回復期看護師の現場メモ〜あなたの声は届いている
※今回は、意識障害がある患者さんの反応を引き出すコツを記事にしています。
前回は「尿器界隈に届け!!私のこの気持ち!」とばかりに、記事を書きました。
今回こそ、もう少し真面目に。
自分の得意分野の話をしたいと思います。
……そう。
干し椎茸🍄🟫の話です🤣
安心してください……!
意識障害がある患者さんとのコミュニケーションについてのお話です!!
私はリハビリ看護に関することが大好きです✨️が、そのなかでも得意なのが、意識障害がある患者さんの反応を引き出すこと。
……なのです。
◆ここでいう意識障害とは?
意識障害の原因は色々ありますが、ここでいう意識障害は、脳の病気や損傷により、反応がない、または反応が乏しい方を前提としています。
*目を覚ましている状態を保つことができず、ウトウトしていたり、常に眠っているように見える。
*起きていても、ぼーっとした様子で目線が合わない。
*呼びかけても「反応がない」「聞こえていない」と周囲には見えることが多い。
*自分や周囲の状況を認識することが難しい。
*自分で動いたり話したりすることが難しい。
病気やケガの後遺症で、このような意識障害を抱える患者さんがいます。
回復期ではそういった患者さんのリハビリを行いますが、私たち看護師も、病棟で患者さんのお世話をしながら、生活リハビリを行っているのです。
◆お主、実は聞こえておるな……?
先日、患者さんの病室で、医療機器点検をしていた時のことです。錆びた備品からなんとも言えない匂いがして、
「……干し椎茸の匂いがする」
思わず口に出したよね🤣
私は患者さんの前で、一体何を言ってるんだ??
しかし……。
ベッドで寝ていた患者さんが急に、
「げへへへへ」
と笑ったのです。
え?
聞き間違い??
声かけに反応がないと言われていた患者さんだよ?!
その時、私の看護師センサーがぴこーん💡と反応しました。
「反応がない」なんてとんでもない😑
お主、じつは聞こえておるな?!
たまたまの場合もあるので、これは本当に聞こえていたのか、偶然なのかを検証しなくては……!
私はしれっと、その場にいたPTと干し椎茸の会話を続けました。PTまで、
「ほんとだ……干し椎茸の匂いがする……」
と言い始めた時点で、もうそれは多職種公認・干し椎茸案件です🙂↕️
そして、干し椎茸トークで私とPTが盛り上がっていると、また絶妙のタイミングで、
「げへへ」
患者さん、思ったより笑い上戸でした🤣🤣
確信しました。これは完全に聞こえている……!と。
◆どんな声かけが有効か
反応が乏しい患者さんに話しかけるのは、結構コツが必要です。
会話はキャッチボール⚾️って言うじゃないですか。
こちらから投げるばかりで、反応が返ってこない患者さんと話し続けるのは、看護師であってもなかなか大変なんです。
そして、相手からの反応を求めるあまりに、
「おはようって言って」
「目を開けて」
など『どう行動してほしいのか』を直接的に促してしまうのです。
ちなみに辞書で『促す』を引くと。
『早く物事をするように急がす。催促する。そうするように勧める。』
ちょっと待って😑🤚
それ、声かけって言ってもいいのかしら??
ちなみに『声かけ』とは、
『ケアや不安を和らげるため、相手に安心感を与えるコミュニケーション手法。』
私たちの声かけは、患者さんにとって、催促になってしまっていないでしょうか?
私は意識障害の患者さんに関わるとき、たとえ返事がなくても、必ず患者さんに話しかけるかたちで、雑談をします。
今回だって……見てください?
備品清掃してたはずなのに、
「干し椎茸🍄🟫の匂いがする……」
ですよ🤣?
干し椎茸はたまたまですが……。
雑談とはいえ、患者さんに全く関係のない話は控えています。
かわりに、今、目の前で患者さんに起きている身体的変化を会話の中に混ぜ込んで、話すことを心がけています。
◆干し椎茸以外の実用例🤣

患者さんの反応を引き出すために、私が普段から使うパターンの会話を置いてみます。
*パターン1
「私以外の女(看護師のことwww)にケアしてもらったって〜??私というものがありながら!!」
と、別のスタッフがすでにケアしていたら、患者さんに絡む。
ちなみに完全に言いがかりです🤣🤣
*パターン2
声をかけて、視線をそらしたような反応をしたとき。
「……ちょっと?今、目を逸らしたでしょ?!完全にヤバイやつ来たって思ったでしょ?!」
って、絡む🤣
*パターン3
患者さんが声を出したときに、
「え?なんて??声が小さくて聞こえないから、やり直そ!!さん、はい!」
と、絡む🤣
*パターン4
目を開けていた患者さんが、そっと目を閉じる。(よくある)
「ちょっと?!今私の顔見て目ぇ閉じたでしょ?!なんで?!!」
と、絡む。
どうでしたか?……絡んでばっかりですね、私🤣🤣
大切なのは、ただ絡むのではなくユーモアを交えて接すること。
そして『患者さんの反応はわずかでも、私たちに伝わっているよ』と伝えること。
なのではないかと思います。
◆反応する気になれない……?!
声かけに対して、必ずしも何らかの反応があるとは限りません。
むしろ「ゲヘヘ」と笑う患者さんは、かなり高度な反応を返してくれたと思います。
ちなみにこの患者さん、女性スタッフがどれだけ声をかけても、笑ってはくれるけど、目は絶対開けてくれませんでした。
私😑
「目を開けてよかったなって思うものが目の前にないと、開ける気にならないよねぇ?」
患者さん😆
「ゲヘヘ……」
私🙂↕️
「ほら、患者さんもそう言ってる🙂↕️(勝手な解釈🤣)」
PT😳
「え?いま、そんなこと言いました?!」
私🙂↕️
「言った。女ばっかじゃなくて、イケメンいるなら目を開けてもいいって言った」
患者さん😆
「ゲヘヘ」
私😏
「よし、じゃあイケメン探してくるわ!」
そして、病棟の男性スタッフに、
私😆
「患者さんが、あなたが来てくれたら目を開けてくれるって言ったから、顔出してきてよ」
スタッフ😳
「え?そんなに明確に指名しました?!?」
私🙂↕️
「もちろん🙂↕️私には聞こえた。(心の意訳が🤣)」
結果……。
私🤣
「イケメン連れてきたよーー!」
ぱっちり目が開きました😳
患者さんの自発的な反応(言葉でも行動でも)を引き出したいなら、その患者さんが、
「しゃーない、やってやるか」
と、こちらに付き合ってくれるような気になってもらうことが大切ですよね!
もちろん、すべての患者さんが同じように反応してくれるわけではありません。
でも、「反応がない」と言ってしまう前に、まず患者さんの小さな変化を探してみませんか?
その変化を引き出すのは、私たち看護師の『コミュニケーション技術』にかかっているのです✨️
その人が思わず笑ってしまう言葉。
目を開けてもいいかな、と思える理由。
「あなたの声は聞こえていますよ」という前提で関わり続けること。
その積み重ねが、意識障害の患者さんを回復に導く、大切な一歩になると私は思っています。
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