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いしの畑

今回、2番通り酒店のキッチンの壁の石積みに使用している石は、フランスの葡萄畑で拾い集めたものです。

南仏ラングドック・ルーション地方、フォジェールの生産者、クロ・ファンティーヌClos Fantineの葡萄畑から譲り受けました。クロ・ファンティーヌは2番通りの定番ワインです。

この畑は、ギリシャ語で「層状に割れる」を語源とするシスト(schist)と呼ばれる石に、ネス(gneiss)と呼ばれる花崗岩起源の硬い石が混在しているのが特徴です。

岩盤が露出している一角や、実際に葡萄が植わっている畑の中から、2番通りの小林一家とクロ・ファンティーヌ一家と共に、ひとつひとつ拾い集めました。

日本で目にする畑とは違い、クロ・ファンティーヌの畑は一面に石が広がっています。こうした石の多い土壌が、この畑で育つ葡萄の個性を形づくっているそうです。 今回はこの畑から葡萄ではなく石積みに使う石を収穫させて頂きました。

コリーヌが石をめくりながら、石の裏に自生している菌類、シャンピニオン(Champignon)が大切だと教えてくれました。

クロ・ファンティーヌの畑には他にも沢山の生き物が暮らしていて、コリーヌはワイン造りを通して、その生き物とのつながりを感じると言います。

僕が使いやすそうな石ばかりを選んでもらうのもつまらないので、特に選別することはなく、みんなに畑の石を自由に選んでもらいました。

自由にとは言ったものの、オリヴィエが選んでくれた石はキッチンに積むには少し大きすぎたのでフランスに置いてきました。

ケンさんのお気に入りは ”ネス” のようで、途中からはネスばかり拾っていました。日本の花崗岩と違ってパッと見は風化した古いレンガのように見えます。

小林一家が "フランスの実家" だと言う、クロ・ファンティーヌの畑から届いた石。一般的な"地産地消"ではなく"仏産日消"ではありますが、2番通り酒店の家族として無事に北海道に迎える事ができました。


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