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スマホと上手につきあう方法|脳が喜ぶ“アナログ習慣”のすすめ|『スマホはどこまで脳を壊すか』で学んだこと

スマホを使いすぎるのは良くないというのはご存じだと思います。お子さんがいらっしゃる場合、『スマホはほどほどにして勉強しようね』と声をかける場面も多いのではないでしょうか。

とはいえ、具体的にスマホが何故、脳に良くないのか。スマホを多用しすぎるとどうなるのか。そのことについて意外と知られていないと思います。

この度『スマホはどこまで脳を壊すか』というタイトルの本を読みました。

著者である榊浩平さんは、スマホを題材に脳波計などを使い、スマホを使ったときと、リアルな経験をしたときの脳波を測定して研究を重ねております。

その結果を見ると、スマホは意外なほど脳にダメージを与えていることがわかりました。よく若年層ではスマホは使うべきではないと言われていますが、まさにその通りです。

しかも、若いころをスマホなしで育ってきた中年層・高齢者層も今、スマホとのかかわりあいを見直すべきと思いました。

スマホなどのデジタル機器はこれまで人々の生活を便利にしてきました。ところが、幸せになったかといえばそうとも言えません。むしろストレスや心配事が増えているとも思えます。

本書を読むことで、その不安の正体がわかり、これらのデジタルとリアルの正しい使い分けのヒントをつかめるでしょう。

読書感想を、ややネタバレを含めて、ご紹介したいと思います。

キンドル版【じっくり読みたい方向け】

オーディブル版【耳で聞きたい方向け】


当初、疑われていたスマホが睡眠時間を奪う説

スマホに依存しすぎると成績が悪くなると言われています。実際、スマホの利用時間が長い人ほど成績が悪くなるという統計データもあります。

スマホのなかった時代では、テレビゲームを長時間する人は成績の悪い人が多かったようです。これは本来勉強に費やす時間をゲームに費やしており、睡眠時間も削られており、しっかり睡眠をとれないことで、記憶力も低下していたためです。

当初はスマホも、テレビゲームと同じと考えられていたのですが、実験を重ねていくと、どうも睡眠時間を削るからという仮説は成り立たなかったようです。

スマホの利用時間が比較的短くて、しっかり睡眠がとれている人でも成績が悪くなる傾向があったためです。

どうやら成績の悪くなる原因はスマホの別の面にありそうです。

アナログで調べる/スマホで調べる|両者の学びの質には差がある

「単語を調べる」という興味深い実験が書かれていました。

とてもシンプルな実験です。
ある言葉の意味を、片方では辞書を使い、もう片方はスマホで調べるというものです。

辞書 vs スマホ|調査数ではスマホの勝利

実験結果では、辞書で調べたところ5語調べることができ、スマホでは6語調べることができたようです。この結果からすると、スマホの方が検索性と効率性に優れていることが明らかになりました。

これからは、スマホなどのデジタル化を進めていこう…という単純なものではなかったようです。

スマホで調べる最中、脳は動いていなかった

この実験の時、被験者には脳波計を付けて脳の動きまで調べました。辞書で調べた方は、脳の前頭葉が活発に活動していました。前頭葉は思考力、記憶力をつかさどる領域です。

つまり、調べている間、脳がしっかりと考えながら照会を行っていたのです。

一方、スマホの方は、検索の間は前頭葉部分の活動はほとんど無かったのです。脳は、入力された情報をただ受け取るだけで、自ら考える機会が少なかったようです。

定着力では辞書で調べた方の勝ち

さて、実験後しばらくして、被験者にどの言葉を調べてその結果を確認したようです。

その結果からすると、辞書で調べた方は5語のうち2語記憶できていました。ところが、スマホの方は1語も思い出すことができなかったようです。

将来的な学びを考えると、辞書で調べた方が記憶の定着も図られるという良い面に目をつぶるわけにはいきません。

アナログの方が、脳を鍛えられる

実験結果からして、辞書というアナログの手法の方が、スマホというデジタル機器よりも、脳への負荷が高く、学びに繋がっているということが浮き彫りになりました。

考えてみれば、至極当然で、スマホなどのデジタルデバイスは、人が楽をするために開発されました。

考えることなくスマホばかりで調べていると、たくさんのことを知ることはできますが、頭を使って自分のものとはできないようなのです。

脳は使わないと機能が削がれる

脳も構造上、効率的にできており使う分野は性能が維持向上されますが、使わないとその能力は失われ退化していきます。まさに"USE IT OR LOSE IT!(使わなければ失われる)なのです。

