営業未経験から最速で成果を出す秘訣──5ヶ月連続達成の裏にあった“やりきり力”(iQra Interview)
「達成しない自分」は許せなかった。自分の中では、達成するのが普通という感覚でした。頑張って到達するのではなく、「達成していて当たり前」。そうでなければ、成果は続かないと思っているからです。
大前 那央
BizDevチーム所属。
2025年3月、27歳で営業未経験ながらイクラ株式会社に入社。
「月80商談・受注率30%」という独自の営業スタイルを確立し、5ヶ月連続で目標を達成。
わずか4ヶ月で新規事業開発や既存加盟店へのカスタマーサクセス、クロスセルを行うBizDevチームへ異動し、現在は提案営業に加え、マーケティング施策にも携わる。行動と分析の両面から成果を追求している。
挫折からの再出発──パチンコ店主任、独立を経て営業の世界へ
ーーイクラ株式会社に入社される前のキャリアと、入社に至った経緯を教えてください。
新卒でパチンコ店に入社し、最速で主任に昇格。ところが、周囲には惰性で働く人が多く、「これだけ頑張っても、給料はほとんど変わらないのか」と疑問を感じるようになりました。それなら自分の力で挑戦してみようと決意し、友人とともにブランド品の買取・再販事業を立ち上げました。
しかし、現実は想像以上に厳しいものでした。毎日忙しすぎて、何を学んでいるのかも分からない日々。二人で働き続け、遊ぶ時間もなく、精神的にも追い込まれていきました。そんな中、友人が体調を崩して長期療養に入り、ひとりでは業務を回せなくなってしまったため、転職を決意しました。
営業は未経験でしたが、「一度挑戦してみたい」と思い、転職活動をスタート。いくつか会社を受け、イクラ株式会社にも応募しました。最初は話を聞いてみようという程度でしたが、代表である坂根さんと面談して、イクラ株式会社の提供するサービスが、社会の「困っている人」に強く刺さると感じました。「納得感を持って売れる商材だ」と思えたことが入社する決め手です。
独立時代は、単純な事務作業の繰り返しで、やりがいを感じにくい日々でした。だからこそ、お客様にサービスの魅力を伝え、納得して選んでもらえる仕事に強く惹かれたのだと思います。
入社前は不安もありましたが、「営業はきっと自分にもできるはず」という根拠のない自信と、「数字を伸ばすのは楽しそう」というワクワク感がありました。そんな前向きな気持ちで、イクラ株式会社への入社を決めました。
5ヶ月連続で結果を出し続けた理由──数字で導く安定の営業スタイル
ーー入社から5ヶ月連続で目標を達成されたそうですね。具体的にはどのような成果を出されたのでしょうか。
初月は既存メンバーより低めの目標でしたが、その数字は達成しました。通常の目標値を達成したのは3ヶ月目からです。1ヶ月目が10件、2ヶ月目が15件、3ヶ月目から24件を継続して達成できるようになりました。
入社前の面談で役員の辻野さんから「月間目標を達成する人は1〜2人ほど」と聞いていたので、「それなら達成すれば目立てるな」と思いました。自信があったわけではありませんが、実際にやってみると「意外といけるかもしれない」と手応えを感じたのも事実です。
ーー安定して成果を出すために意識していたことはありますか。
一番意識していたのは商談数です。受注率を30%と仮定し、80件商談を行えば、24件は確実に取れる計算になります。
話すことが得意なタイプではないので、「とにかく数をこなせば最低限の結果は出せる」と考えました。実際、受注率はほぼ30%を維持していたため、70件台でも24件を取れると見込み、行動しました。
ーー他のメンバーと比べて、商談数はかなり多かったのですか。
6月に初めて24件達成したときは、75商談でした。多い人で60件、少ない人で48件くらいでしたから、かなり多かったと思います。とはいえ、48商談で21件取っている、量より質というスタイルの人もいました。
6月は目標60件に対して75件、7月は目標67件に対して77件。8月は目標70件に対して59件でしたが、最後は「量より質」を意識して調整しました。
