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回復期看護師の現場メモ〜服薬管理の成功の秘訣✨️

前回の『服薬管理の成功は導入前に8割決まる?!』の続編です。

服薬管理を開始する前に、現場の看護師がどんなアセスメントをしているのか。
記事にしていますので、よろしければそちらもご覧ください👇️


今回は、ママ薬剤師HONOさんに頂いたご質問をもとに、生活行動を見る回復期看護師として、私が普段『どうやって服薬管理を支援しているのか』、HONOさんとの対談形式で進めていきたいと思います。

※記事内での紹介・対談についてご本人に許可を頂いていますが、読みやすいように一部内容を調整しています。

ママ薬剤師HONOさん💊
『こんにちは!回復期病棟で働くママ薬剤師HONOです。
普段は「薬がリハビリの妨げになっていないか」という視点で、実践的な介入を心がけている薬剤師です。』

イロドリ🐦️
「こんにちは!HONOさん、ようこそ!今回はご質問ありがとうございます。」

ママ薬剤師HONOさん💊
『さっそくなんですけど……。
内服という行動が、習慣化していない患者さんがたまにいらっしゃるのですが……。
何かいい対策がありますか?』

イロドリ🐦️
「そうですねぇ……。まずは自己管理を始める前に、私が現場で見ていることをスライドにしてみたので、ご覧いただけますか?」

◆服薬管理を開始する前に

※スライドが思ったより小さくてすいません💦拡大してご覧ください🥶

普段から患者さんの行動を
じーーっと見るのがカギなのです

イロドリ🐦️
「看護師が渡した薬を、患者さんが内服するまでどのように扱っているか。
このときの行動で、患者さんの薬に対する意識が見えてきます。
薬に頓着しない人は、やはり飲み忘れることが多い印象ですね。
それと大切なのが、部屋での過ごし方だと、私は思っています。」

ママ薬剤師HONOさん💊
『部屋での過ごし方、ですか?』

イロドリ🐦️
「はい。飲むときの動作そのものは、スタッフもよく観察しています。でも『管理』ってそれだけでは完結しないんですよね。」

ママ薬剤師HONOさん💊
『そうなんです!アラームをかけたり声かけをしたりするけど、退院したら支援者がいない患者さんも多くて……。』

イロドリ🐦️
「部屋でよく私物を出し入れしていたり、置き場が定まらない人がいらっしゃいますよね?
この場合、薬の紛失に繋がりやすい傾向があります。
認知機能の低下そのものより、周辺症状と言われる行動、心理症状が影響しています。

ひとつのことに熱中したり、思い立ったらすぐ行動する人は、
*飲み忘れたかも!と思ったら確認しないで、次の薬を飲む。
*薬を取り扱っている最中に違うことを始めると、薬のことを忘れる。

などのリスクがあります。
これは高次脳機能障害の注意障害の患者さんにみられる行動です。

普段の生活行動や、ベッド周囲が散らかっていないかなど、生活環境を見ることが、服薬管理の成功にもつながると私は思っています。」


◆具体的な支援方法

ママ薬剤師HONOさん💊
『麻痺がある人は利き手交換したり、オープナーやはさみを使ったりしますよね。』

イロドリ🐦️
「しますね。レターオープナー!!初めて聞きました!!今度使ってみよう!!」

ママ薬剤師HONOさん💊
『あと一包化がすべてじゃない気がするんですよね。』

イロドリ🐦️
「同感です!麻痺があると、 

*一包化されても袋が開けられない
*開けても袋からうまく出せない
*結果、薬を落とす可能性がある

という問題が出てきます。
こういう場合は先ほどHONOさんがおっしゃった通り、
利き手交換や道具の練習が必要になってきます。
(※利き手交換とは。利き手が麻痺してしまった場合、もともと利き手ではない健側を活用できるように訓練すること)

でも薬が1〜2種類なら、シートから直接出す方が管理しやすい患者さんもいらっしゃるんですよ。
薬の種類が多いと、今度は管理上の困難さが出てきますので、これはケースバイケースだと思います。」

開封から内服までの一連の動作

イロドリ🐦️
「注意障害や認知機能の低下があると、

*一包化の中に残った薬を見落とす
*錠剤を落としても気づけない
*用意したのに、薬の存在を忘れる

同じ『飲み忘れ』や『落錠』でも、身体機能が原因のときとは理由が違うんです。
そこを正しくアセスメントできなければ、対策そのものがズレてしまうんですよ。
これでは同じトラブルが繰り返し起こってしまいます💦」


