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『十二国記』と養生の関係〜『超訳 養生訓 病気にならない体をつくる』〜【8月ディスカヴァーチャレンジ6】

今日は、『養生訓』です。

私のように健康オタクの方ならおそらくどこかで耳にしたことがあるはずの『養生訓』。江戸時代に貝原益軒が書いた本書は「日本で長く読み継がれてきた健康書の古典」です。本草学(現在の薬学)を治め、朱子学にも明るかったという益軒が書いた本書は、健康指南書ですが健康になる心構えなど精神的なところにも言及した内容となっています。

今読んでも何も遜色ありません。というか、加工食品や添加物にあふれた現代を生きる私たちこそ、読むべき書物だと思います。

004 病気は体が反乱を起こすのに似ている
 しょっちゅう病気になるのは養生できていないからだ。
これは、王が徳のない政治を行ったことを民が恨み、怒って反乱を起こすのに似ている。
 慌てて治療を受けるのは軍を動員するのと同じだ。無事に鎮圧できたとしても、褒められたものではない。
これに対し、徳をもって国を治めていれば民は自然に従い、反乱など起とさないから、病気知らずでいられる。

Ⅰ 健康で長生きするための心がまえ

人体は土壌に根を張る植物と同じ構造だという話があります。土壌が適度に栄養を含んだ適切な状態であり、またその根っこが健康な状態でないと栄養を吸収して成長できません。人間の場合の根っこは腸です。今は「腸活」が大はやりですね。ヨーグルトを食べればよいとか、発酵食品が腸に効くなど短絡的な話ではなく、腸がうまく栄養を吸収してくれる状態に持っていくこと。それが養生のひとつの道だと思います。

その養生を怠ると、反乱が起きる。つまり病気になりますよ、と書いているのがこの文章です。小野不由美のファンタジー長編『十二国記』の世界では、麒麟に選ばれた王は不老不死となり、国を治めます。もし、その統治が天意に沿っていなければ、失道といって王を選んだ麒麟が病む状態になります。麒麟が死ねば、王も死ぬ。そういう理(ことわり)が生きた世界なのです。

私たちも天意に沿った生活を送っていないと、失道状態になり、体が私たちの意から離れて迷走してしまいます。だから、しっかりと養生して自らの身体という王土を適切に統治しなければならないのですね。

残念なことに私たちの身体には、麒麟がいません。明確に「それはアカン」と言ってくれる存在はいないのです。でも兆候は感じ取れるはずです。これはいける、少し食べ過ぎた、調整しようと身体と向き合い、対話することで調子を整えることができると思います。

益軒の生きた元禄時代にはまだ西洋医学はそこまで入っていなかったはずですが、慌てて軍を動員するのはまるで薬を安直に服用することのように思えます。ばい菌は退治できるけど自分の有用な腸内細菌まで殺してしまう抗生物質のようです。

急性の病気、ケガで急な治療が必要なときは断固それを受けるべきですが、治療より予防が大事、つまり養生が大事だよ、ということだと思います。

今年度4月以降のチャレンジは、以下の通り:


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