80商談という目標を達成するために休日も出社し、電話をかけました。
坂根さんに「休日に商談を入れているメンバーは見るが、休日にアポイント電話をする人は初めて見た」と言われたこともあります。アポが足りないと感じたら、休日出勤して電話をかけるのは当たり前だと考えていました。

ーー最終月の8月には、休日出勤して達成されたそうですね。強い執着心の原動力は何でしょうか。
8月の最終日は休みの予定でしたが、2日前に「今月は誰も目標達成できなさそうだ」と聞き、スイッチが入りました。
他部署から「セールスは誰も達成していない」と思われるのが嫌で、最終日に4件の受注を決めて目標を達成。休日前に、休日に対応するアポをあらかじめ組んでいましたが、それだけでは目標達成に至らないと判断し、最終日(休日)に5社ほどに電話をかけ、合計4件の受注を決めました。
実は8月の最終週にはBizDevへの異動が決まっていて、正直「もういいかな」と思った瞬間もありました。それでも、「達成しない自分」は許せなかった。自分の中では、達成するのが普通という感覚でした。頑張って到達するのではなく、「達成していて当たり前」。そうでなければ、成果は続かないと思っているからです。
ある月だけ頑張っても、翌月には必ず落ちる。だから、常に「達成が日常」である状態を保つようにしています。調子が悪いときでも、少しギアを上げれば届くようにするためです。
イクラ不動産のセールスとして働き始めた最初の1〜2ヶ月は、150〜200%の力で走っていましたが、慣れてからは90%ほどの力でも安定して結果を出せるようになりました。やばいと思ったときに100%に戻せば達成できる。8月はまさにその感覚でしたが、今月は特に厳しいので、150%で走らないといけないと思っています。
入社直後の努力──車の中で1人商談練習、毎朝のロープレ
ーー最初から順調だったわけではないですよね。目標達成のために、入社直後はどんな努力をしましたか。
初日からアポは取れましたが、当時はとにかく緊張していて、声も手も震えていました。帰宅後はその日の反省点を振り返り、トーク内容を繰り返し練習。実家暮らしのため夜遅くに声を出すのは気が引けて、車の中で一人、商談の練習を続けていました。
最初の2ヶ月ほどは、毎日欠かさずトレーニングを実施。10件、15件と成果が出るまでは徹底的にやり込みました。エルダーの曽根さんには1ヶ月間、毎朝ロープレに付き合ってもらい、自分から「明日の朝もお願いします」と声をかけて、日課のように続けていました。やった方が良いと思うことは迷わず実施しました。
もし未達で終われば、さらに1ヶ月続けるつもりでいたところ、1ヶ月目で目標をクリア。以降はロープレを必要最小限にとどめました。ただ、「型」が固まってからは、あとはその型をひたすら磨くのみ。3ヶ月目以降は、確立した流れを反復しながら精度を上げることで、安定した成果を維持できるようになりました。

わずか4ヶ月でBizDevチームへ異動──新たな挑戦と、さらなる成長
ーー順調に成果を上げ続けていた大前さんに、ある日突然『異動』が告げられます。営業とまったく性質の異なるBizDevチーム。どのような経緯で決まり、どんな心境でしたか。
異動を告げられたのは、わずか1週間前のことでした。イクラ不動産のセールスとBizDevにおける役割はまったく性質が異なるため、正直かなり驚きました。
BizDevチームは、営業だけでなく不動産会社へのカスタマーサクセスやヒアリングが求められる部署。一方、イクラ不動産はヒアリングの時間がほとんどなく、短い商談時間で意思決定を求めるプロダクトアウト型営業です。ヒアリングが得意ではなかったため、「自分には向いていないかもしれない」と感じていました。
ーー実際に異動してからの成果や、現在の状況を教えてください。
BizDevチームに異動して1ヶ月目から着実に成果を出し、2ヶ月目はさらに大きく伸ばすことができました。まだ完全に型を掴めたわけではなく、難しさを感じる場面も多いです。
