殺し屋なのに魚肉ソーセージ愛が最高!執念の報復が見どころの『AX』(伊坂幸太郎)
おはようございます。先日は伊坂幸太郎さんの『AX』を読みました。静かな日常と裏の世界が同居する独特の展開がたまらなく面白かったので感想を書きます。
少しネタバレを含みます。どうかご了承をお願いします。
『AX』は“殺し屋シリーズ”の第3弾です。第1弾『グラスホッパー』、第2弾『マリアビートル』の登場人物や世界観がつながっていて、シリーズのファンにはたまらない構成です。
『グラスホッパー』と『マリアビートル』も読書感想を書いていますので、ぜひご覧ください。
『AX』の商品リンク
読んだ作品はこちらです。
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Kindle版【じっくり読みたい方】
AudibleとKindleの違いを実際に使ってみた
音声で聴く読書と、紙や電子書籍の読む読書の良い点、悪い点を比較してみました。
【感想】
AXは斧です|弱者が強者に立ち向かう方法
主人公は、ごく普通の勤め人で一般的な家庭で父親をやっています。しかし、物騒な裏稼業(殺し屋)をやっていて、裏業界ではコードネーム的に「かぶと」と呼ばれています。
タイトルの「AX(アックス)」は、かぶとのイメージであるカマキリの手(斧)に由来しています。物語の方向性を暗示しているように感じました。
この小説では、殺し屋がたくさんでてきます。かぶとの立ち向かい方が潔いし、どうにもならない状況(圧倒的な強者に牛耳られている状況)からでも、人生をかけて逆転を狙う展開も見ものです。
最後まで、何がどうなるかわからない展開がいいですね。
魚肉ソーセージがこんなに優秀だったなんて!
物語の中で魚肉ソーセージが出てきます。お夜食の代わりなのですが、こんなにも優秀なのかとびっくりしました。
魚肉ソーセージが妙に印象的で、読んだあとに自分も常備するようになりました。
自分なりに整理してみると、良いところはこんな感じです。
①小腹がすいたときにちょうどいい
②安くて腹持ちがよい
③それほど不健康でもない
④しかも静かに食べられる
今の自分には「静かに」は関係ないですが、①~③は本当にありがたい要素です。
『グラスホッパー』や『マリアビートル』の登場人物も登場
過去のシリーズに登場した人たちもでてきます。
檸檬、蜜柑、桃、槿(あさがお)、スズメバチなどに思いをはせたり、再会したりします。 殺し屋業界にもいろいろな人がいるな、というシリーズならではの広がりを感じました。
【読む時の注意点】
10年前と現代が交錯するので、オーディブルファンは注意
この小説は、現代と10年前の出来事が頻繁に入れ替わります。
家族と過去の仕事が交互に描かれるような構成なので、初めて聴くオーディブルユーザーは少し混乱するかもしれません。
活字で読む場合でも場面転換の多さに戸惑う声があるほどです。
二度目に読むと全体の構成が見えてきて、より深く楽しめました。
何はともあれ、面白く読み切れて感謝です。伊坂作品の余韻が残りました。
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