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着ぐるみバイト奮戦記⑥|心の準備も出来ぬまま…

前回のあらすじ・・・

(詳しくはこちら)

ながーい事待たされた面接もいよいよ今週末と迫ったある日、突然以前に不採用の烙印を押されたはずの会社から連絡が。 しかも週末の、本来のメインイベントだったはずの面接を飛び越して、急遽先にこちらと面接することになってしまいました。 心の準備が・・・

・不安と緊張の中


さあ、急遽突然割り込んだ面接である。なんせ昨日の今日である。心の準備の準の字も出来てるわけがない。
平日の夜、街中にあるその登録会社へ。 当然ながらスーツで。 着ぐるみバイトの面接にスーツ。 素敵じゃないか!

しかし不安なのはやはり 「身長」 である。 特に身長は、どうも先方もこだわってたみたいだし。 少し背をかがめて入室しようかと思ったが、姿勢が悪くては却って悪印象を与えるかもしれないとかなんとか試行錯誤。
あーだこーだ思いをめぐらしていたら、あっという間に目的地へ到着。

非常に緊張したままドアを開け、担当者を呼び出すと、程なく面接者の女性が現れました。

そのまま個室に案内され、まずはエントリーシートに必要事項を記入。

一通り書いたら、先方から仕事の大まかな説明が始まりました。 ここで今回の仕事のキャラクターが判明しました。 それは某電気メーカーの某サルのキャラクターであると!!
・・・結構昔から居るキャラだよな。 最近見かけないけど、まだ現役だったんだ、 ていうか昔一緒に写真を撮ったことあるぞ。

うーん、アノ中に入れるのか・・・(受かればだけどね)。

さらに仕事内容の説明は続く。基本は近郊の家電量販店に行って、店頭でにぎやかしをしてもらう。大抵狭いスペースなので、普通は写真撮影とか握手程度の内容。あと標準的な1日の流れ、書類関連、日給条件などなど・・・

一通り説明した後で、おもむろに尋ねられた。
「ところで、着ぐるみに入ったことってあるんでしたっけ?」


「え?、あ、はい、えーと、そうですね、あるといえばあります^^;」


「じゃあお分かりかと思うんですけど、とにかく着ぐるみって非常に暑いです。かなり体力的にハードなので、水分は絶対にコマメに摂ってください」

「はい」

「あと・・・」

「あと?」


「絶対喋っちゃだめですよ(笑)」

「はい(笑)」

その後も説明は続いた。着替えとタオルは5、6枚持っていった方がいいとか、あと家電業界は意外と礼儀と服装にうるさいので、挨拶はしっかりと、また入店は面倒でもスーツで、などなど。

着ぐるみバイト自体にもスーツで行くのかよ^^;まいいけどさ。

とあれこれ30分くらい説明があったでしょうか。 わりかし好感触な感じ、穏やかにやりとりが進んで一通り終わった所で、突然聞かれた。


「ところで、身長何cmでしたっけ・・・」


ドキっ!!!!!!!!!

最大の難関が突然襲ってきた!!!



「え、え・・・あ、あの、170cmくらいです」


「うーん、じゃあギリギリかなあ・・・」

・・・と言って、その場は流れた(疑ったわけじゃないのね)。


その後、決まりということで研修という名のビデオ鑑賞をさせられた。
内容はどう考えても店頭販売員とかMCとかの、いわゆる顔出し要員向けのものだったが、一応決まりなので見てくれというので見ていた。 まあ社会人の心得として、改めて勉強になるものではありました。

ここまで延べ2時間くらいでしょうか?
「では具体的な日にちと店が決まりましたら、こちらからご連絡しますので。本日はありがとうございました。」

ということで、面接は一通り終わった。


一応ベストは尽くしたかな・・・ 身長を聞かれた時は一瞬血の気が引いたが、よく考えたら、別に疑っていたわけではなかったのかな・・・


帰り道つらつらと考えた。これは結果としてはどうだったんだろうか?なにかもう既に、実際に仕事をさせる前提みたいな感じで、詳しい仕事内容について説明してくれていたような気もするが。
でもこれで採用と思い込むのは早とちりなんだろうな。そんな甘くないよなこの業界。やっぱり一応数ある志願者の中から最終的には選考される、そういう状態なのかな。

そんなこと思うと自分は性別や身長の面でかなり不利だよなあ、ほんとに。

そういう意味では最後の「決まったら連絡する」という言葉は意味深である。うーん、連絡が来るまでは不安だなあ。

ところがそんな不安な気持ちは、24時間も経たないうちに解消する。
翌日、昼間に突然携帯が鳴った。 昨日の登録会社からだ。

・そんな、急な・・・

「もしもしー、△△の××です。昨日はどうもありがとうございましたー。
あのーそれで昨日のバイトの件なんですが、何度も何度も変更で申し訳ないんですけど、突然ですが今週の日曜って空いてないですか?」


へ? 今週の日曜? (んな急な!!)
「あ!、え?、は、はい、ま、空いてるといえば空いてますけど・・・」

「今週末の現場で、急に日曜だけ欠員出ちゃったところがあって、もしよかったらまずはそこからお願いできればと思うんですが・・・」

「は・・・は、はい・・・」

「よかったぁ!助かります!!じゃあ当日の場所とか詳細の指示書を至急送りますので、宜しくお願いしマース」


え? え、


つまりこれは、採用決定ってことですか。 ということであっさり初仕事決定である。 なんだこの急展開!

研修とかないの?ねえ、着ぐるみの動き方レッスンみたいな。注意すべき点とか?
いきなり現場なの。
こちとら初体験よ?ぶっつけ本番!?

まだ週末に控えている「本命」の面接すら終わっていないのにぃ!!

<続きはこちら>
▶着ぐるみバイト奮戦記⑦|ついに初仕事の詳細が判明!しかし、デビューの舞台はまさかの…
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➡️関連記事|着ぐるみの中の人になるには

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