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展覧会レポ:「ゴッホ展 家族がつないだ夢」大阪市立美術館でその世界を体感

【約2,400文字、写真13枚】

 話題沸騰の展覧会! フィンセント・ファン・ゴッホの名画30点以上が集結。さらに、初めて日本の地に姿を現した、ファン・ゴッホ直筆の貴重な手紙4通を含む特別展示が、大阪市立美術館で開催中!!

会場入口付近

あなたには、どんな人に見えます?

 「数ある自画像のなかでも、彼がイーゼルに向かっている作品が、あの頃の彼にいちばん似ている」これは、ファン・ゴッホの弟テオの妻ヨーの回想録です。

フィンセント・ファン・ゴッホ 《画家としての自画像》 1887年12月-1888年2月 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

 しかし、ファン・ゴッホ本人は妹のウィレミーンに宛てた手紙で、「死神の顔」を連想させてしまうことを心配しつつ、写真とは違う表現を目指したと書いています¹。
 この内なる葛藤が、彼の筆先に宿る力強さと繊細さを両立させているようにみえます。

上記、フィンセント・ファン・ゴッホ 《画家としての自画像》 部分

「筆触には揺るぎない自信があり、生き生きとしつつも全体にまとまりがある。²」

山田五郎さんも注目!

 リニューアルオープン時、内藤栄館長は「大阪にいながら世界につながる美術館にしたい」と抱負を語られていました。その思いが形となったのが、まさにこの特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」です。

大阪市立美術館

 YouTube「山田五郎 オトナの教養講座」で山田五郎さんが注目する展覧会として、この「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」を取り上げられました。

「ゴッホ展 家族がつないだ夢」会場の様子

 山田五郎さんはこう語っています。「大阪市立美術館って、俺たちが高校の頃、府立高校私立高校の美術部の合同展覧会みたいなのが開かれる場所で、ちょっと思いでの場所なんだよ俺にとっては。だから俺そっち(大阪市立美術館)で見ようと思ってる³」

「ゴッホ展 家族がつないだ夢」会場の様子

 もしかしたら、五郎さんがあなたの隣で展示を見ているかもしれませんよ。

✨️2025年7月27日(日曜日)午前9時~ Eテレ 
日曜美術館「星になった兄へ 家族がつないだゴッホの夢」 
放送されるそうです📺️
https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/N8KJJ33PZ3/


ゴッホ、種をまく

 ファン・ゴッホは絵画の技法を学ばなかった、なんて勝手な思い込みをしていませんか(私だけ?)。実際には、その探究心は尽きることを知りませんでした。彼は人体模型の重要性を認識し、少なくとも11体の石膏像を所有していました¹。

左:フィンセント・ファン・ゴッホ 《膝をつく人体模型》 1886年6月、パリ ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)
右:不詳 《膝をつく小さな人体模型》 20世紀前半 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム ※壊れやすいため、右手の像はゴッホが使った石膏像ではなく、後に製作された同型の像²

 彼は一時期、王立美術アカデミーで学びましたが、型にはまったアカデミックな手法には不満を抱き、自身が求める表現を追い求めました。小型の石膏像をアトリエに持ち込み、彼独自のスタイルを磨き上げていく日々...それが、ゴッホのアトリエ風景だったのです¹。

上記、フィンセント・ファン・ゴッホ 《膝をつく人体模型》部分

 そして、ここでお見せしたいのが、彼にとって非常に野心的な一枚。

「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」会場写真
右手に見えるのは、フィンセント・ファン・ゴッホ 《種まく人》 1888年11月 ファン・ゴッホ美術館、アムステルダム(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

 この作品は、あのジャン=フランソワ・ミレーの《種まく人》に対する彼の大胆なオマージュ。しかも、色使いはウジェーヌ・ドラクロワの色彩理論に依拠しました¹。
 絵の中で、命の粒をまくような鮮やかな色調を採用したのです。

上記、フィンセント・ファン・ゴッホ 《種まく人》 部分

 筆触の力強さ、厚みのある表現、彼のたぎる情熱が伝わります。
 どこか日本の浮世絵のようにも見えますよね。浮世絵もファン・ゴッホに大きな影響を与えたとされています²。

■information

展覧会名:
大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」
会期:2025年7月5日(土)~8月31日(日)
会場:大阪市立美術館(天王寺公園内) 
開館時間:9:30-17:00、 毎週土曜日は19:00まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜日、 7月22日(火)※ただし、7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)、8月12日(火)は開館
観覧料:一般 2,200円(2,000円)、高大生 1,300円(1,100円)、小中生 500円(300円)
    ※( )内は20名以上の団体料金
問い合わせ先:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター なにわコール)
展覧会公式サイト:https://gogh2025-26.jp
※大阪展の後、東京、名古屋へ巡回
[ 東京展 ] 2025年9月12日(金)~12月21日(日) 東京都美術館
[名古屋展] 2026年1月3日(土)~3月23日(月) 愛知県美術館
所要時間:約80分
混み具合:賑わっている
写真撮影:一部可能 ※特別な許可を得て撮影しています

※予告なく記載されている事項が変更されることがありますので、
予めご了承ください


会場限定ミニブック!

グッズ売り場の様子

 気になるアイテムがいっぱい! でも、私のイチオシはこれ。「小学館の図鑑NEOアート」の会場限定ミニブック! こちら、なんと美術展での初コラボなんですよ。ちょっと特別感、ありませんか?

↗️ミニブック「小学館の図鑑NEOアート はじめてのゴッホ」リンク

 このミニブックには、本展で展示されているゴッホの作品も! テーマも面白くて、読めば読むほどゴッホの魅力に引き込まれちゃいます。大人も子どもも楽しめます🎨

大阪市立美術館のミュージアムショップ

 ちなみに、大阪市立美術館のミュージアムショップ(無料エリア)にも、図鑑や関連書籍がたくさん揃ってます📚✨


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※この記事はプレス内覧会に参加して書いたものです
※画像転載はできませんので、ご注意ください

ソース;
¹:図録『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』2025年7月
²:解説パネル|「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」大阪市立美術館
³:YouTube「山田五郎 オトナの教養講座」2025/06/01 [【祝70万人】記念生配信アーカイブ🎉下半期の注目美術展!オススメ美術映画!大阪万博について正直トーク!そして浅野忠信さんが描いた絵がグッズに!?久しぶりの生…]https://www.youtube.com/watch?v=Wg0xo1CPxFs&list=LL&index=1、20:00~

取材・文・写真/入江玄


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