怖くて休職できない人へ①|お金の不安編
ーお金の不安を整理してみるー
「休みたい。でも、生活はどうなるんだろう」
これは、休職を考えるとき
ほとんどの人が最初にぶつかる不安です。
特に、
家計を支える立場にある
貯金に余裕がない
これまで休んだことがない
こうした状況だと、
「休む=無収入=詰む」
そんな感覚になってしまいます。
でも、制度を知ると
不安の正体が少し整理できます。
労務実務の経験者として、
また実際に休職を経験した一人として、
今日は「お金」の話をしてみたいと思います。
① 有給休暇|まずはここから
体調不良で休むとき、
多くの会社では最初に有給休暇を使います。
給与は通常どおり支給
期間は残日数次第
会社の制度として一番使いやすい
「休職=いきなり無給」ではなく、
ワンクッションあることは覚えておいてください。
② 会社独自の休職制度
次に確認してほしいのが
会社の就業規則です。
会社によって差はありますが、
休職期間中、一定割合の給与補償
見舞金制度
休職期間の上限設定
などが定められていることがあります。
👉 就業規則は、元気なうちに一度読んでおくのがおすすめです。
不調になってから調べるのは、正直しんどいです。
③ 傷病手当金|多くの人の生活を支える制度
社会保険に加入している方が
病気やケガで働けない場合、
傷病手当金が支給されます。
▼ポイントだけまとめます
連続する3日間の待期後、4日目から対象
支給額:
おおよそ給与の3分の2最長 1年6か月
休職中だけでなく、退職後も条件次第で継続可
「給与は満額じゃない」
でも、
無収入ではない
これは精神的にとても大きいです。
※短期的な休職の場合は、有給休暇を先に使うことをお勧めします。
※傷病手当金の初回申請から支給決定(振込)には時間がかかります。
急を要する場合は、早めの申請をお勧めします。
④ 自立支援医療|医療費の負担を減らす制度
メンタル不調の場合、
通院が長期化することもあります。
そんなときに使えるのが
**自立支援医療(精神通院)**です。
医療費の自己負担が原則1割
所得に応じた月額上限あり
通院・服薬・デイケアなどが対象
「治療費が不安で通院をためらう」
そんな人ほど、知っておいてほしい制度です。
※厚生労働省のホームページで確認できます。
家計を支える立場の人ほど、プレッシャーは重い
正直に言います。
独身か
共働きか
自分が家計を支える立場か
この違いで、
休職への怖さはまったく変わります。
「自分が倒れたら生活が成り立たない」
そう思う人ほど、限界まで頑張ってしまいます。
少しだけ、私の体験談を
私は休職に入る時点で、
ある程度の貯蓄があり
傷病手当金も受給できる見込みがありました
それでも、正直とても不安でした。
「これまで積み重ねてきたものが、
一気に崩れ去ってしまうのではないか」
そんな感覚が、ずっと頭から離れなかったのを覚えています。
それでも結果的に、
この貯蓄が精神的な支えになったのは事実です。
「すぐに生活が立ち行かなくなるわけではない」
そう思えたことで、焦らず休むことができ、
休職期間も結果的に 約2か月で済みました。
お金は、心を守るための“余白”にもなる。
これは、実際に休んでみて強く感じたことです。
【重要】備えあれば憂いなし|元気なうちにできること
不調になってから準備するのは、正直かなり大変です。
だからこそ、
就業規則を一度確認しておく
社会保険の内容を知っておく
可能なら生活費数か月分の貯蓄を意識する
これは「弱さ」ではなく、
自分を守るためのリスクヘッジです。
「使わずに済めばそれでいい」
それくらいの距離感で、十分です。
不調が表面化してからの意思決定は、冷静さを欠きやすいのが現実です。
最後に|お金の不安は、知らない不安
休職が怖い理由の多くは、
「本当にどうなるかわからない」ことです。
制度を知ることで、
不安のすべてが消えなくても、
現実として考えられる不安に変わります。
もしまだ怖くて休めないのであれば、
制度を知ってからの判断でも遅くありません。
自分を守るための選択肢を、
一つずつ増やしていきましょう。
