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2025年9-12月に読んで面白かった本4冊

こんにちは、アイルランド在住会計士のつぐみです。

2025年のベスト本はすでにご紹介済み(リンク)ですが、今回は2025年後期(9月〜12月)に読んだ中から、「ベストには入らなかったけど、これは紹介しておきたい!」という次点の良書たちを4冊ピックアップしてご紹介します。

正直、2025年は読書熱がやや低めで、例年に比べると読んだ冊数も80冊と少なめ。出会えてよかったと思える本も例年に比べて少なめ。適当に選んで適当に読む・聞くばかりしていたのが良くなかったと思うので、2026年は心新たに選書していこうと誓う次第です。

1. 『葉桜の季節に君を想うということ』|これは騙される!ミスディレクションが光るミステリ

タイトルがちょっと今風すぎるというか、正直微妙で、長らく手に取るのをためらっていた「このミス」選出作品。ですが、読んでみたら完全にハマりました。

冒頭の性描写などで、最初は主人公・虎ちゃんにあまり好感が持てなかったのですが、物語が進むにつれてどんどん彼に惹かれていきます。

現在の事件と、虎ちゃんがかつて関わった過去の2つの事件。この3つが交互に描かれながら、やがて交錯していく展開にハラハラドキドキ。ミスディレクション(読者を騙す技法)がとても巧妙で、「やられた!」と声に出したくなる構成です。

ドロドロの殺人事件ながら、最後は意外にも爽やかな読後感に包まれる…そんなミステリはなかなかありません。違和感のひとつひとつが最後にピタッとハマっていく快感も見事。

ちなみに、登場人物の何人かはちょっと情弱すぎるのでは?と思う場面もありましたが、それもまた物語を動かす重要な要素。悪徳商法に引っかかる人って、やっぱりそういう傾向ありますよね…。


2. 『VIVANT』|商社マンが公安&テロ組織と絡む、手に汗握るエンタメ巨編

ある商社マンが9000万ドルを誤送金?
舞台は中東、その背後にテロ組織、さらに公安まで絡んできて…と、日本のドラマ原作とは思えないスケールの大きな物語が展開します。

人気ドラマ『VIVANT』のノベライズ。主人公の乃木には堺雅人、公安の野崎には阿部寛というキャスティングが自然と脳内に浮かび、読み進めるうちに完全に映像が見えてくる感じ。

ただのミスじゃなかった誤送金事件の裏に潜む、国家規模の陰謀やテロ計画。手に汗握る展開で、一気読み必至です。

日本の作品らしく、やや綺麗にまとまりすぎている部分もありますが、それでも十分に楽しめるクオリティの高いエンタメでした。


3. 『走ることについて語るとき僕が語ること』|村上春樹のストイックさに学ぶ

実は村上春樹の小説はあまり得意ではないのですが、このエッセイは下記で紹介している『ずっと幸せなら本なんてよまなかった』で紹介されていたのをきっかけに読んでみました。

日本が誇る作家・村上春樹は、30代から早朝に起きて健康的な食事をとり、走り、書く生活を続けている人。成功する人は、まず体力と継続力を持っているということを再認識させられました。

特に心に残ったのは、

「凹んだ時に、少しいつもより長く走る。筋肉を発達させて、より良い自分になるために。」

という一文。

才能がないなら、それをどう補強するかに知恵を使う。そんな誠実さが文章からにじみ出ていて、読んでいてとても好感が持てました。

走ることの熱が一度冷めたあとも、別の形で続ける中でまた気持ちが戻ってくる。その繰り返しこそが、生きることなのかもしれません。


4. 『ずっと幸せなら本なんてよまなかった』|悩みと本の関係に真正面から向き合うエッセイ

タイトルで少し引いてしまいました第二弾…。正直、「感情に酔ってる系の人の本?」と思ってしまったのですが、読んでみたら大違い。

著者は、本を友達代わりにした人ではなく、本に真正面から悩みの答えを求めるタイプ。志高く、真剣に「人間の根源的な苦悩」に向き合ってきた方だということが伝わってきました。

この本では、「悔しいとき」「孤独なとき」「怒られた夜」などのシチュエーション別に、小説・エッセイ・漫画など33冊が紹介されています。

私が特に感銘を受けたのは、紹介されている作品そのものというよりも、

「こういう時には“このような感情を得るために”この本を読む」という視点。

つまり、読書を“慰め”ではなく“感情を取りにいく行為”として捉えているところが、とても参考になりました。

タイトルで損してるけど、読めば得るものは多い一冊。この著者の他の作品もぜひ読んでみたいです。

※そこそこ読書家の私がお勧めする、海外移住する場合のおすすめ本はこちら


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