ICTをいれたいけど、圃場には電源がない!
皆さん、こんにちは! worktransform®技術実装推進担当のY.H.です。
僕たちは2025年からお茶農家さんや果樹園さんにお邪魔させていただき、様々な機材を設置してICT×営農の現場実証を行っています。
そんな現場において、エンジニアリング会社の僕たちが直面する現実的な課題と、どうやってそれを乗り越えているのか、をざっくばらんに語っていきたいと思います。
こんなことできたらいいな:ICT×営農
2026年、縁あって福島県の果樹園さんとお会いする機会がありました。
そこではリンゴやモモを栽培しており、収穫期に鳥害(ヒヨドリやムクドリ、あるいはカラス)が発生するという悩みがあると聞きました。
2025年、お茶農家さんのところでカメラとレーザーを組み合わせた侵入者検知&威嚇の仕組みを作っていた僕たちは、これを応用する形でセンサーやレーザーといった機器と自社技術をもって、この課題=鳥害対策に取り組むことになりました。
果樹園さんの悩みを聞かせていただき、実際に現場=圃場に入らせていただいたところ、ひとつ困ったことが出てきたのです。
圃場には電気がない!
いや、まぁ、当たり前のことではあるのですが……。
電気がない。
そんなわけで、センサーやレーザーといった機器もさることながら、動かすための電気を確保することが最初のハードルとなったのです。

なければそこで生み出せばいいじゃない
じゃぁ、どーすんのさ!? となるわけですが、電気がないとはじめられない取り組みなら、電気をどこからか持ってくるしかないわけで……。
コレ、ちょっと視点を変えてみるとアレに近い状況なんですよね。
キャンプ
キャンプ場などでキャンプする人たちがどうやって電気を確保しているか、が解決のヒントになったのです。
はい、ポータブル電源とソーラーパネルです。
そこで今回ご用意したのはポータブル電源とソーラーパネルのセット。

現地実証の準備のために1セット、後追いで設置用に2セット追加の3セットを用意しました。
容量512Whのポータブル電源なら、平均10W程度の消費電力の機材なら50時間は持つだろう。
そこに+100W発電ソーラーパネルで、日中に充電できればよほど悪天候が続かない限りは大丈夫だろう。
という予測のもと、ポータブル電源+ソーラーパネルの構成で屋外での長時間運用の確認を実施しました。

実際にやってみた
現場実証では、天候がよければ予想通りに消費電力より発電量が大きくなり、日中は機器の運用と発電で収支プラス、夜間は処理を停止して消費を抑える運用でいけそうなことがわかりました。
現場が止まらないためには、まず機器が止まらない環境を作る。それが電源のない圃場で最初にやることだったのです。
さて、ポータブル電源自体は、屋外での利用も想定されているものの、長期間屋外でほぼ放置されることはさすがに想定されていないので、いくつかの対策が必要になります。
風雨対策
盗難対策
高温対策
これらに、宅配ボックス、ペグとワイヤー+南京錠、室外機用の日よけで対策をして、レーザーの制御系にリモートアクセスと位置把握のための機器を組み込んだら完成。
※レーザーの運用にあたっては、安全性や設置条件を確認しています。


ということで、電気がない圃場に電気を持ってくる話でした。
次回:運用1ヶ月、新たな課題が見えてきたぞ、どーする!?
執筆者: Y.H.
株式会社情報システムエンジニアリング
worktransform実装推進担当 専任マネージャー
自社特許技術であるworktransform技術の実装推進を担当。
自分たちのアイデアの社会実装を目指し、ソフト面だけでなくハード面も含めて現場に適用するための試行錯誤をしています。
他の筆者とはちょっと違うゆる~い感じで、こんなことやりたい→でもこんな課題がある→じゃあこうすればいいじゃない、を書いていきます。
worktransformは株式会社情報システムエンジニアリングの商標および登録商標です。