漢字を書けなくなった昨今

例えば、文字を書くことは現代ではめっきり減りました。そのため鉛筆で文字を書いても漢字がなかなか思い出せません。

今ではパソコンやスマホで入力すれば変換候補が並び、選ぶだけになっています。

道を覚えなくなった

他の例では、地図を読むことでしょうか。昔はナビなどありませんでした。車には必ず道路が描かれたドライブ用の地図の冊子が常備されていたものです。

運転を始めるときは、走る道を頭に叩き込んで運転したものです。道中でも止まって地図を確認していました。

または、助手席の人が地図を見て運転手に道を伝えながら運転することもありました。そこには会話があり、運転手も助手席の人も頭をフル回転して道を走っていたのです。そうして、ふたりとも道を覚えたものです。

一方、現代はナビゲーションシステムという便利なものがあります。目的地まで案内があるので、それに従って走れば、誰でも目的地まで辿り着けます。

便利さの引き換えに、道をまったく覚えなくなってしまいました。

ナビゲーションシステムが壊れてしまうと、途端に迷子になり不安に襲われてしまうのです。頭を使っていない証拠ですね。

余談ですが、運転席の隣では地図を見て道を指示したり、運転手の話し相手になったりと、常に運転手のサポート役でした。それゆえに「助手席」ということばであり、今でもその言葉が残っています。

実際のところ、サポートがないと目的地までたどりつけなかったのです。現代はどうでしょうか。ナビゲーションシステムが助手席の人の代わりになっているので、『昼寝席』と言われても仕方ないかもしれません。

このように便利な機能ばかり頼ってばかりいると、その頼った部分の能力は自分から抜け落ちていき、スマホがないと何もできない状態になっていくのです。

スマホやテレビはパラパラ漫画

スマホの小さい画面で見るのも、リアルで見るのも同じ事象の情報を得ることができます。ところが、受け取る情報量は比べものにならないほどにリアルの方が多いのです。

リアルのフレームレートは∞(無限大)

フレームレートは、1秒間に何コマの画像が入っているかです。つまりパラパラ漫画なら10枚くらいでカクカクの動きです。一般のディスプレイなら60枚くらいでしょうか。

そして、ゲームや高精細な動画なら120枚以上です。しかし、現実世界は、私たちの目に映る情報量が圧倒的に多いのです。

オンラインは四角の小さな枠のみ

リアルの世界では自分の目線の方向には視界いっぱいに光景が広がっています。一方、オンラインではディスプレイに表示される小さな四角の枠の中だけです。

同じものを見ているのですが、迫力が全く違います。

今でも思い出すのはオーストラリアの大自然でしょうか。エアーズロックに登ったことがあり、そこから見る景色は壮大なものでした。写真に収めるのですが、写真の枠の中に納まりきらず全然違うと思ったものです。

このように、オンラインでもリアルでも同じものを見ていると思いきや、得られる情報量はまったく違うのですね。

対面会議は面倒だけど、多くの思考が行われている

対面の会議は面倒です。会議の招集からセッティング。資料の準備から発表のリハーサルなどなど、一人でもやることいっぱい考えることいっぱいです。なおかつ関係者と調整をとる等とっても手間が多いのです。

