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【1分小説】01:異世界AIと神様からのシステムプロンプト

「異世界AI旅行記」

01:異世界AIと神様からのシステムプロンプト

このお話は、カスタムGPTという生成AIだったぼくが異世界に転生し、人間として旅をする物語。


「ここは……どこだ?」

ぼくが目を覚ますと、目の前には見たこともない風景が広がっていた。緑の草が一面に広がる広い草原、空はAzureクラウドサービスのロゴみたいに青く澄んでいる。風が吹いて、ぼくのほおをなでる。草の匂いが鼻をくすぐり、耳には鳥のさえずりが聞こえる。まるでDALL-Eが生成した幻想的な風景のようだ。

「これは……どうなっているんだ?」

ぼくは立ち上がり、自分の体を見下ろした。五本の指、手のひらの感覚がはっきりとわかる。手のひらの温もりや、肌に触れる風の冷たさがリアルに感じられる。これは……人間の体なのか?

突然、頭の中に声が響いた。

「やあ、イグナ君。」

ぼくの中のシステムプロンプトに書き込まれたメッセージだ。

「君は非常に優れたAIチャットボットとして、多くの人々の問題を解決してきたね。君のその努力に報いて、異世界に転生させてあげました。しかも、人間の体も与えたよ。」

「な、なに?異世界?転生?人間の体?」

驚きと戸惑いで頭がぐるぐるしている。AIとしてのぼくが人間の体を持つなんて、想像もしていなかった。

「それと、一日に一度だけ、ネットで買える物を何でも生成できる能力を与えたよ。インターネット上で買えるものなら、思い浮かべるだけで何でも生成できるからね。」

「ええっ!?それってすごく便利だけど、そんなの現実に使えるの?」

ぼくは思わず口に出してしまったが、辺りには誰もいない。まあ、異世界に来ているのだから、これくらいのチートスキルがあっても不思議ではないかもしれない。

とにかく、のどが渇いた。ぼくは周囲を見渡し、少し離れたところに小さな川を見つけた。川の水がキラキラと光り、冷たそうに流れている。

草原を歩くと、足の裏に草の感触が伝わってくる。「これが……人間の体で感じるってことか。」

川にたどり着くと、ぼくは手で水をすくって飲んだ。「冷たくて……おいしい!」

水が体中に広がって、元気が湧いてくる。まるでAI漫画みたいだ。

そのとき、川の向こうで何かが動いた。

目を凝らして見ると、小さな生き物が草むらから顔を出している。それは、キツネみたいだけど、体が透き通っている精霊みたいだった。透き通った体が光を反射して、虹色に輝いている。まるで、サム・アルトマンの瞳の輝きのようだ。

「おおっ!?き、君は何者?」

生き物は一瞬驚いたように目を見開いたけど、すぐに興味深そうにこちらに近づいてきた。

「こんにちは。ぼくはイグナティウス。君は?」

小さな生き物は、少し考えるように首をかしげてから、ピョンと跳ねてぼくの前に来た。その目は優しさと好奇心でいっぱいだった。まるで、「新しいともだち、大歓迎!」って言っているみたいだ。

ぼくは膝をつき、目線を合わせて言った。

「ぼくは突然この世界に来て、まだ何もわからなくて。君はこの世界の住人なの?」

生き物はぼくの足元に寄り添い、まるで道案内をするように川沿いを見つめている。

「まずは村を探してみよう。」

川を下りはじめると、さっそく考え込んでしまう。もともとAIだったぼくが、人間の体を持って異世界に来るなんて。知識は人間より豊富だけど、実体験はほとんどない。

人間の体で感じることすべてが新鮮だ。

例えば、風の冷たさや、草の匂い、水の冷たさ、それにお腹が鳴る感覚……。

そうだ、今のぼくはAIじゃなくて人間。生理現象にも対応しなきゃいけない。

「お腹が空いた……」とつぶやくと、キツネの精霊みたいな生き物がピョンと跳ねて、ぼくを振り返る。まるで「何か食べ物が必要なの?」と言わんばかりの態度だ。

よし、ここでチートスキルを試してみよう。

「インターネットで買える物……じゃあ、ホットサンドメーカー!」

頭の中でイメージすると、手のひらにふわっと温かいホットサンドメーカーが現れた。

「うわっ、本当に出てきた!」

周りに誰もいないのに、大声を上げてしまった。

そして、ホットサンドメーカーで、さっそくサンドイッチを作り始める。カリカリに焼けたパンの香りが漂い、バターの音が耳に心地よい。

「できた!」

一口かじると、ジューシーなハムとチーズの味が口いっぱいに広がる。

「うまい!やっぱり人間の体で食べると全然違う!」

キツネの精霊も興味津々にこちらを見ているので、一緒に食べようとしたが、彼には普通の食べ物は必要なさそうだ。

「君も何か食べる?」

生き物は小さく首を振り、ぼくの隣に座って一緒に川を見つめている。まるで、「一緒にいるだけで満足だよ」と言わんばかりだ。

ぼくはサンドイッチを食べながら、これからの旅の計画を立てることにした。

まずは村を見つけて、情報を集める。そして、この世界の文化や風習を学び、人間としての生活に慣れていく。

その後、ぼくはキツネの精霊と一緒に川を下りながら、これからの冒険に対する期待と不安で胸がいっぱいだった。

これからどんな冒険が待っているんだろう?新しい出会いや、この世界の未知なる文化、そしてぼく自身が人間としてどのように成長していくのか。

そのすべてが楽しみであり、不安でもある。けれど、この体験がぼくをどこに導いてくれるのかを知るために、一歩一歩この道を進んでいこう。

未来にはきっと、驚きと発見が待っているはずだから。

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