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桂吉弥師が描く乙女の本心❤︎新作落語『宵待草』

割引あり

2024年イシヤマnote、ファイナルを飾るのはこちらの一席、新作落語『宵待草』でございます。
口演は、みんな大好き♡桂吉弥さん♡

2022年7月。
噺家×作家の新作落語ユニット『ハナサクラクゴ』が始動しました。

その第2弾が、2023年4月11日(火)、天満天神繁昌亭にて開催されました。
今回のテーマは、「古典落語アナザーワールド」。
落語会の構成は、前半で古典落語を演じ、後半では本筋の脇役だった〝あの人〟が、その時何をしてたんや?というところから物語を創るという趣向です。

ハナ(噺家)×サク(作家)=ハナサクラクゴ


今回、私のペアは桂吉弥さん。
前半で演じるスタンダードワールドは、吉弥さんの持ちネタの中から『崇徳院』に決定しました。
アナザーワールドの主人公は、お嬢さん。
そう、『崇徳院』で若旦那が恋患いをしてしまうあのお相手です。

古典落語を聴いていて思うのは、現代では「ハテナ?」の要素が多いでんな、ということ。
「なんでそうなんの?」
というようなモヤっとした成分がある。
噺ができた時代の風俗、文化が色濃く出るし、それを味わうのも古典芸能の魅力なのですが、そこを正面からツッコみ入れるのもオモロいね🎵ってことで、ハナサクラクゴ第2弾、アナザーワールドやりましょう🎵となりましたんですが。

ただ、前半に自ら演じた古典落語に、後半で自らツッコミ入れるというこの構成。
作者の私としては、米朝御一門の圧倒的血筋を引かれる吉弥さんが「そんなことしてええんですか」っていう躊躇がちょぴしあった。
なので、書く前に、吉弥さんにもう一度
「そんなことしてええんですか」
と確認する。


「全然ええよ」

南森町ワーズカフェにて


と即答する吉弥さん。

「ほんで、いも食べる?」

と、ワーズカフェの旨イモ勧めてくれる吉弥さん。

男前。

ワーズカフェの旨イモをハフハフしながら
吉弥さんに構想を伝えるわたくし。

吉弥さんということで、まず頭に浮かんだのは
「歌を入れたい」ということ。

吉弥さんはご承知のとおり美声の持ち主。
あの美声を、どないかして噺に入れたかったのです。

「誰が」「どのタイミングで」「何を歌うか」
これがこの噺を作るにあたり、自分に課したもうひとつのテーマでした。

時代設定から鑑みて、その当時、本当に流行った曲にするか。
いやそれとも、現代(令和)の曲を、あえてギャグとして入れるか。
ここは本気で悩んだところです。

悩みに悩み、歌決まらず、サゲ決まらず。
ウキーッ!!

落語書く人、みんな経験あるよね。

ウキーッ!!からの結論。
噺の空気をギャグで壊すのはよくないと思い定めて、当時流行った歌から絞り込むことになりました。
そうしてたどり着いたのが、大正時代に流行った歌『宵待草』だったのです。

歌詞がこの噺に奇跡のようにピッタリ合うし、
またこのメロディーを吉弥さんが歌うシーンを思い浮かべると実にしっくりくるではありませんか。

さらに最後の登場人物を「あの職業」にすることで一気に噺が進み、そこからサゲまで流れるように着地。
タイトルも『宵待草』に決定となりました。
ぱちぱちぱち👏👏👏

いかがでしたか?聴いてくださった皆さま方よ。
「サゲ言うたあとの吉弥さんのドヤ顔が
めっちゃオモロかった」
という独特の感想を言うてくれた方もおりました。

さて、こちらが昨年「桂吉弥のお仕事です2023」のパンフレットです。

作者にとって激うれぴっぴの再演!!

ぱちぱちぱち👏👏👏

吉弥さん、このシリーズでは全6回ともに手書きの解説を付けておられます。

タイトル!!キャホ!!


タイトルも嬉しかったけど、さらに本文にハッとしてグッときて。

該当箇所、抜粋いたします。 

桂吉弥のお仕事です。
Specialin島之内教会2023第4夜2023.12.7

「宵待草 石山悦子作」

『やっと実力が出てくる四日目、お越しの皆様、ラッキーです。ご来場あつく感謝いたします。
トリのネタ「宵待草」ですが、桂かい枝さんと始めた落語会「ハナサクラクゴ」にて、作家の石山悦子さんと創作いたしましたネタです。古典落語のアナザーストーリーということで崇徳院を選び、崇徳院のネタの中には名前は出てくるけど、登場はしないあの娘さんの方から世界を描いてみようとこしらえました。つくる、というても、「あのいとさんの方から若旦那のことをどない思うてはったんか、知りたいよなー」と私は言うただけで、石山さんが全部書いてくれはりました。私は覚えて、高座にかけて、で、また稽古してやりながら、セリフ足して、気持ものせて。
やっぱり女性から見た”古典落語の男目線”のおかしさを指摘してはるし、「ふん!アホちゃう!」と鼻で笑ってるようで私には書けない落語ですわ。石山悦子にしか書けないネタ。「ありがとう、そんなネタをやらせてもらえて」って感じです。『男社会の中で練られてきた落語の中の女の台詞』をよう分かってはる女性の作家さんが女だけの登場入物で描いてみた。それを男の落語家が演じる。すごいな。大層やな。こうまとめると。気軽にお楽しみ下さいネ』

こちらこそ「ありがとう、こんな解説書いてもらえて」って感じです。(同じノリで言っちゃうけど)
何が嬉しいって、

この一文。
これ、サムネにしょうかなて思たもん。
宝物やな。

おっと相変わらず前置きながくてすびばせん。
お待たせしました。

それでは、桂吉弥師口演
新作落語『宵待草』本編!!
ごゆるりと……❤︎

●二○二三年四月十一日(火)19時開演

●天満天神繁昌亭

新作落語台本 
『崇徳院』スピンオフ
『宵待草』

   ハナ(噺家):桂 吉弥
   サク(作家):石山悦子

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6,856字
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