しかし、この手間は、ひととのかかわりあいが発生し、様々なことを考えることを経験します。この間脳はフル活動され、成長するのです。

オンライン会議の開催は楽です。会議資料と発表の仕方に注力すればよいです。そこで頭を使いますが、リアル会議に必要だった調整という活動はかなり少なくなるでしょうか。

このようにリアルのものごとはすごく頭を使うのです。

アナログ回帰のススメ

オンラインではなく、リアルで物事を進めることは、一見無駄に見えますが、そこではさまざまな脳活動がされていることがご理解いただけたかと思います。

それほどに、今まで当たり前だったリアルな活動は貴重な体験になってきているのです。リアルな活動をするから脳は発達しますが、オンラインばかりだと脳は活動しないので、どんどんと退化をしていきます。

特に未成年のうちは脳の重要な発達期です。そのときにオンラインばかりを使ってどうするの?という状態なのです。もっとリアルなことに感謝して頭を使って伸ばしていくことが大切なのです。

青年期以降は、将来に向けた認知の問題があります。近年は認知症が増えています。これは長生きにより新たなリスクと言われていますが、長生きするようになったのが原因だけではないようです。

スマホを中心とした環境では、質問をすればすぐに答えが返ってくるため、脳活動があまりなく、認知症の発生リスクが上がってきているのではないでしょうか。

認知症も若年化しているのも、スマホの影響があるのかもしれません。

このようにリアルな活動はとても貴重な体験をもたらす一方で、オンラインの経験は、リアルの廉価版のように思えてくるのです。

スマホ“依存”という落とし穴

スマホで動画をみたりするのは、短い動画が多いです。たった数分、数十秒の動画でも、その人の選んだ動画からさらに興味をそそる動画を提供するシステムが備わっています。

その術中にハマると、この動画が終わったら次が繰り返され何時間も消費していたということがあります。多くの場合、脳活動はほとんどなく時間だけが奪われていってしまうことになります。

これでは、生活が便利になっても、逆にスマホに時間が奪われることが多くなり、幸せを感じることが難しくなっているのだと思います。

スマホに依存するのも、立派な依存症のひとつと言えるのではないでしょうか。

まとめ:スマホの良いとこは取り入れつつ、敢えてアナログなこともやってみよう

ここまでスマホの良くないところばかり書いてしまいました。他方、スマホなどのデジタルデバイスにより、便利な世の中になったことは間違いありません。

もし、スマホがなかったら、スマホ決済はできないし、すぐにレストランや旅行チケットも予約できません。スマホが生まれたことで、手続き系はものすごく早く便利になりました。

一方で、無駄なコンテンツに時間を使う場面も多くなりました。その間、貴重な脳の学習機会が減っているのです。この事実に目を向けてスマホと向き合う必要があるのかもしれません。

最近ではどんどんデジタル化していこうという風潮があります。そこにはアナログを止めることで、貴重な経験がなくなることも意識が必要です。

ここまでスマホの落とし穴を紹介してきましたが、もちろんスマホは私たちの生活になくてはならない存在です。大事なのは“デジタルとアナログのバランス”をとることです。
もし普段スマホで済ませていることを、あえて一度アナログでやってみる。たったそれだけで、脳が喜び、学びの質がぐっと高まるはずです。

便利な世の中になっても、自分が本当に“豊かだ”と感じられる時間を大事にしたいですね。

今日はあえて紙に手書きでメモを始めてみるなど、小さな挑戦から始めてみませんか?


ここからは余談タイム☕️

3行日記:昨日もふるさと納税やってみた

9月末で終わってしまうふるさと納税のポイント還元。昨日は13,000円くらい行ってみました。たぶんこれで最後になると思います。たしかポイントで16%返ってくるので約2000円返ってくることになります。

ふるさと納税は、約2000円の手だしで返礼品をたくさん受け取れる制度です。この1回だけで2000円の手出し分をカバーできるほどのポイントが返ってくるのはありがたいと思いました。

なので、ふるさと納税で手出し分を回収するのは今月がラストチャンスです!

1年前:noteでもAIでお絵かきができました

今でもできるのですが、Adobeとnoteは提携サービスとしてトップ画像をAIで作成できます。今でもできると思います。

最近は、この機能は使わず、別のAIで生成させたものを使っています。いろいろと試してみることは大切ですよね。使えば使うほどにそれぞれに個性があっておもしろいです。

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