見出し画像

50代、まだ間に合う。姿勢が変わり始めた瞬間|ロルフィングで腰痛対策


50代で、この姿勢?

50代のAさんが、ロルフィングの体験セッションに来られました。

お部屋に入ってこられた瞬間、私は思わず息をのみました。

腰はぐっと曲がり、
顎が前に出て、
背中は丸まり、
両手を後ろで組んで体を支えている。


まだ50代なのに、
体はもう「かばう姿勢」になっていました。

歩くときは、足が前に出ません。
なので、太ももを横に開いて、ドスドスと歩いていました。

「腰痛があって、いろいろな治療法に通ったんですが、
なかなか変わらなくて…」
「ずっと腰回りに違和感があるんです。」

これだけ前に傾いていたら、
腰はずっとがんばり続けています。
痛みや違和感が出てしまうのも無理はありません。

今回は、ロルフィング体験セッションだったので
私のセッションを継続してくれるかどうかわかりません。
でも、

「私のところじゃなくてもいいから
とにかく体をなんとかしてほしい!!」

そんな気持ちでした。

60歳、70歳になってからでは、変えるのに時間がかかります。
でも50代なら、まだ間に合う。

そう思ったのです。


実はこの姿勢、ある知り合いにとても似ていました。

もうすぐ80歳になる方です。

背中は丸まり、顎は突き出て、
どたどたと勢いよく歩く。

長年その姿勢で過ごした結果、
背中の筋肉はほとんど使われなくなっていました。

うつ伏せになっても、
自分の力で頭を持ち上げることができない。

70歳を過ぎてから
「体がおかしい」と言い始めました。

50代、60代のうちに、ケアできていたら、違っただろうに…

そんな思いが、どうしても頭をよぎるのです。

真ん中がわからなくなっていた体

Aさんは、ロルフィングを受けることを決めてくださいました。

10セッションがスタート。

まず写真を撮って姿勢をチェックします。

「こんなに前に傾いてるんですか…」

ご本人が一番びっくりしていました。

自分の姿勢を写真で見ることなんて、なかなかありません。

“こんなに曲がっている”ことに、初めて気づいたのです。


ロルフィングで特にしっかり見るのは「坐骨」です。

座ったときの土台になる骨ですが、
ここに注目するのはロルフィングならではでしょう。

Aさんに座ってもらいました。
すると、右の坐骨が内側に入り込み、
さらに体重は後ろに乗りすぎていました。

これでは足に力が入りません。

「少し前に傾いてみましょう」

そうお伝えすると、

ご本人の感覚では
「え?こんなに前?」というくらい。

でも実際は、それでやっと“真ん中”。

長年のクセで、
感覚と現実がズレていたのです。

だから何度も何度も、

「ここが真ん中ですよ」

と体にインプットしていきます。

1週間後に戻っていても、また入れる。

少しずつ、少しずつ。
体と脳に「これが真ん中だよ」と覚えさせていきます。

40年、50年かけて身についた姿勢は、もう無意識のクセ。
それを新しく書き換えていくには、
何度も体に思い出させる必要があります。

筋膜をゆるめることは大切です。
でも、「どう立つか」「どこが真ん中か」が変わらなければ、
体はまた元のパターンに戻ってしまいます。

ロルフィングでやっているのは、
ゆるめることだけではなく、
“姿勢の記憶”を書き換えていくことなのです。


セッション7回目。

頭と首の位置が、カチッとはまった感覚がありました。

実際に座ってもらうと、
無理なく、すっとまっすぐな姿勢に!


がんばらなくても、まっすぐな姿勢に!

がんばって胸を張るのではなく、
自然にそこにいられる。

体が

「ここにいてもいい」

と思えた瞬間でした。

Aさんは、「え…今までと全然違います」
そうおっしゃいました。

「行けるかもしれない」と思えた日


もちろん、すぐに完成ではありません。
1週間経てば、少し戻る。

でも今度は、ご本人が鏡を見て気づく。

「あ、曲がってる」
と、自分で修正するようになっていきました。

これが、とても大事なんです。

ロルフィングを始める前は、
電車では立っていられなかった。

早め早めに並び、座れなかったら
1本やり過ごすこともあったそうです。

でも今は、
「少しなら立っててもいいかな」
そう思えるようになっています。

昔は山登りやハイキングが好きだった。
でもここ数年は、「行きたい」とも思わなかった。

それが今は、
「あ、なんか行けるかもしれない」
そう思い始めている。

そして、こうもおっしゃいました。
こんなふうに変われるんだっていう可能性を、今すごく感じています。」

私は、この言葉がとても好きです。

痛みがゼロになった、ではない。
完璧に姿勢が整った、でもない。

でも、

“変われるかもしれない”

そう思えた瞬間から、
体はもう動き始めているのです。

50代は、まだ間に合います。
体は、覚え直してくれます。

日々の生活の中で少しずつ。

姿勢は、がんばって作るものではなく、
自然に戻っていくもの。

そしてその先には、

「あ、行けるかもしれない」

そんな未来が待っています。

これからもAさんの変化が楽しみですね。
また経過をお知らせしますね。



いいなと思ったら応援しよう!