◆管理方法に潜む落とし穴

ママ薬剤師HONOさん💊
『今までの管理方法を参考にするのも大切ですよね!』

イロドリ🐦️
「そうなんです~🙂‍↕️!
こちらが提案する方法は、実は病院独自のやり方が多いんですが、それを医療者が知らない。
私はいろんな回復期を経験しましたが、共通の道具や認識はあるけど、ルールが違うことも多くて。
高齢者には、もともと自分なりの服薬習慣を持っていた人が多いので、そこに病院独自のやり方をぶつけても、なかなかうまくいきません。」

と、に、か、く!目に見えるように!!

イロドリ🐦️
「はじめにHONOさんが、アラームや声かけのことをおっしゃったじゃないですか?」

ママ薬剤師HONOさん💊
『はい。入院中は色々対策してるんですけど、家に帰ったら誰もアラームをセットしてくれない人もいらっしゃいます。
そういう場合はどうたらいいんでしょう?』

イロドリ🐦️
「私が服薬管理を支援するときは、最終的に、患者さん一人で完結する形になるように考えます。」

ママ薬剤師HONOさん💊
『え?』

イロドリ🐦️
「支援者ありきで計画を立てると、その患者さんの服薬管理はいつまでも自立しませんからね〜😅
アラームとか便利なんですけど、そもそもそのセットに他人の手がいるなら、現実的じゃないなと考えちゃうんです。
その代わり、とにかく薬が目につくように、患者さんの生活動線上で、どうやって視覚化するかを考えます🤔」

ママ薬剤師HONOさん💊
『新しく服薬管理を獲得するんじゃなくて、もともとその人がやっていた服薬の生活リズムにどこまで戻せるか、なんですね。』

イロドリ
「そうなんです。
注意喚起の張り紙もしますが、これも部屋に長々と文章を貼るのではなく、
*内服カレンダー  
 →食堂に薬を持っていきましょう。
*食席(必要なら薬を定位置に置くケースを設置)
 →薬は飲みましたか?

そのとき取ってほしい行動をひとつだけ、書いて貼るようにしています。
高次脳機能障害や認知機能低下がある場合、患者さん本人に新しいルールを覚えてもらうことは難しいと考えています。
今までの管理方法を参考にしつつ、症状に合わせたプランを提供できるようにしたいですね。」


◆失敗は誰にでもある

失敗する前に話しておくことが大切

イロドリ🐦️
「服薬管理を導入する前に、ミスしたときの対策も患者さんと共有しておきたいですね。」

ママ薬剤師HONOさん💊
『それはなぜですか?』

イロドリ🐦️
「失敗したことって言いにくくないですか?私は言えません🫩」

ママ薬剤師HONOさん💊
『そうかも……。』

イロドリ🐦️
「飲み忘れとか、誰でもあるじゃないですか。
それを隠してしまったり、自己判断で重複内服してしまうことほど怖いことはない😱
私は、服薬管理を導入するときに、必ず「飲み忘れに気づいたら、その場ですぐに相談してくださいね。(心の声:頼むから勝手に飲まないでね😑)」とお伝えするようにしています。」


◆服薬管理も生活行動の再獲得


リハビリテーションの語源は、

Re(リ)もう一度、再び。
habilis (ハビリス)適した、ふさわしい状態にする。
-ation(名詞)行為・過程・状態を表す。

「再び、その人らしくできる状態に戻す」

それを服薬管理の支援と照らし合わせてみたときに、
「薬を飲ませる」
「新しい管理方法を覚えさせる」
ではなくて。
「服薬という生活行動を、再びその人の暮らしの中に戻す」
ことがリハビリ看護の本質なんじゃないかと思います。

つくってみた

◆最後に


今回はママ薬剤師HONOさんのご質問から、このように考える機会を頂くことができ、とても感謝しています。
服薬管理も生活行動の再獲得、つまりはリハビリテーションなんだなぁと改めて気づくことができました。
HONOさん、貴重な経験をありがとうございました✨

ママ薬剤師HONOさんは、薬剤師という立場から、薬が体に及ぼす影響についてわかりやすく読みやすい記事をたくさん掲載されています。
とても勉強になりますので、ぜひ、こちらから覗いてみてください💕



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