キリンホールディングス(2503)77点:酒×飲料×医薬の三本柱で再加速へ
1. 会社の概況と特徴
1907年設立、1949年上場。国内酒類大手で、清涼飲料、医薬(協和キリン)、ヘルスサイエンスを展開。売上構成(24/12):
酒類46%・営業利益率11%
飲料24%・同11%
医薬21%・同19%
ヘルスサイエンス7%・同▲6%
海外売上比率48%。アサヒの54%に次ぐ海外分散と、医薬を持つ多角化が特徴。
2. 株購入における総合評価
25/12予は売上2.44兆円、営業益1,920億円で大幅増益見込み。国内ビールの減税追い風、健康領域拡大が寄与。配当は年71円→74円予想で上向き。ROEは24/12の5%から予想13.4%へ改善。アサヒより海外度はやや低いが、医薬の高採算が下支え。サッポロより規模・収益性で優位。中期は「安定配当+業績回復」を狙うバリュー・ディフェンシブ寄りの選択肢。
3. 安定した成長の有無
財務健全性:自己資本比率34.0%、有利子負債1.02兆円。レバレッジは同業中位。
株主還元:年71→74円(見通し)。自社株も厚め(自己株比率11.1%)。
売上・利益:20~25年売上CAGR約+5~6%、25年は営業益急回復。
過去成長率:22→24年は一進一退も、価格改定とミックス改善で底打ち。
将来予測:26/12予 売上2.5兆円、純益1,630億円。国内ビール増勢、医薬一過性費用剥落で改善。
5. 時価総額と自己資本
時価総額:1兆9,449億円(25/7/31)
総資産:3兆3,013億円(25/6)
自己資本:1兆1,217億円(同)
※規模はサッポロ<キリン<アサヒ。資本力は業界上位。
6. キャッシュフロー、現金
営業CF:2,428億円(24/12)
投資CF:▲3,293億円(同)
財務CF:+581億円(同)
現金及び同等物:1,186億円(25/6、前年1,313億円)
※営業CFは堅調。投資CFは戦略投資で厚め。
6. 配当性向
実績:23/12=71円、24/12=71円
予想:25/12=74円、26/12=74~77円
※景気敏感な酒類でも安定水準。アサヒ同等、サッポロを上回るレンジ。
7. 採点評価(各20点満点)
業績と財務:15/20
価格改定とミックス改善で回復。負債は許容だがやや重い。株価の安定性:15/20
国内需要は成熟だが、医薬・海外でボラ抑制。成長性:14/20
医薬・健康領域が牽引。海外は数量課題も改善余地。業界地位と競争力:17/20
国内トップクラスのブランド力+医薬の高採算。配当性向と株主還元:16/20
連続安定配当と自己株保有。さらなる増配は業績次第。
8. 総合評価(100点満点中)
点数:77点
総合評価まとめ
酒類・飲料に医薬を加えた独自の収益ポートフォリオで回復基調。ROE改善と安定配当が魅力。アサヒほどの海外拡大力はないが、ディフェンシブ性は高め。中長期のインカム+緩やかな成長を狙う投資家に適合。

