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ドケチな私が「ここで買ってあげたい」と思えた日|ハッピーライティングマラソン#34|本田健

お題は「あなたが最近使ったhappy moneyは?」

「安く買う」が正解だと信じて生きてきた私

私はめちゃくちゃケチです。
生まれも育ちも大阪。
安くてなんぼの世界。
しかも、その中でも“英才教育”を受けて育ちました。

というのも、
うちのおじいちゃんが、とにかくドケチだったんです。

今でも忘れられない思い出があります。

ある日、
「アイスクリーム買うてきてくれへんか〜」
とおじいちゃんに頼まれました。

おじいちゃんの好きなアイスを買いに行くついでに、
「自分の分も買うてええで」
そう言われて、私は200円を握りしめてスーパーへ。

そこで私が選んだのは、
98円のアイスを2個。

200円ぴったり使わず、
ちゃんと計算して、
お釣りは4円。

我ながら、いい買い物です。

そして家に帰り、
おじいちゃんにアイスを手渡すとき、
内心こう思っていました。

「お釣り、取っとけって言ってくれるかな〜」

……が。

返ってきた言葉は、
「お釣りあるやろ、返して」

4円ぐらい、くれてもええやろ!?
ドケチ根性すごいな、じいちゃん!

そんなじいちゃんを見習って、
私は筋金入りのケチに育ちました。

そんなわけで、
私が買い物をするときの基本スタンスはこうです。

あちこち見て、
比較して、最安値で買う。

これが、私のモットーです。

そんな私ですが、
近々シュノーケルをする機会があり、
シュノーケル用品を探すことになりました。

まずは、ネットで検索。
価格も種類もたくさん出てきます。

……が。

正直、
ネットで見ているだけでは、品質がまったく分からない。

実は私、昔スキューバダイビングをしていたこともあって、
道具の「質」が体験に直結することを知っています。

だから、
いかにも“おもちゃ”っぽい
シュノーケルセットでは、
きっと満足できないだろうな、と思いました。

安ければいい。
でも、ただの安物ではイヤ。

このあたり、ケチだけど、
めんどくさいタイプです(笑)

ちょうど横浜に出かける予定があったので、
「これは実物を見に行こう」
と、品質チェックと値段チェックを兼ねて、お店まで足を運びました。

そこは、以前にも何度か利用したことのあるお店。
とはいえ、訪れるのは10年ぶりくらいでしょうか。

昔は、
ちょっといい値段のブランドものの
フィンとシュノーケルを買ったこともあります。

もちろん、
スタッフの方が覚えているはずもありません。

「ここで買ってあげたい」と思えた瞬間

フィンやゴーグルを見ていると、
店員さんが
「何を探しているんですか?」
と声をかけてくれました。

「今まで使っていたフィンが重くて、
旅行のスーツケースに入らないし、
重量もかなりかさばるんです。
だから、できるだけ軽いものを探していて」

すると、その店員さんが、
とてもわかりやすく、そして親切に説明してくれたんです。

スキューバダイビング用のマスクと
シュノーケル用のマスクの違い。

安いフィンだと、
キックしてもなかなか力が水に伝わらないこと。

フィンのしなり方や動きの違い。

「軽いけれど、しっかり推進力が伝わるのは
こちらのタイプですね」

そんなふうに、
うんちくを交えながら、
とても楽しそうに話してくれました。

さらに、
「今お持ちの機材と比べると、
たぶんこちらの方が合うと思いますよ」
と、私の状況に合わせたアドバイスまで。

話を聞きながら、
私は内心こう思っていました。

「ああ、危なかったー。
ネットで見てるだけじゃわからんかったわ。
これ、下手したら
安物買いの銭失いになるところだった~」

そんなふうに感じるくらい、
納得感のある説明でした。

会話の流れで、
「どちらに行かれるんですか?」
と聞かれたので、

「ええ、ちょっとハワイまで…(キラリ★)」
と答えると、

なんとその店員さん、
「ぼくも先週までハワイに行ってたんです~!」
と言うではありませんか。

「えー!ハワイのどこに行ってたんですか?」
「潜ったんですか?」

と聞くと、

「新婚旅行だったので、
奥さんがいて、潜るのは我慢したんですよね」

思わず、
「え、新婚旅行!
それは、おめでとうございます!」
と拍手しながら言っていました。

その瞬間、
場の空気がふっと明るくなって、
私の心も、なんだか温かくなりました。

ここまで丁寧に説明してくれて、
しかも、とてもおめでたい。

気づけば、
「もう、ここで買いたいな」
そんな気持ちが湧いてきていたんです。

——いつも最安値を探している、この私が!

きっと、
ネットで探せば
1000円くらい安いお店は見つかるでしょう。

でも、
彼が積み重ねてきた知識や経験、
それを惜しみなく伝えてくれた時間。

そして、
「結婚祝いを渡したい」
そんな気持ちまで芽生えてきて、

「あ、仕方ないなーここで買うかー」
ではなく、
「ここで買ってあげたい」

素直にそう思えたんです。


実は年末に、
願望実現についての本を読んだり、
本田健さんのYouTubeを見ていました。

その中で、何度も耳にしたのが
「いいお金の流れをつくることが大事」
という話。

「こんなところにお金、使いたくないな」
「できれば払いたくないな」

そんな気持ちでお金を出していると、
実はそれが、
自分に向かってくるお金の流れまで
止めてしまう。

そんな話を、
本でも動画でも、何度か目にしていたんです。

きっと、その言葉たちが、
どこかで私の心を動かしていたんでしょう。

だからこの瞬間、
私は無理することもなく、
「気持ちよくお金が使える方向」に
舵を切りました。

もちろん、
最安値ではありません。

でも、
心がじんわり温かくなって、
「ああ、いい買い物をしたなあ」
と、素直に思えた。

こんな感覚でお金を使ったのは、
もしかしたら初めてだったかもしれません。

ドケチ家系に生まれ、英才教育を受けてきた私が、です。

ちゃんと納得して、
ちゃんと感謝して、
ちゃんと循環させるお金ってこういうことか!

これが、
私にとっての
「最近使ったハッピーマネー」でした。



#ハッピーライティングマラソン
#本田健


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