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特別編:アートの宝庫!大塚国際美術館で出会う名画とデザインチェア

【約2,400文字、写真22枚】

 世界の名画を原寸サイズで楽しめる美術館があります。ここでは、本物の名画では絶対にできない展示方法で、訪れる人々を魅了します。まるで本物以上に感じられるその展示とは、一体どのようなものでしょうか?

モナ・リザ、大塚国際美術館
レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》1503‐06年【大塚国際美術館】

 静寂に包まれた空間で、彼女と見つめ合うひとときは、まさに至福の時間です。


快楽の扉を開けてみまっす♪

 祭壇画が集結したコーナーには、人類の至宝と言われるヤン・ファン・エイクの『ヘントの祭壇画』があります。

ヘントの祭壇画、大塚国際美術館
フーベルトおよびヤン・ファン・エイク《ヘントの祭壇画(神秘の子羊)》1432年完成【大塚国際美術館】

 赤や金が鮮やかで、人だけでなく、動物や物が精緻に描き込まれています。中央の赤い服の人物が一体誰なのか、500年も議論されているそうです。

大塚国際美術館、祭壇画コーナー

 ん? 左端の絵が、動いたような…。

大塚国際美術館、動く祭壇画
閉じた状態は、天地創造後の3日目の様子だそうです。〈天地創造〉

 扉の開閉も含めて楽しめるのは、大塚国際美術館ならではですね。正面から拝見しますと…

ヒエロニムス・ボス《快楽の園》、大塚国際美術館
ヒエロニムス・ボス《快楽の園》1505‐16年頃【大塚国際美術館】

 ジャジャーン! 
 左から〈エデンの園〉らしいですが、リンゴを食べていないですね。中央は〈快楽の園〉で、ここでリンゴを召し上がってます。右が〈地獄〉のようです。

ヒエロニムス・ボス《快楽の園》、大塚国際美術館
中央〈快楽の園〉部分

 これが本当に快楽なのでしょうか。
※山田五郎さんが詳しい解説動画を出しておられます。


オシャレすぎる椅子

 トイレに行こうとして、思わず立ち止まってしまいました。

大塚国際美術館、トイレ前の椅子
アームシェルチェア/イームズ【大塚国際美術館】

 これって、有名な椅子じゃないですか? 思いがけない出会いに、トイレのことを忘れてしまいそうです。

ヒルハウスチェア/チャールズ・レニー・マッキントッシュ【大塚国際美術館】
ヒルハウスチェア/チャールズ・レニー・マッキントッシュ【大塚国際美術館】

 こちらはスタッフの方が使っておられるのでしょうか。ですが、フロアに会館の方はいらっしゃいません。
 どこかで見たことがあると思ったら、娘が買い集めている『SPY×FAMILY』という漫画の表紙になっていました(11巻)。
 注意書きも何もないので、座ってみます。座り心地はまあアレでしたが、スコットランドの建築家が住宅を設計した際に椅子もセットで設計したものらしいです。インテリアとしてオシャレですよね。

パントンチェア/ヴァーナー・パントン【大塚国際美術館】
パントンチェア/ヴァーナー・パントン【大塚国際美術館】

 これまた可愛い椅子です。調べてみると、デンマークのデザイナーの作品で、世界初のプラスチック一体成型で作られた椅子だそうです。
 ちなみに、1脚で51,700円ですって。それがズラーッと並んでいます。

ボールチェア/エーロ・アールニオ【大塚国際美術館】
ボールチェア/エーロ・アールニオ【大塚国際美術館】

 これも『SPY×FAMILY』の表紙になった椅子です(4巻)。私も座ってみました。これは個室感があって、いいです! 包まれているからでしょうか、雑音を半減してくれます。集中して読書したいときなどにオススメです。
 気に入ったので調べてみると、リプロダクト商品で10万円します。正規品はもう調べていません…。(すぐに値段を調べるクセがあります)

タリアセン2/フランク・ロイド・ライト【大塚国際美術館】
タリアセン2/フランク・ロイド・ライト【大塚国際美術館】

 こちらは椅子ではないのですが、ドラマ「結婚できない男」で阿部寛さん演じる建築家の自宅にあった間接照明です!
 調べてみると、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの作品でした。いまさらながら、なるほどと唸るのでした。

 椅子に座って絵画を見て、大塚国際美術館が生み出した空間に没頭してしまう。これぞボットー体験!