BizDevでは、すでにイクラ不動産に加盟している不動産会社に対しクロスセルします。各社の状況やニーズが異なるため、一社一社に合わせた施策を提案する必要があり、ハードルが高いと感じています。
初月の成果は、BizDevへの異動者の中では最も高い数字でした。非常に高い目標が設定されていましたが、翌月も「少なくとも半分は到達したい」と意識して取り組み、結果的にギリギリで半分を超える成果を出すことができました。
BizDevでは営業活動に加え、プロダクトの企画・作成業務もあります。デザインそのものは担当していませんが、レイアウトや写真の配置を指示する資料を作成する必要があります。作業量は多く、マーケティング的な視点も求められるため、正直業務量が自分の限界を超えそうに感じることもあります。
ーーセールスとBizDevで、マインドや仕事への向き合い方に変化はありましたか。
基本的な姿勢は変わっていません。「目標を達成できない自分が嫌だ」という気持ちはずっと変わらずあります。任された数字は必ず達成したいし、結果を出せなければ納得できない。だからこそ、毎月どう動けば目標に届くかを逆算して行動しています。
もし、そのままセールスチームに留まっていたら、飽き性な性格もあって、同じ業務の繰り返しに退屈していたかもしれません。しかしBizDevでは、不動産会社ごとに提案内容を変える必要があり、決まった型がほとんど通用しません。
毎日試行錯誤しながら、「この会社にはこう提案しよう」「この資料を出してみよう」と考えることができる。それが今のやりがいになっています。営業としての引き出しも確実に増えていると感じています。
周囲を巻き込む力──数字で示すリーダーシップと、勉強会
ーー入社後、チーム全体の成績も伸びたと伺いました。どんな変化があったのでしょうか。
私が入社した4月に、エルダーの曽根さんも過去最高受注件数を達成しました。教える立場として「負けられない」という気持ちがあったのかもしれません。
私が目標である24件を初めて達成した月には、チームメンバー2人も同じく24件を達成。その翌月も2人とも24件を取っていて、私の次に入社したメンバーも続けて24件を達成しました。チーム全体が一気に底上げされた感覚があります。
巻き込もうという意識はありませんでしたが、周囲に「負けられない」と思わせる気持ちはあったと思います。私は多くを語るタイプではありませんが、結果で示すことで自然と空気が変わるものだと感じています。入社から最初の1ヶ月間、毎朝ロープレを続けていた姿が刺激となり、チーム全体に「言い訳のできない空気」が生まれたのではないでしょうか。
ーーBizDevチームに移った後、セールスチーム向けに勉強会も開かれたそうですね。
BizDevチームとセールスチームを管掌する役員である辻野さんに声をかけてもらい、セールスチームの既存メンバー向けの勉強会を行いました。辻野さんが話すより、現場に近い存在である私の言葉の方が、より響くと考えてくださったようです。
勉強会では特別なことは話していません。単純に「80商談やれば24件は取れる」という自分の考えを伝えただけです。その後、海野さんが実際に72商談をこなし、25件を受注した姿を見て嬉しく思いました。

独立で得た達成への執着と上昇志向
ーー独立の経験やパチンコ店時代の経験は、今の仕事へ影響していますか。
独立していたときは、精神的にもしんどく、遊べないほどハードでした。休みもなく、常に「売上を上げなければ」というプレッシャーの中で働いていました。今も数字への意識は強いですが、当時に比べればずっと穏やかに働けています。あの時期の経験があるからこそ、目標に対してストイックでいられるのだと思います。
パチンコ店では、新卒で入社して最速で主任に昇格しました。特別な目標があったわけではなく、とにかく「上を目指したい」という気持ちが強かった。その意欲は、今イクラで「数字を上げたい」という形で続いています。
イクラ株式会社に入社した時から、「結果を出して役職を上げたい」と思っていました。ベンチャーでそれができれば、きっと次のステージも見えてくるはずだと考えていたからです。
