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『金八先生スペシャル4(1985)』視聴感想|昭和の学校ってこうだった|観て胸に残った場面|いじめ問題と管理教育の交錯

金八先生スペシャル4(1985年)を、やっと見ることができました。気づけば、シリーズをいくつか飛ばしてしまっていたのです。

本来であればスペシャル3の次に来るはずのスペシャル4なのに、どうしてか見逃してしまっていたという、ちょっと不思議なタイミングでの視聴です。

今回の金八先生は2年B組の担任です。そこへ勃発したのが「いじめ」です。以前までは校内暴力といった表立った暴力事件が主でした。それが、一見問題なさそうなクラスの中で、いじめがひそかに進行していく現象です。

金八先生も、いじめがあることには全く気づいていません。さて、まだ実態のつかめていないいじめに対して、金八先生はどのように対処していくのでしょうか。

また、ここでも気になる存在が出てきました。校長先生の交代です。
とても楽しく視聴させていただきました。

TBSチャンネルより(公式)

【金八先生スペシャル3の紹介】 ≪・≫ 【 金八先生スペシャル5の紹介】



校長先生が初めて交代する回

金八先生が始まってからおなじみの最初の校長である君塚美弥子(演:赤木春恵)校長先生から、本田校長先生(演:織本順吉)に代わりました。

先代の校長先生は、金八先生のよき理解者であったのに対し、新しい校長先生は、服装検査や持ち物検査、厳格な生活指導を導入するなど、君塚校長とは対照的に管理教育を推進しました。

先生にはいろいろいるもんです。自由な校風を重んじる先生、管理教育を徹底する先生と両極に分かれるものだなと思いました。

こうした校長先生の登場は、視聴者にとっては少しだけ煙たい存在に感じられますが、実際にはこのようなタイプの先生は少なくない気がします。

管理教育そのものが悪いわけではなく、一定の秩序を保つには必要なことだと思います。煙たい先生でも、言っていることは堅苦しくても、決して間違っているとは思えません。(かなり極端な場合も、ではありますが…)

ただ、堅苦しい先生がいるからこそ、自由を重んじる先生との行き過ぎを防ぐことができ、バランスの取れた教育ができるのではないかと思います。両方のタイプがいることで、ちょうど良いバランスになるように感じます。

この本田先生は、自分の中では好きな先生の一人です。今は嫌われ者かもしれません。しかし、この後のシリーズでは、その厳格さの中にも次第に良さが芽生えてくるのです。

乾先生は、血気盛ん

金八先生シリーズ初回から登場する数学の乾(いぬい)先生は、若さもあり、とても生徒に厳しく当たります。

そのせいか、先生自身も生徒から抵抗されるターゲットになりがちです。すぐに人を悪者に決めつけてしまうところも、どこか若者らしさがあって印象的です。

ちなみに、生徒からは「乾乾(カンカン)」と呼ばれています。🤭

そんな乾先生を今見ると、とても初々しく感じられます。生徒と先生がぶつかり合って学ぶことの大切さを、改めて感じられた気がします。

このころの先生は、竹刀で頭をたたくはやりたい放題だったなぁと、今だからこそ懐かしく感じられます。

親にとって、いじめの話題は、つねに『されている側』の立場に置かれがち

親にとって、いじめの話題は、つねに「されている側」の立場に置かれがちです。

いじめは隠れて行われるため、どうしても聞き込みのような働きかけが求められます。その話をすると、「自分の子がいじめられているのですか?」と、まず不安が先に立ってしまうのです。

ところが、いじめられている側の親になると、「うちの子に限ってはそんなことはない」とか「言いがかりはよしてほしい」という態度になり、話を聞こうとしなくなることもよくあります。

これは、とてもよく見られる光景です。
「なぜいじめていることを認めないのか」と思いますが、親ならある意味当然の反応かもしれません。

自分の子どもを信じるという点において、仕方がないとも言えるでしょう。
おそらく、自分も同じような気持ちになってしまうだろうし、多くの親もそうなのではないかと思います。

だがしかし、いじめは「いじめる人」と「いじめられる人」の両方が揃って成り立ちます。

一度は否定してみても、心を落ち着けて話を聞くべきなのではないかと思います。

いじめは循環します。いじめている立場が、今度は標的が変わって、いじめられる側になることもよくあることです。

金八先生の卒業生たちが、いじめられっ子の部屋まで上がって学校に送り出す時代

シリーズ2の代表的な生徒である「加藤優(まさる)」は、朝、いじめられっ子の生徒の家に上がり込み、学校に登校させようとします。その親にも説教して、取っ組み合いをしたりする場面もありました。

そこまですると、昭和時代の風景を思い出させます。

家庭訪問でも、先生が家の中に上がって、じっくりお話をしたものです。まさに昭和時代ですね。
今は状況が違い、そこまで踏み込むことはありません。かなり簡易的になっています。その方が、先生も楽なのかもしれません。

金八先生に戻りますが、いじめられている生徒の家を訪ねると、その親は逆上してしまい、塩を撒かれ、水を浴びせられます。これも「そこまでするか」と思わずにはいられません。

しかし、昭和時代には、そのような場面も「普通」に感じられ、特に変とは思われなかったのかもしれません。それでも、金八先生を見ていてくれた時代だったのですね。

人は腹をくくると、なんでも出来てしまうもの

物語後半の「いじめの授業」は圧巻です。このタイプの授業は、後のシリーズでも繰り返し登場します。

いじめっ子、いじめられっ子のどちらか、あるいは両方に原因があると思われがちですが、その場にいる見ている人にも責任があることを示唆していました。

いじめに関わる全員が、なにかしらの原因を持っていることを描いていたと思います。

いじめを見て、それを止めるには、なかなか勇気が必要ですが、その一歩が意外と大事なのではないかと感じます。

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