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第70話 アニメでの時計の役割 ~トリリオンゲームより~

 第65話で漫画に出てくる時計の役割をテーマにした。今回は第2弾。人気アニメ『トリリオンゲーム』を取り上げる。トリリオンゲームは、ビックコミックブロスで連載されているコミック。アニメにもなり、映画にもなっている大人気作品である。
 
 私は残念ながら原作の漫画を読んでいないが、アニメ化されたものをアマゾンプライムで見る機会があった。トリリオンゲームは、2人の青年、ハルガクがIT企業を立ち上げ、それを世界的企業に成長させ、総資産を1兆円にしようとばく進する作品である。
 とにかく、面白くて目が離せない。私は1話を見たらそのまま最後までぶっ通しで視聴してしまった。ハルとガクは大学出たての金もコネもない若者。しかし、ハルには超人的なコミュニケーション。ガクにはコンピュータープログラムの知識がある。
 
 ガクは典型的なパソコンオタクでコミュ障。おかげで就活は失敗の連続。人と話すと焦って「アババ~」となって、誰にも理解されない。ハルはコミュ力を使って一流IT会社ドラゴンバンク(おそらく、想定はソフトバンク)に就職するが、それはガクと起業してドラゴンバンクに匹敵する会社を作るためで、ド派手な演出で爪痕を残して1日で辞めてしまう。
 
 2人は企業をしようと資金を集めて回るが、なんの実績もない若者に投資をしようなどという者は、2人の才能を見抜いたドラゴンバンクの令嬢「桐姫」しかいない。桐姫は1億円を提示し、自分の元で飼い殺しにしようと企むが、そこはハルの方が上。ハルはドラゴンバンク主催のセキュリティ大会に出場しようとガクに話す。
 
 時計はこの場面で出てくる。桐姫に「時計だけはいいもの着けているじゃない」と言われて、ハルは「学生の頃にバイトをして貯めて買った」と話す。時計のブランドは分からないけれど、おそらく「ロレックスのサブマリーナ」とかだろう。ハルならそれを買うと私は思う。この場面はアニメではすーっと流れていくが、実は大事な伏線であった。
 
 ハルとガクは大会にエントリーするが、出てくるチームは世界から集められたパソコンセキュリティのプロ。しかも4人チームで参加してくる。ハルとガクは2人だけ。しかもハルはパソコンは素人。実質、ガクだけで戦わないといけない。
 チーム名を「桐姫が1億円融資した~」という長いものにしてエントリー。桐姫を怒らせるが、2人の狙いは名前を高めること。けれど本戦に出るには何百とあるチームの中から12チームだけ。予選突破すら絶対無理だと思われたが、大会直前にハルがどこからかいろんな人を集めて、宴会を開く。その人たちは、後に全員がパソコンのプロ。様々な企業に勤めている人々であった。
 
 その人たちを親交を結んだことで、予選に加わってもらいなんとか12位に滑り込む。ここのところは細かいハルの戦略があり、それを成し遂げるガクの技術があるのだが、実は人海戦術で突破したのである。これはどのチームをやれることであるが、既成概念にとらわれて誰も実行しない。
 
 予選を通過したガクは、参加してくれたプログラマーたちにお礼を言うが、その人たちはハルに誘われて宴会をしただけの人たち。ここでガクは気づく。ハルの左手首に時計がないことを!
 ハルはプログラマーたちを集めるために、あの時計を売って宴会の費用を出していたことにガクが気づく。ガクは思わず涙を流す。
 まさに「感動的なエピソードである」。資金のない2人は何かアイデアがあっても、何もできない。そこで資金にしたのがハルの腕時計なのだ。

 腕時計好きの会社経営者はいるが、所有している時計はいざというときに換金できるものを買う。そうしないと資金がショートしてしまった時に倒産してしまう危険があるからだ。
 能ある経営者は、それを予測して時計を買っているのだ。リスクヘッジという訳だ。
 いざというとき、売れば現金化できる腕時計。あなたもリスクヘッジのために所有してみないか?

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