違うんだ 俺は傘を持ってきた
⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)
皆さんこんばんは
フリックフラックの髙橋壱歩です。
いつも僕の記事を
お読み頂きありがとうございます。
この間ね、ある友達と話していまして
傘パクるやつって何なん?
許されへんな
っていう話題になったんですね。
いや、何の話してんねんって
思われるかもしれないですけど
まあ雨の多い時期やったんですよ。
で、その時にですよ
ある出来事を思い出したんですね。
思い出したというか
今までなるべく
思い出さないように
記憶に蓋をしていたんですが
感情が溢れ出して
止まらなくなってしまったんですよ
これは1ヶ月ほど前の話です。
その日僕は
昼前に起きると
養成所に行くため準備をし
家を出ようとしていました。
ふと窓を開け、
空模様を確認しました。
ポツポツと雲が存在していましたが
天気を聞かれたら
晴れと答えるのが妥当
そんな空でした。
しかし、そんな状況で僕は
こう思いました。
今日、雨降るぞ
直感でそう思ったのです。
なぜなら、
雨の匂い
がしたから
大阪府堺市の端の端
まあ、都会には出ようと思えば
すぐ出れるけど…
という程度の田舎で育った僕は
いつの日か
百発百中では無いにしても
雨が降る前であっても
雨の匂いが感じ取れるようになり
降るのを早めに察知することが可能だという
自負があったのです。
今日は絶対に雨が降る。
念の為自分のスマホに入っている
いつも使っているお天気アプリで
今日の天気を調べました。
予報は「晴れ」でした。
しかし僕は思いました。
今日は絶対に雨が降ると
信用せえへんのやったら
なんでいちいちアプリ確認するねん
と言う意見ももちろんあるでしょうが
一般的な予報を確認してみた上で
自分の感覚を
確かめてみたかったんですよ
その時は
傘を持って家を出ました。
駅に着き電車を乗りついで最寄り駅から歩いて
数分後、養成所の教室に着きました。
僕が割とギリギリの時間に
着いたせいか
教室の前に置いてある下駄箱は
8割ほど埋まっていました。
スリッパに履き替え
その下駄箱に傘を立てかけます。
その時に思いました。
俺だけや
その時下駄箱に立てかけられていた傘は
1本のみ
つまり、僕しか傘を持ってきていなかったのです。
僕の中の悪魔がほくそ笑んでいるのが
わかりました。
俺だけか
みんな可哀想に
濡れながら帰るんだろうな
それも無理はない
予報が晴れだったんだから
みんな自分の感覚よりも
予報を信じるだろう
もしかしたら
折りたたみ傘を持ってきている奴が
何人かはいるかもしれないが
それもそんなに多くはないだろう
今日は俺の1人勝ちか
教室に入り、数分後
授業がはじまりました。
そこからまた1時間以上経った授業中、
このご時世の影響で
クーラーが効いているにも関わらず
大きく開け放たれた窓の向こうから
雨の音が微かに聞こえてきました。
きた
雨が降ってきた。
僕は他の誰もが
辿り着くことのできなかった正解に
自分がたどり着いたという事実に
酔いしれていました。
みんな濡れて帰るなんて
可哀想だなぁ
2人くらいなら
入れてあげて途中まで
一緒に帰ってあげてもいいぞ
勝った
俺は勝った
その日の全ての授業が終わりました。
僕は完全に勝利を確信していました。
教室で少しだけ同期たちと
話したあと
何人かで駅まで一緒に行くことになりました。
帰る準備をしていると
同期の1人がふとこんなことを言いました。
「めっちゃ雨降ってる!
今日傘忘れたわ 最悪」
そんな彼に向かって僕は
得意気に言いました
「え?そうなん!?
俺は傘持ってきたで」
すると彼はこう返してきました。
「今日天気予報晴れじゃなかった?」
天気予報?
そんなものを信用しているから
君はそんなことになるんだ。
たとえ
天気予報で晴れだと言っていたとしても
自分が雨だと判断するなら
傘を持ってこないと
「雨の匂いしたからなぁ」
「雨の匂い?
へぇ〜そんなのわかるんだ
全然わかんないわ」
あるんだよ
下駄箱の方まで行き、
靴に履きかえます。
その時に気がついたのです
ある事実に
あれ?
傘がない
僕が教室に入る前に置いた場所に
傘が無いのです。
違うとこに置いたんかな?
