頭の中が忙しいときに、心をゆるめる「3秒の習慣」
気づいたら、
頭の中が考えごとでいっぱいになっていることがあります。
今やっていること。
次にやること。
さっき言われたひとこと。
明日の予定。
まだ終わっていない用事。
ひとつ考えはじめると、
そこから次々と別のことが浮かんできて、
心がどんどん忙しくなっていく。
「ちゃんとしなきゃ」
「間違えないようにしなきゃ」
「もっと考えてから動かなきゃ」
そんなふうに、
頭では一生懸命整理しているつもりなのに、
なぜか気持ちは疲れていく。
もしかすると、
その疲れは、
考える力が足りないからではなく、
考え続けるスイッチが入りっぱなしになっているだけかもしれません。
考えすぎは、安心したい心の働き
考えすぎてしまう人は、
決して弱い人ではありません。
むしろ、
物事を大切にしたい人。
失敗したくない人。
まわりに迷惑をかけたくない人。
ちゃんと整えてから進みたい人。
だからこそ、
先回りして考える。
何度も確認する。
まだ起きていないことまで想像する。
その背景には、
「安心したい」という心の願いがあります。
けれど、考え続けるほど安心できるかというと、
そうとも限りません。
考えれば考えるほど、
不安の材料が増えてしまうこともあります。
だから必要なのは、
考えを無理に消すことではなく、
いったん止まる合図を持つことです。
東洋医学で見る「考えすぎ」
東洋医学では、
考えすぎや思い悩みすぎは、
【脾】に負担をかけやすいと考えます。
【脾】は、食べたものを消化吸収し、
【気】や【血】を生み出す土台のような存在です。
考えごとが続きすぎると、
胃腸が重く感じたり、
食欲が乱れたり、
からだ全体がだるく感じたりすることがあります。
つまり、考えすぎは
頭だけの問題ではなく、
からだからのサインとして出てくることもあるのです。
「もう少し、力を抜いてね」
「今は、巡らせてね」
そんな小さなお知らせとして、
受け取ってみてもいいのかもしれません。
3秒だけ、今に戻る
考えすぎをゆるめるために、
大きなことをする必要はありません。
おすすめは、
3秒だけ、今に戻ることです。
やり方はとても簡単です。
まず、心の中でこう言います。
「いま、考えすぎている」
そして、3秒だけ息を吐きます。
1、2、3。
それだけです。
考えをなくそうとしなくて大丈夫。
無理に前向きにならなくても大丈夫。
すぐに答えを出そうとしなくても大丈夫。
ただ、
「私は今、考えすぎているんだな」と気づいて、
息を吐く。
心理学では、
自分の状態に気づき、言葉にすることは、
感情や思考に巻き込まれにくくなる助けになるとされています。
考えの中に入り込むのではなく、
少しだけ外から眺める。
その3秒が、
心に小さな余白をつくってくれます。
0次予防は、止まり方を知ること
0次予防は、
大きく崩れる前に、
自分の小さなサインに気づくこと。
疲れきる前に、
「今、少し考えすぎているかも」と気づくこと。
頭がいっぱいになる前に、
呼吸へ戻ること。
自分を責める前に、
一度、心の速度をゆるめること。
それも立派な0次予防です。
考えすぎる自分を、
変えようとしなくて大丈夫。
考えすぎるほど、
大切にしたいものがある。
そう受け止めたうえで、
少しだけ休ませてあげる。
そのやさしさが、
心とからだを守ってくれます。
今日の小さな0次予防
今日、頭の中がいっぱいになったら、
3秒だけ手を止めてみてください。
「いま、考えすぎている」
そう心の中で言って、
ゆっくり息を吐く。
1、2、3。
そして、
お茶をひと口飲む。
考えを全部片づけなくても、
今この瞬間に戻れたなら、
それで十分です。
あなたの頭の中に、
小さな余白が戻ってきますように。
🐼パンダ名言 #141
「考えすぎたら、3秒ルール。
まずは息を吐こう。」

