代のプロンプト入力にも通じる、人間の心の持ちようなのではないでしょうか。
何度もプロンプトで泣かされたぼくが言います。
これからのAI時代には、ラーメンズ的な視点が必要かもしれません。