念の為
靴箱の反対側や
立てかけて置いていたから
倒れてしまったのかと思い
近くにあるベンチの下なども
見てみましたが
どこにも傘が無いのです。
パクられた
確信しました。
教室には数人の同期が残っていました。
と言うことは
僕たちよりも先に帰った何人かのうちの
1人が僕の傘をパクったのです。
それしかあり得ないのです。
と言うことは16人くらいに絞られる?
驚きのあまり
階段で1階まで降りる間
言葉を発することができませんでした。
1本しか無かったはずなので
自分が持ってきたやつと
間違えて持って帰ってしまったと言う
言い訳は通用しません
ええ根性しとんなぁ
1階に着き、
外に出て
駅に向かって歩きはじめた時
「今日天気予報晴れじゃなかった?」
と言った同期が僕に向かって
こう言ってきました。
「あれ? 壱歩…傘…」
僕はすぐに反応し
「いや、ちゃうねん…」
と言いかけたその時
「なんだ! 壱歩も傘忘れてるじゃん
まあ雨もだいぶ弱まったし
このくらいだったら傘なくても大丈夫か」
違う
違うんだ
俺は傘を持ってきた
確かに持ってきたはずなんだ
盗まれたんだ
誰かにパクられた
だから今持ってないだけなんだ
「雨の匂いわかってないじゃん笑笑」
これ以上ない屈辱でした
その時僕は別に傘をパクられた
ことに対して怒っていたわけではないのです。
僕はパクらないですけど
パクられることなんか
よくあるじゃないですか
傘をパクられたことによって
「雨の匂いわかってないのに
わかっているふりをしているやつ」
と言う烙印を押されるのが
嫌だっただけなのです。
僕が少し拗ねていると彼がこう言いました。
「てか今日のさ、
ネタ見せのフリックフラックのネタの
壱歩のあのセリフあるじゃん?
あそこめっちゃ笑ったわ」
いらない
話を変えるな
そんなフォローいらない
お前は確かに俺のことを
認めてくれてるかもしれない
でも
「雨の匂いわかってないやつ」
と言う認識が全然拭えていない
「あれ面白かったなぁ」
おい!
傘パクったやつ!
傘は返さなくていい
お前がそのまま使っていい
それは許そう
でもたった一言
一言でいいから
この同期に
「壱歩はちゃんと傘持ってきてたよ」
と伝えてくれ
それだけでいい
その時僕は
5年ほど前に3つ上の先輩から聞いた
ある話を思い出していました。
その先輩は僕の大学時代に所属していた
サークルの3代上の会長でした。
あるエピソードが
その先輩の声そのままで
僕の頭の中で
再生されました。
「その日な、俺同期と
定食屋で飯食ってたんよ。
ほんで帰ろうかってなって
外出ようとしたら
めっちゃ大雨降ってて
ほんで雷も鳴ってたんよ。
で、その日俺らさ
傘持ってきてなくて
どうしようってなって
めちゃくちゃ雨降ってるから
定食屋の傘立てにある傘1本パクろうかなって
ちょっと思っちゃったわけよ。
でも、それはダメだってなって
そのままずぶ濡れなりながら帰ったのね。
そしたらよ、歩いてる途中に
俺からホンマに近く、めっちゃ近くに雷が落ちたんよ
俺らめっちゃビックリしてさ
だってそんなに近くに雷落ちることなくね?
で、それねもし俺らが傘パクってさしてたら
傘って骨の部分が鉄だし面積も広がるから
多分俺に雷落ちてたんだよね
あぶねっ!と思って
もし傘パクってたらバチ当たって
俺に落雷してたんだよ多分
そこから俺傘パクろうと思わなくなったね」
嘘みたいな話ですが
その先輩は嘘をつくような先輩ではないので
おそらく事実なのでしょう
そのエピソードを
約5年ぶりに思い出したのです。
あれ?
待てよ?
傘パクったらバチ当たる?
当たれ
バチ当たれ
雷はさすがに行きすぎやけど
もうちょっと手前のバチ当たれ
雷はさすがにやりすぎ
死んでまう
俺の傘パクったやつ
ちょっとだけバチ当たれ
もうすぐ駅に着くという段階になって
僕の隣を歩いていた同期がこう言いました。
「なんか変なアスファルトの匂いするなぁ」
それや!
それが雨の匂いや!
お前わかっとったんかい!
皆さん傘の盗難にはお気をつけください
ではまた明日
いいなと思ったら応援しよう!
今後もどんどん楽しく面白い記事書けるよう頑張ります!
よければサポートお願いします😊