私にとっての"ほんもの" 〜映画「海の沈黙」〜
読みにきてくださって
ありがとうございます。
映画「海の沈黙」を観に行きました。
1つ目の感想はこちら。
今回は美術品のお話。
子供の頃、両親に連れられて、美術館や博物館によく行きました。
母が「こんなにいい絵をたくさん見てるのに何で絵が上手くならないんだろう」と嘆くくらい、連れ回され、もとい、連れて行ってもらいました。
そりゃ、あなた方の子ですから。
トンビの子は大概トンビで、鷹が生まれることはごく稀です笑。
その中で印象に残っていることがひとつ。
ちょうど50年前に来日した(と知ってびっくりした)ダヴィンチの「モナリザ」を見に行った時のことです。
あまりに人が多くて、歩きながら見ねばならず、「見た」だけで終わってしまったこと。
そして「どこがいいのかさっぱりわからなかった」こと。
その時に「どんなに大人がいい絵だ、高い絵だ」と言っても、自分がいいと思わなかったら意味ない、と10歳の私は生意気にも思ったのですが、それは今でも変わらない気がします。
もっともきちんとルーブル美術館で見たわけではないので、「モナリザ」が本当に自分が好きな絵ではないのかはわかりません笑。
今の私は美術館や博物館へ行くと一通り回って、好きなものをみつけるとそこにずっと立ち止まって見ている迷惑なお客と化しております。
ああ、今日はこれに会うために来たんだなぁ、と思うのです。
自分の心が動いたなら、それが誰の描いたものであろうといくらの値がつこうと、私にとっては"ほんもの"なのだと思います。
子供の頃散々連れ回されたおかげで、母がよく見ていたテレビの鑑定番組での真贋はたいがい見分けがつくようになりました(実益はまったくない)。
判断は「欲しい」か「いらない」か。
面白かったのは、「いらない」には本物と贋作が混在し、一目で「いらない」と言ったものは間違いなく贋作だったこと笑。
私がテレビ越しでわかるものでも、お金になるかも、と思うと持ち主には本物に見えてしまうのかなぁ、といつも不思議に思いながら見ておりました。
そのテレビの鑑定番組の初代MCだった石坂浩二が、映画「海の沈黙」で権威ある画家を演じていたのが、なんとも。
権威ある画家で堂々としているはずが、常にどこか怯えたような表情が印象的で。
役者ってすごいなぁ、としみじみ思ったのでした。
さて、双極症の私としては、やはりゴッホは気になるところですが、終盤で本木雅弘演じる津山竜次が、中井貴一演じる"スイケン"にゴッホの話をするところがあり。
このエピソードは好きでした。
そう言えば津山竜次の容姿が「自画像」のゴッホに似ているように思ったのは、私だけでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
いつになく長文になってしまい、読みにくかったかと。
ごめんなさい。
ちなみに今は鑑定番組は見ておりません。
私の「欲しい」「いらない」をきいてくれた母が他界したからかもしれません。
またお目にかかれますように。