ゴヤの家へ

絵を見るカップル。フランシスコ・デ・ゴヤ《1808年5月3日:プリンシペ・ピオの丘での銃殺》1814年【大塚国際美術館】
フランシスコ・デ・ゴヤ《1808年5月3日:プリンシペ・ピオの丘での銃殺》1814年【大塚国際美術館】

 ゴヤには有名な作品が数多くありますが、こちらは暴動を鎮圧したフランス軍による首謀者たちの銃殺刑の様子です。劇的な絵画というよりも、リアリズム、人間そのものが描かれています。

ゴヤの家の手前

 なんだかただならぬ空気。この奥にはナポレオン戦争の混乱期、亡命する直前に暮らした家の様子を再現した空間があります。

怖い絵を見るカップル。フランシスコ・デ・ゴヤ プラド美術館 ゴヤの家《黒い絵》〈わが子を食らうサトゥルヌス〉1820‐23【大塚国際美術館】
フランシスコ・デ・ゴヤ プラド美術館 ゴヤの家《黒い絵》〈わが子を食らうサトゥルヌス〉1820‐23【大塚国際美術館】

 このテーブルは食卓であったといいます。ゴヤの他の作品に比べると、やや小ぶりでしょうか。ただ、コーヒーを飲むだけでも気が滅入る空気です。
 祖国に残したいメッセージを絵筆に込めたのでしょうか。足早に立ち去ろうとしたのですが、…

左からフランシスコ・デ・ゴヤ《カルロス4世とその家族》1800-1805、《裸のマハ》1800、《着衣のマハ》1805【大塚国際美術館】
左からフランシスコ・デ・ゴヤ《カルロス4世とその家族》1800-1805、《裸のマハ》1800、《着衣のマハ》1805【大塚国際美術館】

って、マハさんが並んでます!! 驚きです!

ゴヤの顔
《カルロス4世とその家族》部分

 ゴヤ本人も発見! (上の黒っぽいおじさんがゴヤです)
※こちらも山田五郎さんが詳しい解説動画を出しておられます。


できることなら、持って帰りたい絵

 いや無理なんですけど、自宅に飾りたいなあって妄想した絵を紹介させてください。

ブリジット・ライリー《力強い歌》1972‐73【大塚国際美術館】
ブリジット・ライリー《力強い歌》1972‐73【大塚国際美術館】

 太い線に色が塗られているだけなのに、とっても穏やかな気持ちになります。じっと見ていると、壁から環境音楽が聞こえてくる気がします。なんでだろう??

名画を見る女性。ディエゴ・ベラスケス《ラス・メニーナス》1656【大塚国際美術館】
ディエゴ・ベラスケス《ラス・メニーナス》1656【大塚国際美術館】

 傑作がまだまだあるんですが、今回はこのあたりで。

■information

大塚国際美術館
“世界26カ国の西洋名画を陶板で原寸大再現”
住所:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
電話番号:088-687-3737
開館時間:9:30~17:00
休館日:月(祝日の場合は翌日)、1月は連続休館あり、8月無休
料金:一般 3300円 / 大学生 2200円 / 小中高生 550円
事前予約:不要
所要時間:3時間から丸1日
混み具合:常に誰かいる
写真撮影:全て可能
webサイト:https://o-museum.or.jp/


ワカメが別格!

今回はお茶じゃなくてランチです^^;

 地下2階にあるカフェ・ド・ジヴェルニーでお昼ご飯をいただきました。

大塚国際美術館のランチ。うずしお海鮮丼、1,500円 
うずしお海鮮丼(潮汁・サラダ・香の物付き) 1,500円 ※海鮮丼は15時まで

 海が近いので、プリっぷりを堪能できます。特に感動したのはワカメ。潮の香りまで感じられるワカメのお汁は格別でした。
 ごちそうさまでした♪

ソース;
:図録『大塚国際美術館100選』発行:大塚国際美術館


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