絵を描き始めて思い出した中学生の頃のこと
読む価値ないです。
だけど自問自答のヒントになるかもしれないので、自分のために書いてみることにしました。
中学生のころ美術部だったんです。
中学3年生のとき、運動会の団旗を描く係に任命されました。
ここで説明です。
時代とか地域でだいぶ変わりそうですが、私が通っていた中学校では、1組→赤団、2組→白団というようにクラスごとに団の色が割りあてられます。
そしてその色からイメージされる強そうなもの(赤→朱雀とか白→白虎とかそんなだったと思います)を描いた大きな団旗を作って、運動会の当日は3階のベランダから吊るします。
メンバーは、美術部から私ともう一人と、何部かわからないけど運動部じゃない二人(この二人は仲が良い)の計4人でした。
今書いていて思い出したのですが、その二人は途中から美術部に入ってきた人たちだったような気がしてきました…ちなみに、私の他のもう一人の美術部員も、最初は運動部だったけどいろいろあって辞めて美術部に入ってきました。私に油彩の下描きをさせておいて文句言ってたのでよく覚えてます。じゃあ自分で描け。
それで、私たちのクラスは黄団🟡だったので、団旗に描く動物は『虎』となりました。
図鑑を見ながら、大きな布に私一人で下描きをして、パーツごとに4人で分担して色を塗ることになりました。
ハケを使って毛並みも瞳も牙も爪も写実的に迫力ある感じで塗ることを想像していました。
ですが。
何部かわからないニ人のうちの一人が、ベタッッッっと均一に絵の具を塗り始めました。
毛並みも刷毛ではらう感じではなく、モコモコと丸く。
その瞬間に「あ.........…」と思ったのですが、私は何も言えませんでした。
最初からどういう絵柄にするというビジョンを話していなかったし、というかそもそも別に私が作画監督だというわけじゃないし、指示するのはおかしい。
というか相談とか指示なんてしなくても、みんな自分と同じように考えているとその瞬間まで思っていました(視野が狭い子供だったので…)。
今になって思えば、一枚の絵を相談もなしにブロックで分けて違う人が塗るというのがハナから無理だけど…(相談してたって難しいわいな)
複数人でひとつの作品を仕上げるなら、最初に完成のビジョンを明確にして、それぞれが普段どんな絵を描いているとか、どんな技法が得意とか、そういうことをわかった上で適材適所配置しないと…配置できる人間がいないと無理。
ほんっと〜〜〜にバカな中学生だったから、その時は気づかなかったんですよね。
あ〜〜〜〜...…
と思いながら、なんとか自分が担当した部分だけは自分が納得いくように塗りました。
ですが他の部分とのバランスは悪いこと悪いこと(当然)。
仕上がった団旗は、部分的に立体的で、ほとんどはベタ塗り・影なしの、アニメチックとも言い切れない、キャラクターほど可愛くもない、なんとも気持ちの悪い虎になりました。
「はぁ〜〜〜…」
とがっくり肩を落とす私。
構図も下描きも頑張ったのに、仕上がりがかっこ悪すぎる...…
でも言えない、言えるわけない...…
そして出来上がった団旗は運動会当日までは生徒玄関に飾られました。
それを見たクラスの男の子が
「俺らの団旗が一番ダセェよな」
と言い出します。
その時の表情も今でもはっきりと覚えてます(つい最近絵を描き始めるまで忘れてたくせに)。
うん..…私もそう思うよ...…
そこへ、THE 昭和のノンデリオッサン教師が、
「黄団が一番ダメやな!」
と笑顔で大声で宣いました。
こいつ本当に教師かよ?
でもね、その教師がどうしようもないのはそうだとしても、他と比べてどうかではなく製作者が納得してないのは事実…
でもそれは、何が悪かったんでしょう。
ベタ塗りした子に何も言えなかったこと?
指名だけしてリーダーを決めなかった先生?
リーダーに立候補しなかったこと?
リーダーなんか立てなくても、相談なんてしなくても、みんな自分と同じ考えだと思っていたこと?
すぐに先生に相談しなかったこと?
すっかり忘れていたのに、この頃絵を描き始めてそんなことがあったことを思い出しました。
『なんとも気持ちの悪い虎』も、今見ればもしかしたら可愛いのかもしれない。
(何の話だよ)