また、どうすれば効率よく動けるか、常に考えています。役職が上がれば、自分の数字を出していれば周囲からとやかく言われることもない。最初は、単純にその「見栄えの良さ」に惹かれていました。しかし今は、純粋に仕事が楽しくて、もっと上を目指したいと思っています。
これからのキャリア──リーダーへの道と成長意欲
ーー今後のキャリアについて、どのように考えていますか。
まずは、イクラがこれからどんな成長を遂げていくのか、その過程をこの会社の一員として見ていきたいと思っています。いずれは役員も視野に入れていますが、今はまだメンバーなので、ビジネススキルを磨いているところです。
営業は自信がついてきましたが、資料作成やインバウンドマーケティング施策など、営業以外の部分には課題を感じているため、今はその弱点を一つずつ補っています。
また、クリエイティブな部分は特に苦手で、正直難しいと感じることも多いです。BizDevチームの永尾さんはクリエイティブな分野に長けているので、教えてもらっています。もし将来役職に上がった時、「自分はわからない」とは言いたくない。どんな質問にも答えられるように、すべての業務を理解しておきたいと考えています。
ーーイクラは成長できる環境ですか。
間違いなく成長できる環境だと思います。役員の話を直接聞ける機会が多く、どんな質問に対しても丁寧に答えてくださいます。だからこそ、自分ももっと学びたいという気持ちが強くなります。
ーーこの数ヶ月で、ご自身が成長したと感じる部分はありますか。
この数ヶ月で一番大きいのは、営業力がついたことです。それに加えて、ChatGPTをはじめとする各種様々なAIツールも使いこなせるようになりました。以前はほとんど触ったこともありませんでしたが、今では仕事の効率化に役立てています。
さらに、経営の視点を学べることも大きな収穫です。前職では社長と関わることもなく、経営の裏側に触れる機会はありませんでした。イクラでは、全社会議で経営資料が共有され、インターン生でも数字を見られる仕組みがあります。なぜこのKPIを追うのか、どこに資源を投下すべきか、その「理由」が理解できることで、目標への納得感が生まれます。
今では経営の考え方を少しずつ理解できるようになってきました。最初は意味が分からなかった言葉も、理解できるようになると「こういうことか」と納得できる。そうやって一つひとつ学んでいく姿勢を大切にしています。

イクラで働く魅力──挑戦を続ければ、キャリアは自分で切り拓ける
ーー最後に、これからイクラで働きたいと考えている方へメッセージをお願いします。どんな人と一緒に働きたいですか。
一番は、成長意欲のある人です。お互いに刺激を与え合いながら、高め合える関係が理想です。今はエルダーからセールスチームのリーダーになった曽根さんなど、指導することが上手な人がいて、教育体制も整っていると思います。人数が少ない分、一人ひとりをしっかり見てもらえる環境ではないでしょうか。
イクラのセールスには決まったマニュアルがなく、自分のやり方をつくっていける自由があります。「この商談ではこれを話す」といったルールがあるわけではなく、自分なりに試しながらアップデートしていける。それが面白いところです。
ただ、型を見つけるのは簡単ではありません。私のやり方を他の人が真似してもうまくいかないこともある。結局は「己を知る」、自分の性格や雰囲気に合ったスタイルを見つけることが大切です。
私自身も未経験からのスタートでしたが、ロープレしていただくことで直接フィードバックをもらい、「ここは良い」「これは削っていい」と細かく調整していきました。言われたことをそのままやるだけの人や、現状に満足してしまう人には難しい環境かもしれません。
しかし、挑戦する気持ちを持っている人には、これ以上ないくらい成長できる場所だと思います。新しい経験をどんどん吸収して、素直に行動を続ければ、キャリアは自分で切り拓ける、そして未経験でも、前向きに取り組めば、私のように短期間で成果を出せる環境であると、確信しています。
